私の頭の中の消しゴム
記憶が消えると魂も消えるのか……
初めて「愛」を教えてくれた人。
初めて「憎しみを許す」事を教えてくれた人。
世界で一番を愛してくれたかけがえのない人……
しかし彼女の記憶は次第に消えていく……
彼女の中から俺が完全に消えてしまう前に言わなければならない事がある……
日本のドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても~
」のリメイク。
最近、「記憶」に関する映画が増えたがこの作品が出来た当時、
「若年性アルツハイマー」を扱った作品はそうなかったと思う。
私はこのドラマで初めて、この病気を身近なものに感じた記憶がある。
(最近私の頭にも消しゴムあるのではっきりとはいえないが?)
ドラマもすごく良くて、泣き泣き見たけれど、
登場人物を減らし「二人」を強調したことで、「恋愛色」が高まった。
男・チョルスは大工で幼い頃の家庭環境が複雑。
だから「愛する事」「家族を持つ事」を異常に恐れている。
その彼がやっと掴んだ幸せが壊れていく……
彼はまた一人になってしまうのか?何故彼だけが……
その切なさ、辛さを感じると涙がとまらない。
きっと忘れてしまうだろう。
でもどうしても忘れたくない……忘れられたくない……
永作博美さんが演じていた役を「ラブストーリー」「四月の雪」の
ソン・イェジン。
緒方直人さんが演じていた役を「MUSA-武士-
」のチョン・ウソンが演じている。
レントラックジャパンラブストーリー
ワーナー・ホーム・ビデオMUSA -武士- ディレクターズカット完全版
ウソンは最初、超ワイルドで無愛想。
喧嘩はするし、強盗を捕まえるのに車は壊すし。
しかし人を愛する事で言葉も行動もそして何より目が優しくなる。
彼の行動や台詞に涙しない女性はおかしい!(個人的感情入りすぎ?)。
でも本当にこんな彼をみて涙が出ないのはよほどの皮肉れ者だと思う。
(おっとそんな挑戦的で大丈夫か?)
日本人で言うと男前の豊川悦ニって感じなんだけど違うかな?
あ、トヨエツが男前じゃないって言ってるわけじゃないんだよ。
是非男性陣も見て欲しい。勉強になるよ?
例えば一番最初に「かっこいー!」と思ったシーン。
(このシーンは観た女性陣からの人気が高い!)
「付き合って欲しい」という女・スジンに酒を満タンに入れたグラスを渡し、
「これを飲んだら付き合う」と言う。
「飲めなければ?」「飲めなければ赤の他人だ」
スジンは気合をいれ一気に飲みほす。するとチョルスは間髪入れずに
キスをする。台詞なんかいらない。その間髪いれない所に女性陣は
素敵~!と思うわけだ。こんなキスシーン今時ないで~!?でもこれに女性は弱いんだ。
男性陣はきっと「そんな奴おらんし!」というかも知れないが、
これが「女性の理想」の行動だと思うんだけれど……
でも誰もがこれ通用するわけじゃないので、失敗しても許してね?
ソン・イェジンもめちゃくちゃかわいい。
よく男性がかわいいと思う女性は女性からはそうでもない?
なんて言うけど彼女は誰が見てもかわいいね。
初め、チョルスの事を好きになり半ストーカーになる役なんだけど
男性ならこんなストーカー、大歓迎なのではないか?
久々によく泣いた。頭痛いくらい。
愛しているのに別れなくてはならないほど切ないものはない。
永遠に嫌いになれない。どうすれば楽になれるのだろう……
秋にぴったりの恋愛物。
記憶がちゃんとある間に是非観て欲しい?
そして愛する人にはちゃんと愛を伝えなくちゃ。
そう思って欲しいから。
(2004年・韓国映画)
(芝田 佳織)
アナコンダ2
7年の時を経て、アナコンダが帰って来た!
たくさんの仲間を引き連れて!
仲間の数だけ恐怖も増殖するのか?
