シャボン玉飛んだ
小沢昭一をずいぶん久しぶりにテレビで見ました。バラエティー番組のゲストで出ました。余興にハーモニカを吹いた。一番すきな曲と言って、中山晋平作曲の「シャボン玉」を演奏しました。
この童謡の歌詞は、野口雨情です。生まれたばかりの娘が1週間後に死んだのを悼んで作ったと伝えられるものです。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こはれて消えた
風々吹くな シャボン玉飛ばそ
そういう事情を聞いてこの歌を口ずさむと、命のはかなさがひときわ胸に沁みてきますね(とくに最後の1行)。詩も曲も素敵です。
鰯雲
今週の月曜日(10月22日)、12時半頃、東京神田一ツ橋近辺で空を見上げたひとは、何人くらいいるでしょうか。雲の見本帖を作るならぜひ入れたいほど見事な鰯雲が空に広がっていました。
きれいでしたねえ、見事でしたねえ、ハイ写真見せてくださいね。
と、淀川長治ふうに言ってみたくなります。写真は撮りませんでしたけれど。私は、たまたま出会ったハラダさんが教えてくださったので、見上げることができました。ありがとう。雲の形は、ほどなく崩れてしまいましたね。
うろこ雲も同じ雲の名前なのだそうです。なんと「鯖雲」とも言うらしい。なぜ、そう呼ばれるかについては諸説あるようです。秋の季語。白い雲のすきまから見える青空の色も気持ちがよかった。
鰯雲 人に告ぐべきことならず 楸邨
という句は、高校の教科書にも載っています。なにを秘密にしたいのでしょうね。教科書の解説では、戦時中の作なので、反戦的なことを訴えようとした、というように書いてあったと思います。
他人に告げてはいけないこと、と言ったら、恋の秘め事とか、返していない借金とか、ではないか、と言った人もあるようです。
鰯雲、と詠みだすと、後に続くのは、清爽の気に満ちた秋の気配ではなくて、なんだか、ちょっと鬱屈した人事的気分になる作者が多いもののようです。「妻がゐて子がゐて孤独いわし雲」(安住敦)なんて、いい句ではありますけどね。
本日も秋晴れのいい天気でした。一句も浮かびはしませんでした。つくづく散文的な人間であります。
永訣の朝
宮沢賢治の絶唱「永訣の朝」は、こう始まります。(旧仮名遣いで)
けふのうちに
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゆとてちてけんじや)
問題は、かっこの中の「けんじや」です。
賢治の自注として「あめゆきとってきてください」と書いてあるそうですから、まぎれはないはずなのです。つまり「けんじゃ」は「ください」であって、花巻方言としては「けろじゃ・けれじゃ」などの訛りかと思われます。
ところが、山本太郎という、ご自身も詩人でもある人が、「あめゆきとってきてください。賢さ。トシは兄のことを『けんじゃ』と呼んでいた。」と文庫本の注に書いたのだという。それが、どうやら広まって、このあいだも、朝日新聞の be に出ていた、と知らせてくれた人がいます。そこでは、「賢治や」となっていたそうです。
こまった注ですね。いかに、賢治兄妹が仲良しだったとしても、大正11年に24歳の若さで亡くなったトシさんが、その年代として、兄を「賢さ」とか「けんじゃ」とか呼んだであろうか、という疑問が残ります。さらに、もしそう呼んでいたとしても、当時の表記では、「けんぢや」となるはずではないでしょうか。
じつは、30年ほど前、『国文学』という雑誌の「賢治特集」で、「賢ちゃん」というのがありました。仰天して投書した覚えがあります。そのときは、遠野出身の人にたしかめました。その方は、慎重に、「遠野では、『けろじゃ』と言います」とおっしゃいました。
私は隣の県の方言の話し手ですから、見当はずれということもありえますが、「けんじや」を「賢治への呼びかけ」ととるのは、直感的に無理な解釈だと思いました。
ブラックアウト
パソコンの電源を入れても、文字がかすかに見えるだけで、真っ暗のまんまでした。
さっそく、朝一番にサポートセンターに電話。すぐつながった。液晶を光らせる電球のようなものが、切れたか、接続が悪いか、だろうということになりました。
保証期間なので、タダで、診察・改良してくれることになりました。明日、ひきとりに来るそうです。
パソコンが使えないとなると、おそろしく不便な感じがするのですね。道具に使われているということなのでしょう。5日から2週間という、レンジの広い入院期間だそうです。
他のPCを使いながら日記は書き続けるつもりです。
パソコンの不具合
今朝か らパソコンがおかしくなってしまいました。スイッチを入れても、真っ暗のまま。明日にもセンターに電話して直るかどうか聞いてみます。
というわけで、これは別のマシンからアクセスしていますが、今日の日記はお休みにさせてもらいます。
See you again!