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オープンウオーターと自然景観2:双海町

オープンウオーターと自然景観のすばらしさで日本三景天橋立を紹介したが、自然景観で思い出すのは四国の徳島県双海町で開催されたスイムレースだ。まず競技前日の夕刻、双海の海を照らす夕日の美しさに心を引かれた。設営作業を終えてスタッフはしばしその美しさにみとれるばかり。う~ん感動ですよね!




チャンスがあればぜひ復活してみたい会場のひとつだ。この夕陽を見られるだけで遠くからレースにやっってくる価値がある。

開会式の会場風景

双海町の人工海浜の海水浴場だ。前方には瀬戸内海の美しい海が広がる

開会式でのご挨拶風景

ライフガードの説明に聞き入る選手たち。地元ITVの撮影を入った。

棄権時のサインやクラゲ避けの対処法等の説明。

地元選手による選手宣誓の風景

このゴールゲートは熱心な地元ボランテイアの方々の創意工夫によって建てられたもの。あらためて感謝を申し上げます。

会場にはエコフラッグも掲げられ・ビーチクリーン活動も行われました

地元ボランテイアの方々がいろんな工夫をされ大会を支えてくださった

大会テント内では地元の名産品の特別販売などが行われ、選手には大好評。安い・おいしい!!地元の熱意が伝わる。

海上ではレース前にライフガードによるレスキューのデモンストレーションが行われ、選手も真剣にその風景を観察。

溺者発見・救助・手当て・搬送とてきぱきこなしてゆくライフガードの姿をみて選手たちも安心。

召集風景

召集場所に整列する選手たち・まもなくスタートだ

コース概要の説明をうけてスタートラインへ

スタート前にコース全体の姿をイメージして頭に入れておくことが重要なのです。

カウントダウン開始。緊張が伝わってくる


スタート直後のゲートブイ付近ではどうしても自分のスペースを作り出すことが難しいので接触したり、互いにぶつけ合ってしまう状況になる。

100mを超えてくると徐々にスペースが開き始め自分のペースで泳ぎ始めることができるようになる。

第一ブイに向かってただひたすら泳ぐ。ただし周りのペースに惑わされないこと。ここでのオーバーペースは禁物だ。徐々に身体が温まってくれば自然とペースもアップしてくるものだ。

特に2マイルレース等に出場する選手は泳力もあって比較的スピードが一定しているがやはい同様にスタートから100~200m付近までは染色の危険性があるのでスタートからどのように抜け出して第一ブイに向かってゆくかをイメージしておくこと。

一方最後尾はライフガードたちが後ろからしっかりと監視をしながら追尾してきているので安心してゆったりと泳いでほしい。このクラスはあまり順位等を気にせずに完泳を目指すこと。

ブイの周り方にもテクニックが必要なのだ。カーレースなどと同様に直角には周ることはしないで、『アウト・イン・アウト』を心がけること、むしろ重要なのはブイを周回してからのスピードだ。
ブイを周りきって直線コースに入ったら一気にスピードアップして競争相手を抜き去ることもここでは可能だ。最短距離だといってブイの中心部に向かってその下をくぐろうとするとブイには固定ロープがあってそれに引っかかる可能性があって非常に危険。ブイからは一定の距離をおいて周回すること。

海上では一定間隔でライフガードたちがあなたたちを見守っている。はじめてレースに出場するスイマーはどうしても不安を感じるものだが安心してほしい。そしてもし方向や位置が分からなくなったらいったん止まって立ち泳ぎしながらでもライフガードにサインを送ってほしい。そうすればライフガードたちは正しい方向を教えてくれるし、一時的にボードにつかまり休むことも可能だ。
そうしてゴーグルを調整しなおしたり、気分を入れ替えてまたスイムに挑戦すればいい。ライフガードたちはスイマーを的確にコース上に留まらせレースを続行するための『ナビゲーター』としての役割も重要な仕事なのだ。

ゴールにむけてはピッチをあげてひたすら頑張りぬく。普段のトレーニングの結果がこのあたりで出てくる。レースは後半の残り200m~400mではっきりと差が出てくる。ここで浮いてしまうと一気に抜き去られることになるので海上でのスイムレースは常に余裕を残して泳ぐ(そうすれば予期せぬ事態にもパニックに陥らずに落ち着いて対処できる)。そして最後のゴールを見据えて一気にペースアップをしてゴールへ泳ぎ込むのだ。

このシーンは2ブイに向かうシーンであるが、まだまだ余力を残しておくこと。むしろ競争相手の姿を探してその後ろにぴったりとついてゆく・ドラフテイング技術をつかってここは余力を残そう。

ゴールにむけてはハイエルボーを気にするよりもストレートアームでただひたすら腕を前方にほうり投げる要領だ。海上ではほとんどキックを使わなかった分、最後はしっかりとキックを打って波に乗ろう。そしてアームでぐいぐいと引っ張る。ラスト!

最後の50mは陸上にいる仲間たちが見ている。応援していることを思いながら、プールでの厳しいトレーニングのときの最後の10mを思い出せ~。あきらめない・最後のダッシュ!!

ゴール付近・立てる水深まで泳いできたら、うまくバランスをとって立ち上がり(水中を長く泳いできているので急に立ち上がると平衡感覚を一瞬失いよろけることがあるので注意すること)ビーチからやや上がった計測地点のネットまで走ろう。

ネットの先に本部テントがあり、そこでタイムの確定と着順の確定が行われますのでそこまでしっかりと到達する。

オープンウオーターではいったん陸上に上がったら、そこで抜こうなどと思わずそのまま順位を守ってテントまで進むこと。

ここでゼッケン番号を確認してレースが完了です。

2マイル等の最長距離種目で完泳したスイマーは完泳の記念賞を受け取ってください。


勝利のガッツポーズ

表彰式風景

各年齢別の入賞者の表彰

総合優勝者はこの大会、双海特産のあわびがプレゼント!!

