関節リウマチでは、全身の結合組織やそこを走っている血管も炎症の場となります。
ですので、関節に限らず他の臓器にも症状が出ていないか、全身を診ていく必要があります。
※結合組織・・・細胞と細胞の間にある組織
■関節リウマチで起こりやすい【関節外症状】とは
〇リウマチ結節(リウマトイド結節)・・・骨で出っ張っている皮下に出来やすい。痛みはない。
*リウマチ結節は関節リウマチ特有の症状で、これができていると他の病気と区別する目印になります。
〇間質性肺炎・・・肺に炎症が起こりしだいに線維化する為、呼吸の効率が悪くなり、息切れや呼吸困難を起こします。
〇リウマトイド血管炎・・・血管の壁に炎症が起こり出血や組織障害、壊死を起こすことがあります。
《主な症状》
〇点状出血・・・爪の周囲にみられ、指の血管内膜の炎症によるもの(通常は無症状、自然に消失、予後良好)
〇皮疹、発疹、紫斑・・・小さな静脈の血管炎
〇皮膚の潰瘍・・・中小の動脈の血管炎で、皮膚潰瘍は主に硬いにでき皮膚に穴があきます。
〇手足の指の壊疽・・・中小の動脈の血管炎で、指の壊疽は主に指先にできることが多く、最終的には黒変(壊死)します。
〇動脈炎・・・心臓、肺、腎臓、膵臓、腸、リンパ腺、睾丸などの臓器におこることもあります。
*心臓の血管炎は心筋梗塞など生命に関わる重要な合併症を起こすことがあり、注意が必要です。
〇末梢神経を養っている血管の炎症・・・【しびれ】や【感覚麻痺】が現れる→スリッパが自然に脱げたり、温度を感じにくくなったりする。
■目の病変に注意が必要です
《上強膜と強膜》
眼球は何層もの万邦覆われており、一番外側の膜は結膜といいます。
・上強膜・・・結膜のすぐ下にあり、白目の部分を覆い、血管の部分を覆っておます。
・強膜・・・上強膜の下にある
*この2種類の膜に炎症が起こってあらわれるのが、上強膜炎と強膜炎です。
《炎症の症状》
・白目が充血(毛細血管が広がる)
・眼痛
上強膜炎・・・強膜の浅い部分の炎症のため症状は軽い。
強膜炎・・・より深い部分にあるため、炎症が起こると症状も強い。
治療をせず放置すると視力が低下したり、眼球に穴があくこともありますので、眼科医の診療が必要です。
治療を行えば充血は治まりますが、強膜の病変部分は萎縮しており白目が薄くなるため、下のブドウ糖が黒く透けて見えることがあります。
■「骨粗しょう症」や「貧血」が頻繁にあらわれます
関節リウマチは骨粗しょう症になりやすい悪条件がそろっています。
関節リウマチの患者様は炎症性サイトカインの作用で骨の吸収ばかり高まっており、骨代謝のバランスが悪くなっております。
腫れて痛い関節の近くの骨の骨量が特に低下するという特徴があります。
これは、炎症によって骨破壊が活発に働き、骨量が減ってしまうためです。
*骨量の減少は、主に骨の吸収と形成のバランスが崩れた時に起こります。
これとは別に、治療のために服用するステロイド薬の影響も考えられます。
■関節リウマチでは、「貧血」もよく起こります
炎症が長期にわたり炎症性サイトカインが大量に放出されると、鉄の利用が妨げられセッツ血球に上手く入らなくなってしまいます。
そうすると、体中に酸素を運ぶ役目のへモグロビンが不足するため息切れが起こりやすくなるのです。
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