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントアナコンダ 2
インドネシアのボルネオ島の奥地に、7年に一度、2週間だけ咲く蘭が有るという。
“ブラッド・オーキッド”と呼ばれるその赤い花には、人類の夢・不老を叶える
成分が含まれている。
開花期間が残りわずか1週間と迫る中、蘭がもたらす測り知れない利益を狙って、
ニューヨークから研究者の一団が乗り込んで来る。
焦る一行は、ポンコツ船しか調達できなかったにも関わらず、危険な雨季の
ライドへと出発する。
巨大蛇・アナコンダが獲物を求めているとも知らずに…。
今思えば、シリーズ1作目は、B級テイストたっぷりだけど、
なかなか豪華な顔ぶれだった。
エリック・ストルツ、ジョン・ボイト、そして、ブレイク前のジェニファー・ロペスと
オーウェン・ウィルソン!(全然、売れそうに見えなかった)
さっさと使い物にならなくなってしまったエリックの分まで、ジェニロペが
アナコンダと格闘する様は、「エイリアン2」でマイケル・ビーンを庇いながら
闘うシガニー・ウィーバーを彷彿とさせた。
ポニーキャニオンアナコンダ<Hi-Bit Edition>
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンエイリアン2 完全版
もちろん、出演者以外にも見どころ満載で、あのワースト映画の祭典・ラジー賞で、
数部門ノミネートされるという実績も残している(それでこそB級!)
滝を落下していく人物に、アナコンダが空中で瞬時に巻き付く名場面は、思わず
「うぉーっ!!」と声を上げてしまうほどに衝撃的だった。
続編となる今作には、当然、これを上回る興奮、恐怖が求められる。が………。
パート1の原題は“Anaconda”。で、2は“Anacondas”。
つまり、蛇が増えているのである…。ただ、増えているだけである…。
雌を求めて雄がワンサカ集まって来るという、もっともらしい理由を付けてはいるが、
さては一番手っ取り早い方法で怖がらせようとしたな。そう言いたくもなる。
アナコンダが画面に現れたと思ったら、もう襲い掛かっている、そのスピード感だけが
良かった。
役者が地味な以上、アナコンダが主役であるべきなのに、大して活躍していない。
船長のペットのおサルさんの方が、よっぽど“芸達者”だった。
パニック映画って、ほとんど勧善懲悪だと分かり切ってるから書いてしまうけど、
前作のジョン・ボイトよりかなり小粒な悪役(長嶋一茂似)の末路も、
なんだかなぁ。
ここ、主役のアナコンダ一番の見せ場なのにね。
(2004年・アメリカ映画)
(川口 桂)
予告編~9月10日封切り@JAPAN~
監督:ティム・バートン 原作:ロアルド・ダール
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム・カーター、ディープ・ロイ、
クリストファー・リー
映画-CAN's レビューはこちら
・ 銀河ヒッチハイク・ガイド (“TRAILER”をクリック)
監督:ガース・ジェニングス
出演:マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル、ジョン・マルコビッチ
・タッチ
監督:犬童一心 原作:あだち充
出演:長澤まさみ、斉藤祥太、斉藤慶太
・理想の女(ひと) (鑑賞方法を選択)
監督:マイク・バーカー 原作戯曲:オスカー・ワイルド
出演:スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハント
・エコーズ (“Trailer”をクリック)
監督・脚本:デビッド・コープ 原作:リチャード・マシスン
出演:ケビン・ベーコン
・せかいのおわり
監督:風間志織
出演:中村麻美、渋川清彦、長塚圭史
映画ランキング@USA速報!(9月5日付)
雇い主の息子が誘拐され、事件解決に乗り出す/2006年日本公開予定)
監督:ルイ・レテリエ 脚本:リュック・ベッソン他
出演:ジェイソン・ステイサム
2位(↓) The 40-Year-Old Virgin (40歳の童貞男を巡るラブ・コメディ
/日本公開未定)
出演:スティーブ・カレル
3位(初) The Constant Gardener (「シティ・オブ・ゴッド」で世界に衝撃を与えた
ブラジル人監督が、ハリウッドで放つラブ・スリラー/日本公開未定)
