4月下旬、厳しい寒波の26日(金)に、青森慈恵会病院の公開講座

KTSM「食事サポーター」認定ハンズオンセミナーが開催されました。

講師に小山珠実氏をお迎えしての講演会で、

県内各地から多職種 約250名の方が参加されました。

以前、青森慈恵会病院での取り組み症例がTVで放映されましたので、

ご覧になった方もいると思います。

 

食べられないということは死に近づくということになります。

「食べる」は看護の基本でもあり、高齢化社会で幸せに生きるための課題ともいえます。

KTバランスチャートを医療連携のツールとして共通言語化し、

活用している県もあるようです。

 

青森県でも「口から美味しく食べ続けたい」を支援できる食事サポーターが

増えるといいですね。

最近、高齢者ドライバーによる交通事故が多発しています。
平成初期の頃に12%であった高齢化率は現在28%になっています。

65歳以上の認知症高齢者数をみると、2012年は462万人と、

65歳以上の高齢者の約7人に1人でしたが、

2025年には約5人に1人になるとの推計もあります。

これは、特別な事ではなく、誰もが認知症になる可能性があるということです。


社会で介護を担う財源、そして人手も不足していますから、発想を変えるしかありません。

"お一人様"を支えるためのサービス、「社会的処方箋」というそうですが、

それらを使い、共に地域で支え合うということがポイントになります。

 

当協会では、県からの委託を受け「認知症対応力向上研修」を開催しており、
本年で4年目になります。
受講は認知症加算取得のための要件となっており、これまで170名の方が受講しています。

みなさん現場の取組状況はいかがでしょうか?

身体抑制の低減など、各病院で素晴らしい取り組みを行い、

効果をあげていると聞かれます。

 

地域で認知症が疑われたときは、包括ケア支援センターや診療所、病院、保健師等に

相談すると思います。その包括ケア支援センターの中に認知症初期集中支援チームが

組織されており、県内の全ての市町村に設置されています。


では、認知症初期集中支援チームとはどんな活動をするのでしょうか?
チームでは、複数の専門職が家族の訴え等により、

認知症が疑われる人及びその家族を訪問し、アセスメント、

家族支援等の初期の支援を包括的、集中的(おおむね6カ月)に行い、

自立生活のサポートを行います。
支援チームのメンバーは、専門医の他に

医療と看護、介護の専門職(保健師・看護師・作業療法士・介護福祉士等)です。
設置場所は地域包括ケアセンター、社協や法人等の委託先のようです。

 

認知症の発見と対応については、これらのシステムを熟知し活用することで

スムーズな対応が可能となります。
研修を受けた看護職員を中心に取り組みを推進されることと、

実践活動を評価することを期待します。
 
県内の認知症認定看護師による「認知症看護認定看護師」と

あおもり認知症看護の会」のフェイスブックで、それぞれ活動を紹介しています。

ご参考まで。

時代は平成から令和に移り変わり、10日間という超大型連休も終わりましたが、

みなさんはどのように過ごされましたでしょうか。
6日は立夏で、暦上ではもう夏です。

色とりどりの草花が目に映り、空の青が色濃く感じられる五月晴れが続いています。

 

連休が明けての業務の多さや、人のやりくりなど本当に大変な状況だと思います。

また、連休など関係なく勤務された方は本当にお疲れ様でした。


施設においては、日々新しい芽が現場に根付くように、

新人の支援に注力していると思います。

同時に若い芽達も根を張ろうと必死だと思います。

そんなみなさんをこころから応援しています!

残念ながらタイトルのような艶のあるお話ではありませんが、
通勤の新幹線車中で、隣の席に着いた若い女性から声を掛けられました。
「何処でおりますか?」と尋ねられたので、私は「次の新青森です」と答えました。
この何気ない会話から次のように発展しました。

 

・この4月に医療系の専門学校に入学した
・2年後に国家資格試験を受ける
・医療系の職種に就きたいと思っていた
・しかし現在の学校は医療系ではあるが第一希望の職種ではない
・それは、対象者のために世界にひとつだけのオーダーメイドの技術を提供する職種
・その技術は、その強い"思い"がなければ達成できないこと 
・今はこれで良かったと思っている

と話してくれました。

 

「その考えはとても素晴らしいことですね」と話したら、学校の先生に教えて貰ったとのこと、

その女性は、いつも乗る新幹線に乗り遅れて、たまたまこの列車に乗ったとのことでした。

 

私が看護協会の役員であることや看護職であること等は
一切語らなかったのですが、不思議なご縁をいただきました。
一駅区間の出会いではあったが、生涯忘れられないことを教わったと思います。

 

さてさて平成も残すところ1週間となりました。


通勤で使用している新幹線駅構内の化粧室に、

四季ごとに手作りの飾り物が置かれています。

折り紙やちり紙でつくられたもので、1月は松飾 2月はえんぶりの烏帽子 4月は桜

というように、その月々の季節感を感じさせるテーマで飾られています。

常に急ぎ足の私ですが、思わず足を止め、笑顔になります。

 

そのようなコーナーを病院や施設で時々見かけることがありますが、

これがはたして自分に出来るのか、続けられるか、というと全くもってゼロです。

心和むひと時を有難うございます、といつも心の中でつぶやきます。

 

今日は5月並みの気温、週末は3月並みの寒さとなる予想です。

駅のホームには中学生の修学旅行生が列をなしています。

令和の時代を担う若者達ですね。

一般社団法人歯科衛生士会の法人設立記念式典・記念講演会に出席しました。


歯科衛生士会は、昭和47年に40名で発足し、

全国では4番目に遅いスタートであったそうです。

青森県歯科医師会館に事務所を設置し、これまで活動してきましたが
この度要件を満たし、歯科衛生士としての使命を果たすべく法人格を取得。

地域包括ケア推進のため地域に出るなど、活動の発展が期待されています。

 

