「神仙術」(仙人になるための修行)のひとつに「辟穀(へきこく)」というものがあります。

 

 

 

「辟穀(へきこく)」とは「穀物断ち」のことを言います。

(別名、木食戒(もくじきかい))

 

 

具体的には「五穀、十穀を食べない」ことです。  

代わりに木の実、きのこ、薬草などを食します。

 

 

穀物の体内消化は濁気(だくき)を生むとして、体内の気を清澄に保つため行われていました。

 

 

2000年以上前、すでにこの養生法が神仙術の中に存在していたそうです。

 

 

(現在の「グルテンフリー」「糖質制限」「ローカーボダイエット」のような考えが、そんな昔からあったということですね! (・Д・))

 

 

 

仙人になるには「食 にも気を遣う必要がある」ということなのでしょう。

 

 

え・・? なに・・?

 

 

 

 

世界の神話の中には、

 

「別の世界の物を食べると、元の世界に戻れなくなってしまう」

 

という話がいくつか存在します。

 

 

そして、黄泉の国の穢れた食べ物を食べること「黄泉戸喫(よもつへぐい)」と言います。

 

 


黄泉の国からイザナミを連れ戻そうとしたイザナギは、すでに黄泉の国の食べ物を口にしていた イザナミに、「一緒には行けない」と断られてしまいます。(古事記)







冥界の王ハデスに、冥界の食べ物を食べさせられた ぺルセポネは、一年のうち半分は冥界で暮らさなければならなくなってしまいました。(ギリシャ神話)

 

 

 

 

(このペルセポネがマトリックスのパーセフォニーの由来です)

 

 

 

 

 

かぐや姫は、月から迎えにきた天女に薬を勧められます(竹取物語)

 

「壺にあるお薬を召し上がれ。

 

 穢れた人間界の食べ物を召し上がったので、ご気分が悪いことでしょうよ」

 

こちらはジブリの「かぐや姫の物語」

 

 

 

 

「千と千尋の神隠し」では、千尋の両親が 異世界の食べ物を貪り食ってしまったため、豚になり、その世界に留まることになってしまいました。

 

 

  

 

キャ〜〜!! ((((;゚Д゚)))))))

 

 

 

 

「神の国へ行くには(次元上昇?)、現世の物を食べていてはいけない」ということなのかも??

 

 

 

美味しい食事をしてこの世界を満喫するか、「辟穀(へきこく)」で次の次元に旅立つか・・・

 

 

 

「選ぶのは あなた次第 です!」 な〜んて・・  ^o^

 

 

 

 

 

 

 

 

昔、即身仏になるための準備として木食が行われていたそうです。

(野草には水銀など鉱物の成分が含まれています)