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ
4位(↓) Red Eye (父親の命と引き換えに、殺人に協力するよう脅される女性の、
恐怖のフライト/日本公開未定)
監督:ウェス・クレイブン
出演:レイチェル・マクアダムス、キリアン・マーフィ
5位(↓) ブラザーズ・グリム (グリム童話の誕生に隠された、誰も見たことがない
驚愕のファンタジー・ワールド/今秋日本公開)
監督:テリー・ギリアム
出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ
6位(↓) フォー・ブラザース/狼たちの誓い (4兄弟が養母の仇討ちに燃える
クライム・ドラマ/2005年日本公開予定)
監督:ジョン・シングルトン
出演:マーク・ウォルバーグ、アンドレ3000、タイリース
7位(↓) Wedding Crashers (二人の離婚弁護士が、花嫁付き添いの娘を巡って
騒動を巻き起こす/日本公開未定)
出演:オーウェン・ウィルソン、ビンス・ボーン、クリストファー・ウォーケン、
レイチェル・マクアダムス
8位(↓) 皇帝ペンギン (南極で力強く生き抜くペンギンのドキュメンタリー
/日本公開中)
声の出演:ロマーヌ・ボーランジェ
9位(↓) The Skeleton Key (住み込みの看護士が知る、屋敷の恐ろしい秘密
/2006年日本公開予定)
出演:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート
10位(↓) The Cave (ダイバー達は、血に飢えた生物の潜む洞窟に足を
踏み入れてしまう/日本公開未定)
出演:パイパー・ペラーボ
サマータイムマシン・ブルース
「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」で実写映画の
興行記録を塗り替えた本広克行監督・最新作。
本広監督が次に選んだ題材は「タイムマシーン」。
それは2年前、京都から東京に出てきたばかりの劇団「ヨーロッパ企画」の舞台・
「サマータイムマシン・ブルース2003」を観た事から始まった。
計算しつくされた脚本とエンターテインメントの基本である「笑い」に
富んだ脚本が「舞台」と「映画」という夢のコラボを誕生させたのだ!
暑すぎる夏。大学の「SF研究会」の部室には「SFなんか研究しない」
5人の男子部員と写真部の女子部員が2名。
いつもどおりふざけあう5人+2人に悲劇が訪れる。
クーラーのリモコンにコーラが!!
古いクーラーでリモコンは買換え出来ないらしい。クーラー没……
「なんでクーラー本体にスイッチとかないんだよ~!!!」
そんな時、部室に突然現れる謎の「タイムマシーン」。
軽い気持ちで乗ってみるとそれは本物のタイムマシーンだった。
「じゃあ昨日に行ってリモコンとって来ようぜ!」
しかしそれがとんでもない事に?
リモコン一つで未来が変わる?ってか自分達がいなくなるかも?!
さーどうする???
「タイムマシーン」「SF」物といえばハリウッド超大作のイメージが強い。
しかしこの映画は正直「こんな低予算で(失礼?)タイムマシーンもの作れるんじゃん!」って感じ。
CGフンダンに使わなくたってかなり面白いんだ、これが。
「タイムマシーン」と言えば期待するのは「時間軸」。
正直最後まで疑問を残さないまとめ方に「参りました」って感じ。
きっとそこが本広監督の目をひいたんじゃないかな?
100%じゃないんだ。でも時間を行き来するんだから
100%じゃ逆におかしい。そこがまたうまくまとめてあって
首をひねりかけて「ああ、そうか」って戻してしまう感じが憎い。
部員のまとめ役、甲本を演じるのは「ウォーターボーイズ」「オレンジ デイズ」
で注目をあびた瑛太。
猿耳がとてもチャーミングな爽やか系。
瑛太扮する甲本が密かに恋心を抱く柴田には「スウィングガールズ」の
上野樹里。
イジラレキャラの曽我と、30年後からやってくる謎の未来人・本多は
オリジナル舞台と同じ役者が演じている。
プロからも評価が高いこのシナリオライターは同志社大学出身の上田誠。
まだ20代半ばの彼はこの先、演劇&映画界の未来を背負うライターになること間違いない。
若手ライターに若手俳優たち。
溢れる力をとっても感じる作品だ。
邦画にありがちな「死」や「恋愛」だけに頼らない、構成力を持つ作品。
今年、オススメ邦画の1本である事は間違いない!