祝辞は青森県知事、青森県歯科医師会会長、日本歯科衛生士会会長、

青森県歯科技工士会会長が述べ、医療サービス業から多職種の方が

来賓として出席されました。 
記念講演会は、公益社団法人日本歯科衛生士会会長 武井典子を講師として
「歯科衛生士は一生の仕事! ~歯科衛生士力を高めて社会ニーズに答えよう~」

のテーマで行われました

 

歯科衛生士会は目的を達成するため次の事業を行っています。
 1. 歯科衛生士の資質の向上及び倫理の高揚に関する事業
 2. 地域住民の口腔機能の維持増進に関する事業
 3. 歯科衛生の普及啓発及び広報活動に関する事業
 4. 歯科衛生の調査研究・学術に関する事業
 5. その他本会の目的を達成するために必要な事業
歯科衛生士の需要は増加していますが、不足の状況にあります。

県内には養成校が青森歯科医療専門学校、八戸保健医療専門学校の2校がありますので、

これまで以上に多職種のメンバーとして協働を推進したいものです。

 

青森県看護協会が産声をあげたのは70年前ですが、

先人たちの偉業に敬服するばかりです。

今後は、歯科衛生士会をお応援しつつ、共に切磋琢磨しながら進みたいと思います。

 

青森県訪問看護ステーション連絡協議会の会員となっている施設は98施設で

そのうち43施設の出席で開催されました。


総会は、県医師会長の挨拶と、

来賓の健康福祉部長有賀玲子氏の代理で出席された奈須下淳 次長の挨拶の

もとで開始され、質疑もなく、議案もスムーズに承認され終了しました。

 

総会の後、研修会が、川崎大師訪問看護ステーション総括所長・診療看護師の 
島田珠美氏を講師にお招きし、約80名の参加で開催されました。
テーマを「在宅療養者におこりやすい症状と臨床」と題し、

訪問看護の場面で、臨床推論を用いる意味、次いで臨床推論の活用方法、

臨床推論を生かす事例について、講義とグループワークを交えての内容でした。


訪問看護師には高いアセスメント能力が必要とされます。

島田氏はNP(ナース・プラクティショナー)であり、特定行為17区分を修了、

その他の資格も多数取得されています。

特に小児科の経験があるとのことで、

医的ケア児や障害者への関わりも深く濃い内容でした。

 

在宅ケアの対象者は、重症化、多様化、複雑化しており末期患者や

医的ケア児など増加しています。

その現場において、訪問看護師は一人で判断する不安や看護技術への不安、

また昨今ではハラスメント問題なども言われており、数多くの課題があります。

 

地域包括ケアを推進するには、看護協会と訪問看護ステーション連絡協議会との

連携は不可欠であると、改めて感じた時間でした。

 

寒気が抜けたら夏のような気温となり、桜も開花が一気に進んでいます。

 

当協会では、2月に山形県看護協会を、4月に宮城県看護協会を、

本部職員がふたつの部隊に分かれて訪問、視察しました。

各看護協会の事業や運営等について研修させていただき、情報交換を行いました。

それぞれ大変丁寧に対応していただき、感謝申し上げます。

 

次の名言があります。(巷では棋界の羽生善治名人の言葉とも言われています)

 三流は人の話を聞かない

 二流は人の話を聞く

 一流は人の話を聞いて実行する

 超一流は人の話を聞いて工夫する

 

また、良いものに触れたことがなければ、どこが良いのか、どこが悪いのかわからない。

ですからできるだけ良いものに触れましょうとも言われています。

その理由は、人は周りに影響を受けやすいからということです。

 

一流の方々に接し、良いものや本物と言われているものに触れ、

少しでもそれらに近づくように、精一杯努めたい。
満開の桜を車窓から眺めつつ、そう思いながら帰路に着きました。

今日は平成30年度下期監査が行われました。
監事は、会員から2名(看護師・保健師)、外部から1名(税理士)の
3名の方が選任されており、それぞれの担当分野で、しっかりと監査してもらい
概ね良好な運営状況である、との講評をいただきました。

 

監査とはいったい何?どんな目的で?どんな作業を?どのように行うのか?
などなど、今更ではありますが確認しながらの日々です。

 

日産自動車の元会長カルロスゴーン氏のニュースを耳にしますが、
不正疑惑の金額があまりに巨額なので
「いったいどういうこと?」「監査はどうなっていたの?」と感じます。

 

青森県看護協会という一法人の代表理事として、
健全な運営を心がけよう!と、あらためて思った一日でした。

 

雪が解けて新芽がひょっこり出たかと思えば
寒が戻り、春の到来は足踏みのようです。
春の足音がハッキリと聞こえるようになるのは、もう少し先でしょうか。

 

4月8日は"し・はち"に掛け、出発の日とも言われているそうです。
県内看護大学・看護師養成校の入学式・進級式への出席は、
協会本部役員と支部役員で分担し、16校に対応することが出来ました。
それぞれの学校で、看護職として働く先輩として、祝辞と花束を届けました。

 

新入生は、みな緊張の面持ちで決意を述べていて、
4年後、3年後、2年後の国家試験合格を目指してスタートです。
これから様々な困難に遭遇すると思いますが、
結論を急がずに、物事を根本から考える力を身につけることを期待します。

 

私は通勤途中で、ピカピカの一年生の通学を遠くで見守る母の姿をよく見かけます。
看護学校の先生方も、臨床現場の看護師も、きっとそのお母さんたちと同じ思いですね。