前回「チャリスの井戸」の蓋に描かれた図形「ヴェシカパイシス」を取り上げました。
そして、ヴェシカパイシスと交差する直線は「刺さっている槍(剣)」と考えました。
「ヴェシカパイシス」とは「すべての始まり」を表す神聖幾何学の図形です。
中心の円が重なった部分
この連なった円からは、奈良県「大神(おおみわ)神社」の「茅の輪(ちのわ)」を連想します。
三つ連なる茅の輪
「茅の輪(ちのわ)」とは、チガヤなどのイネ科の植物や藁(わら)で作られた大きな輪のことです。
(「茅(ち=かや)」とは「茅萱(ちがや)」「菅(すげ)」「薄(すすき)」などの総称)
一般的には茅の輪は一つですが、大神(おおみわ)神社には、三つ並んだ「三ツ鳥居(みつとりい)」があるため、茅の輪も三つなのかもしれません?
三ツ鳥居(みつとりい)
その「茅の輪」をくぐって心身を清め、厄災を祓い、無病息災を祈願する行事が「茅の輪くぐり」です。
くぐり方は、輪を、左まわり → 右まわり → 左まわりと8の字を描くように、3回 くぐります。
その件はこちらにも
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個人的には、この「茅の輪くぐり」は「知恵の輪を解く」という意味が掛かっているのでは? と思うのです。
「茅の輪(ちのわ)」 = 「知の輪(ちのわ)」?
・・何かの「くくり」を外す・・?
一見外せないような知恵の輪も、やり方さえ知っていれば、
(=知恵があれば)簡単に外せますよね! (・∀・)
また「知恵の輪」といえば、天橋立近くの「智恩寺」の横に建つ石造りの灯籠は、「智恵の輪灯籠(ちえのわとうろう)」といいます。
こちらも「3回くぐると 文殊様の智恵を授かる」と言われます。
実際これをくぐることは難しいので、頭を3回出し入れするそうです!(・∀・)
「智恵の輪 灯籠(とうろう)」=「通ろう(とおろう)」?
「智恵の輪、通ろう」?
・・「智への輪、通ろう」?
・・それは、輪を3回 通る、「茅(ち)の輪くぐり」?
「知恵」を使って、「茅の輪」をくぐる・・
それは、「槍(剣)」を抜いて「ヴェシカパイシス」を解き、
「井戸の蓋を開けること」と同じ意味・・?
異界への「扉(蓋)」を開ける・・?

「智恵の輪(茅の輪)」をくぐった向こうには 、
「天に架かる橋」
・・が待っているかもしれません・・? (^。^)
この「重なる円」の図形はいろいろなシンボルにもなっていますね! (・∀・)

























