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トレーニングにおける心理

第五段階  不安の解消

1.練習のつらさを歓迎しよう

自分を追い込んで、筋力アップやスピード・耐久力トレなどをやっているとつらいし、ストレスがたまってくる。時には自分の限界に悲観的にさえなる。でも泳力やメンタル部分を養成してゆくにはこれがまた必要。自分にプレッシャーをかけて追い込む。そうすれば当然普段使われていない筋肉や関節時には身体全体が故障したようにぐったりすることもある。でもそれを「なんでやんなきゃ~いけんのよ」と思うか「これはいい兆候だ・きっとおれの泳力は飛躍的にアップしているぞ」と考えるかだ。当然それくらいのストレスは歓迎しようじゃないか。体のどこかが痛くなるということはそれだけ今までは使ってなかったら、今回の追い込みでそれが増強されていると思うべきなのだ。

2.現在の故障箇所をうまく調節する

ランニングや過度のスポーツによって生じる怪我や痛みと違ってスイミングでの痛みはさほどの問題でない。水泳の殿堂入りしているカンシルマン博士などは「トレーニングのゴールとは選手を痛みに対する恐れをなくすまで追い込むこと」などといっているくらいです。確かに年齢とともに疲労もするし、その期間も長くなりますが、そこは自分のペースでしっかりと休養を含めた練習計画をねること。


トレーニングにおける心理

第四段階  効果的練習をしよう

1.ペースクロックを活用せよ

プールサイドにあるペースクロックは貴重な練習用具であることを知れ。自分のいまやっていることを確認するための手段として有効に活用するのだ。練習を重ねるうちに本当に「俺は50mのタイムがどれくらい速くなっているのか?」「200mのタイムは何秒で泳げるようになったのだろう?」と思ったときにそれを知る手段がペースクロック。まさしくコーチがわりだ。自分のことは自分でやる。

あなたはプールに目標を持たずにきてただ黙々と1時間泳ぎ続けて「よ~し今日の俺はためになった」なんて悦に入ってる?

そんな練習いつまでしたって変わりません。
参考文献:Using the pace clock by Scott Rabaiais

マスターズチームはよくセット練習で100mx10本などを145秒サークルなどでやる。そんな時、コーチが選手の一人をつかまえて「いま何秒で戻ってきた?」と聞くとだいたいこんな反応を示す。

“え?僕のタイムのこと?”“う~ん130秒だったかな~”“それとも28秒だったっけ?”“よくわんかんないや~”“確か時計の真下からスタートして17秒で帰ってきたらー・え~と??”++++

ほとんどがこんな答えであろう。

なぜ選手にとってペースクロックを見ることが重要なのだろうか?

まず最初に自分の現在のパフォーマンスを正確に測ってくれると言う事。

通常より速く泳いだと思ってもあなたの努力の結果はペースクロックを見るまでわからないのです。ありがちなことだが自分では飛ばしたつもりが、力んでしまい結果として効率性を失い、タイムが遅くなる。

次にタイムを知ることではっきりと目標にむけたセットスイムが可能になることだ。

例えば100mx5本をデイセンデイングセットで行う場合に、ペースクロックを確認することによって一本目が140秒ならば、2本目を138秒、そして3本目以降を36秒・34秒・32秒と確実に上がっているかをチェックできるのである。

三番目にはスイマーが正確なインターバルを行うことを可能にする

50mx10本を1分サークルで“といった場合に当然選手は毎回時計の針が0を指したところからスタートしてゆく。クロックがなければこのようなインターバルをおこなっても適当にプールを周回しているだけになってしまい。自分の到着するタイム・そしてスタートしてゆくタイムがばらばらで結局インターバルトレーニングにならない効果の薄い練習になってしまうのである。

2.リラックスして軽く泳げ・だが速く

スクールなどに入って仲間と練習するのもいい。思いもかけず「あいつ結構速くなってる」「よし今日のラストのスイムで絶対あいつに勝つ」などとテンションをあげてオールアウト(全力)で出し切ることも必要。そんなときにいっぱい・いっぱいで泳ぐのではなく、余裕をもって飛ばす。例えば50mを4本、タイムを計る場合に、いろいろ工夫してみるといい。要は全部がんばるのではなくリラックスさせる部分とオールアウト(全力)の部分をうまく調節しなさいということ。そうすることによってスイムは力だけでなく、むしろ「ストローク効率を考えた余裕のあるリラックスした泳ぎのほうがいい結果が出る」ことに気付くかもしれない。常に余裕をもって泳ぐ。これOWSの必須条件なのです。苦しい・限界だからってレース途中で歩いたり、立ち止まって戻ったりすることはできないのだから。

トレーニングにおける心理

第三段階  やる気を持続する

1.“やらねば”から“やりたい”への気持ちの変化

気持ちの持ち方が重要で、義務感で強制されているような気持ちを持つと長続きしない。楽しんでやりたいと思うように心がければ自らすすんでやるようになるもの。当たり前だが重要なこと。

2.何を達成したいかを常に自分に問いかける。

目標にむかってトレーニングをしているときに、練習メニューや内容などが疑問に思ったら、「これはどうして必要なのか?」「これは長期的にやってゆくものと理解する」あるいは「まさしくこの練習をやればこのスキルがのびる」などと自分に問いかけてください。

3.まさに自分の目標にまっしぐら。

いったん決めた目標はぶれずに「この目標を絶対に達成する」と強い信念を持つこと。

4.きつい練習を楽しくしよう

トレーニングは確かに目標を達成する手段なのですが、それだけではなく、むしろフィットネスクラブにゆき、スイムの練習をしてすっきりサウナに入って1日の疲れをいやすこと自体がもはや自分のライフスタイルであることを忘れずに。トレーニングすることを楽しいと思えば、チャレンジ精神も出てくるし、きつい練習にも耐えられる。

5.喜んで自分の限界まで挑戦してみよう。

いったん楽しいと思ったら、イージーだろうとハードだろうとどんなにきつかろうと気楽に何でも自分に枠をはめないで限界まで挑戦せよ。それも楽しみながら。

それがレースの時に楽しく泳げる重要な糧となる。