(2005年・日本映画)
(芝田 佳織)
ダンシング・ハバナ
「なりたい自分になれる、それがダンス」。
灼熱のリズムが今「私」を解き放つ……
原題は「ダーティー・ダンシング2」。
87年に公開された「ダーティ・ダンシング」の続編、というよりはリメイク(再解釈)版。
舞台を1958年、カストロが革命を起こす直前のキューバに移し
前作よりもさらに熱く、セクシーなダンスシーンが見所。
そして前作よりも「良い!」と言える作品だ。
キングレコードダーティ・ダンシング
「キューバのダンスは奴隷のダンスだった。
踊っている時だけ自由になれる。鳥にだってなれるんだ……」
18歳のケイティはフォード社の重役の座についた父の転勤で
キューバへとやってくる。
ある日、ケイティは街角である光景に目を奪われる。
キューバ音楽にあわせ、楽しげに踊る地元の人々。
その中にケイティが暮らすホテルのウェイター、ハビエルの姿があった。
アメリカに移住したいという夢をもっているハビエルに
ケイティは賞金5千ドルのダンス大会の話を持ちかける。
そして二人は猛特訓を始めるのだが……
舞台をキューバに移したことで、前作よりも「ダンスにより解き放たれる」
というメッセージ性が高まった。
この時代のキューバは、独裁体制の崩壊から社会主義に移行する革命期。
歌や踊りも全く自由なわけではない。それでも人々は踊り、歌う。
優等生だったケイティが、キューバ音楽に惹かれていくのも無理はない。
彼らの歌や踊りには体の奥底に響くものがある。
他人の目を気にして隠している本当の自分。
そんなものから自由になりたいという情熱がフツフツと湧き出てくる。
「彼らの様に踊りたい」きっとあなたもそう思う事だろう。
ハビエルを演じるのは「天国の口、終わりの楽園」のディエゴ・ルナ。
「ターミナル」にも出演している彼は、親友のガエル・ガルシア・ベルナルと
共にラテンの新星だ。
日本ではガエル人気が高いが、ハリウッドではディエゴ人気が高いと言われる。
ものすごくタレ目で、ものすごく色っぽい。
この映画で日本にもファンが増えるに違いない。
ナド・エンタテイメント天国の口、終りの楽園。
角川エンタテインメントターミナル DTSスペシャル・エディション
そしてケイティを演じるのはロモーラ・ガライ。
ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイに続くイギリス人女優として
今最も注目を浴びている。
はっきり言ってものすごくかわいい。それにダンスもうまい。
なぜかいつも右肩のドレスの紐が落ちる。
その映像に男性は釘付けになること間違いない。
「相手に身を任すのは不安だし恐い。だからこそ価値がある。考えずに踊れ……」
日本人はきっと踊っている時さえも頭の中で考えていないか?
「こんなことしてかっこ悪くないか?」
「変な人だと思われないか?」
いいじゃないか、思われたって。
本当はみんなそう思ってるんじゃない。
きっと本当はみんなかっこ悪くて変な自分をさらけ出したいんだ。
それがきっと本当の自分なのだから。
ダンスシーンを観るだけで、自分の体も自然と動きだしてしまいそう。
そしてついつい楽しくて口元が緩んでしまう。
でもちゃんと階級、革命、人種、貧富、自由、
そんな事も盛り込まれていて単なるダンス映画ではない。
(もちろん恋愛面もしっかり抑えてる)
久しぶりに観終わってハイテンションになった。
新しい自分を出して見たい。周りの目なんか気にせずに。
血流が良くなる様な、そんな熱いラテンのリズムを是非感じて欲しい!
PS、「ダーティ・ダンシング」の主役、パトリック・スウェイジも
カメオ出演しているのでチェックしてね!
