前回、モモワロウの記事で、「黄泉戸喫(よもつへぐい)」と「蠱毒(こどく)」について書きました。
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そしてさらに、モモワロウって、「辟穀(へきこく)」とも関係あるかも?・・と、思ったりして ( ゚д゚)
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「辟穀(へきこく)」とは、仙人になるための修行のひとつで、「穀物断ち」のことをいいます。
具体的には「五穀、十穀を食べない」ことで、代わりに木の実、きのこ、薬草などを食べます。
穀物の体内消化は濁気(だくき)を生むとして、体内の気を清澄に保つため行われていたそうです。
「穀物は、濁気を生む」・・
モモワロウの餅には、殻から分泌される「毒」があり、餅を食べるとモモワロウに操られる・・ということになっていました。
モモワロウ
餅は「穀物」です。
この、穀物には「濁気」or「毒」があり、食べると悪い影響がある
・・という考え方が、共通しているように思います。
「穀物」については、今までいろいろと考察してきました。
穀物は、五穀豊穣など豊かさの象徴とされる一方で、黄泉の国や死と関係があるなどネガティブな印象があり、疑問に思っていました。
前回「蠱毒(こどく)」の「蠱(こ)」には「穀物につく虫」という意味もある、ということを書きました。
(蠱毒=呪霊を持つ虫の毒を食べ物に混ぜ、食べた人を害する呪術)
もし、仮に、穀物につく虫が何か悪さをするのなら(毒を出す?)、ユダヤ教の「種無しパン祭り」など、宗教が虫を避けるような印象があるのも、辻褄が合う気がするんですよね!・・( ゚д゚)
「穀物」= 食べるもの? 避けるもの? どっち・・??
謎なんです・・ (・Д・)
さて、さて、真相はいかに・・?? ( ´ ▽ ` )