こうやって振り返ると思い出深い大会だ。ぜひまた近いうちに瀬戸内海でのレースを復活してゆきたいと考えおります。

オープンウオーターと自然景観

オープンウオーターとプールとの違いは何かと言われるのだがオープンウオーターは名前の如く「自然環境をフィールド」として行われるスイミングであるという点であろう。それがよく”リフレッシュには最高だよー””癒し効果が絶大なんだよね~”といわれるゆえんである。
その条件とは即ち美しい海とすばらしい景観なのだろう。
アンスコムは日本を泳ごう委員会の名にちなんで日本全国どこでも泳いで見ようとのコンセプトで大会会場を全国各地で最適の場所を探し開催してきている。
特に景観という点から見れば日本三景天橋立・日本三景三保の松原・日本三大渓奥松島などで実施している。このような絶景地でスイムレースを提供できることは運営側にとっても大変嬉しいことである。そこで今日は過去の大会として日本三景天橋立大会を振り返ってみましょう。

京都府宮津市の後援名義を頂戴して2004年に開催。
宮津駅を降りるとオープンウオータースイムレースの立て看板がありそこから歩いて海岸沿いにでてゆくと、海の中にぽっかりと松並木が出現する。そこが大会会場となったのだ。

丹後風土記によると、その昔、天への架け橋といわれてました天橋立はイザナギ、イザナミの神が天への上り下りに使われた浮き橋であると言われ、ある日イザナギノミコトが昼寝をしている間に倒れて天橋立となったという神話が残っている。

まさしく絶景地だ。



松並木の中にいると荘厳な感じを抱き不思議な感覚になったのを覚えている。


競技説明や安全に関する説明にも熱心に聞き入る選手たち


選手宣誓

召集場所でスタートを待つ選手たち

スタートラインにつく選手たち

スタートラインに並ぶ

スタート前にコースの説明を聞く選手


いよいよカウントダウン開始

選手はそれぞれの思いをもってスタートしてゆく


天橋立は日本海を流れる対馬海流から派生した海流が宮津湾に入り砂を運んでくると同時に、阿蘇海(内海)に流れ出る野田川の土砂とが長い時間をかけて堆積しこのような形をつくりあげたといわれています。

湾が入りこんでいるので静かな海であるにも係わらず沖合いには流れの速い箇所があって潮流が複雑だ


ゲートブイをまわって選手がゴールしてくる

第二ブイをまわって戻ってくるときに流れが逆でなかなか進まなかったんだよ~・きつかった!

わたし~・流れなんかよくわからん・ただ一生懸命泳いだだけ

最高だったッス。思わずVサインってとこかなー

あれ~?予定より時間がかかったなあ~

加奈ちゃんは当時から優勝しまくり?!!

地元で勝ててよかった。

家族でお祝いです!

この大会には地元だけでなく遠隔地からも多数参加をしていただき大変有意義な大会であったと思う。

2009年も三保の松原大会・奥松島と絶景場所でのスイムレースが行われるのでぜひ参加して日本の自然のすばらしさを満喫してほしい。きっとあなたのこれからの人生のヒントになるよ~。

佐世保市制100周年記念イベントの思い出

筑後川イベントを紹介したが、同時に佐世保市制100周年記念イベントとして開催された九十九島オープンウオータースイムレースだ。2002年に佐世保協会との共催で開かれたスイムレースであったが、スイムコースが九十九島という国立公園内の美しい海を利用ししかもスタートゴールがヨットハーバーであったこと。そしてすばらしい景観のもとで行われた思い出深い大会であった。今年あたり佐世保水泳協会のほうで復活のきざしありとのことでぜひ実現してほしいスイムレースのひとつだ。

絵葉書に出てくるような光景だ

無数のヨットが停泊する脇からのスターとなる



そのときの問題は遊覧船が1時間おきに就航するのでそれとの関連でその間にスイマーが全員通過できるのか、あるいはいったんその間の運行を中止して行うべきなのかを議論した。


公園内に大会本部が設置された

前方に遊覧船が見える。スイムコースはこの船の奥を回りこんで九十九島へでてゆく周回コース。


この大会は選手の数と同じくらいのボランテイアスタッフが集まった記憶があるのをいまさらながらビックリ





選手のゴールシーン


地元ボランテイアの大きな声援を受けて選手がゴールする。
選手にとっては感激する場面だ。

九十九島の海にでてゆくと結構波もあってスイマーにはこたえられない条件を備えたコースであった。

島が点在するなかをぬうように進んでゆく。両側の島々を見ながらのレースは選手にとっては思い出に残るレースだ



ゴール付近のデッキには応援の人たちが群がり大きな声援を送る。それを感じて選手はもっとがんばる。特にこのときは地域の子供たちのイベントして100mのリレーを行い、そのコースはみな父兄がペットボトルを持ち込みそれをつないでコースロープ゚にするという環境に配慮したイベントを開催できたこともよかった

いずれにしてもこのようなすばらしい景観を有する九十九島この自然あふるる長崎佐世保でのスイムレースの復活にむけぜひ地元水泳古愉快の皆様に頑張っていただきたいと思います