トレーニングにおける心理 | shino-1のブログ

トレーニングにおける心理

第四段階  効果的練習をしよう

1.ペースクロックを活用せよ

プールサイドにあるペースクロックは貴重な練習用具であることを知れ。自分のいまやっていることを確認するための手段として有効に活用するのだ。練習を重ねるうちに本当に「俺は50mのタイムがどれくらい速くなっているのか?」「200mのタイムは何秒で泳げるようになったのだろう?」と思ったときにそれを知る手段がペースクロック。まさしくコーチがわりだ。自分のことは自分でやる。

あなたはプールに目標を持たずにきてただ黙々と1時間泳ぎ続けて「よ~し今日の俺はためになった」なんて悦に入ってる?

そんな練習いつまでしたって変わりません。
参考文献:Using the pace clock by Scott Rabaiais

マスターズチームはよくセット練習で100mx10本などを145秒サークルなどでやる。そんな時、コーチが選手の一人をつかまえて「いま何秒で戻ってきた?」と聞くとだいたいこんな反応を示す。

“え?僕のタイムのこと?”“う~ん130秒だったかな~”“それとも28秒だったっけ?”“よくわんかんないや~”“確か時計の真下からスタートして17秒で帰ってきたらー・え~と??”++++

ほとんどがこんな答えであろう。

なぜ選手にとってペースクロックを見ることが重要なのだろうか?

まず最初に自分の現在のパフォーマンスを正確に測ってくれると言う事。

通常より速く泳いだと思ってもあなたの努力の結果はペースクロックを見るまでわからないのです。ありがちなことだが自分では飛ばしたつもりが、力んでしまい結果として効率性を失い、タイムが遅くなる。

次にタイムを知ることではっきりと目標にむけたセットスイムが可能になることだ。

例えば100mx5本をデイセンデイングセットで行う場合に、ペースクロックを確認することによって一本目が140秒ならば、2本目を138秒、そして3本目以降を36秒・34秒・32秒と確実に上がっているかをチェックできるのである。

三番目にはスイマーが正確なインターバルを行うことを可能にする

50mx10本を1分サークルで“といった場合に当然選手は毎回時計の針が0を指したところからスタートしてゆく。クロックがなければこのようなインターバルをおこなっても適当にプールを周回しているだけになってしまい。自分の到着するタイム・そしてスタートしてゆくタイムがばらばらで結局インターバルトレーニングにならない効果の薄い練習になってしまうのである。

2.リラックスして軽く泳げ・だが速く

スクールなどに入って仲間と練習するのもいい。思いもかけず「あいつ結構速くなってる」「よし今日のラストのスイムで絶対あいつに勝つ」などとテンションをあげてオールアウト(全力)で出し切ることも必要。そんなときにいっぱい・いっぱいで泳ぐのではなく、余裕をもって飛ばす。例えば50mを4本、タイムを計る場合に、いろいろ工夫してみるといい。要は全部がんばるのではなくリラックスさせる部分とオールアウト(全力)の部分をうまく調節しなさいということ。そうすることによってスイムは力だけでなく、むしろ「ストローク効率を考えた余裕のあるリラックスした泳ぎのほうがいい結果が出る」ことに気付くかもしれない。常に余裕をもって泳ぐ。これOWSの必須条件なのです。苦しい・限界だからってレース途中で歩いたり、立ち止まって戻ったりすることはできないのだから。