(2004年・アメリカ映画)
(芝田 佳織)
ビューティフル・ピープル
感覚的にとても近いと思っていた、同じ島国の住人、イギリス人と日本人。
だけど、多くの難民が暮らすイギリスには、ちょっと違う顔が有る。
99年のカンヌ映画祭“ある視点”部門でグランプリに輝いた
「ビューティフル・ピープル」は、ロンドンを舞台に、
難民にまつわる5つのエピソードを、巧みにシンクロさせていく。
ポニーキャニオンビューティフル・ピープル
殴り合いの喧嘩で怪我をして、奇しくも同じ病室に入れられてしまった
セルビア人とクロアチア人。
産婦人科では、兵士にレイプされ、身ごもったボスニア人女性とその夫が、
子供を殺してくれと医師に訴える。
ボスニア人青年と恋に落ちた上流階級の娘は、彼を帰化させようと、
結婚を決意。
戦地の取材から帰国した海外特派員は、“ボスニア症候群”を患う。
そして、残り一つのエピソードは、奇想天外で、最も伝わりやすく、
最も印象深い。
悪い仲間とだらしない日々を過ごすフーリガンの青年は、
不注意から国連援助物資に埋もれて眠りこけてしまう。
気が付けば、そこは紛争中のボスニア。
青年はイギリスへ送還されるが、爆撃や地雷の恐怖を体験し、
生死の境をさ迷う人々を見てしまい、別人に生まれ変わっていた…。
祖国の戦禍を逃れた難民たちは、差別や偏見に遭いながらも、
白人社会で生きていくしかない。
イギリス人にしてみれば、自分たちの生活圏に、突如踏み込まれて
来たような気がするのだろうか。
そこには、助けてやったんだから、デカイ顔をするな、
なんて驕りも有るのかもしれない。
私たちは、生まれる国を選べない。
世界が人種という壁を取っ払って繋がる事が出来たら、どんなに素敵だろう。
ここに描かれている結末は、残念ながら、現代ではまだ夢物語。
自らもボスニア出身のジャスミン・ディズダー監督は、このデビュー作に
前向きな願いを込めて、ユーモラスな作風に仕立てている。
馴染みの無い出演者×5エピソードゆえ、流れを把握するまでが少し困難。
最初の30分間で迷子にならないように。
(1999年・イギリス映画)
(川口 桂)
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ユリョン
韓国映画のアカデミー賞にあたる「大鐘賞」6部門を受賞。 (1999年)
日活ユリョン
今年、日本でも「ローレライ」「亡国のイージス」など潜水艦映画が大ヒットした。
戦後60周年、平和ボケした日本人に問題を投げつけた2作。
しかしお隣、韓国で作られた潜水艦映画を観ると、本当に彼らと私たち日本人との
間における認識の違いを見せつけられる。
「祖国」「戦争」「歴史」……
彼らが叫ぶ言葉はスクリーン上の想像物ではない。
韓国初の原子力潜水艦。乗組員は全て戸籍上は死亡した者ばかり。
ゆえにその極秘任務は「ユリョン(幽霊)」と呼ばれている。
かつて上官を殺害した罪で死刑となったイ・チャンソクは「ユリョン」で
新たな生を受ける。
選択の余地などない。断れば死があるのみ……
そんな時、クーデータ―が勃発!
副艦長が艦長を殺害し核ミサイルの照準を日本へと定めた。
「傲慢なアメリカ人野郎や日本人野郎に5千年の歴史は渡さない!」
日米を巻き込む戦争が今、始まろうとしている。
イ・チャンソクは一人、彼らを止めるべき闘いを挑むが……
「戦争の始まりは唐突だ……さあ始めよう」
副艦長を演じるのはチェ・ミンス。
そして、イ・チャンソクを演じるのはチョン・ウソン。
「いつまで屈辱の時代を生きろと?」
「歴史を変えるのが生きている者の役目だ」
この二人の対立がこの映画のテーマである事は間違いない。
彼らの踏みにじられた歴史が言わせる台詞は、生きた言葉であり
そのメッセージ性の強さにしばし考えさせられた。
もちろん日本人のしてきた事もあるだろう。
だが、日本は唯一の被爆国。その歴史さえも今、風化しつつある・・・
忘れていいのか?日本人・・・
映像的には正直雑なところも多く、迫力満点!とまでは言いがたい。
が、6年前の映画としたら、今の韓国映画はものすごい勢いで
「大作力」がついてきたと思う。
ぺ・ヨンジュン主演の「四月の雪」のヒロイン、ソン・イェジン(「ラブストーリー」)。
彼女とチョン・ウソンが共演する「私の頭の中の消しゴム」がこの秋公開される。
ウソンを初めて観る方も増え、あまりの男前さにファンも増える事だろう。
そして、過去作品も観てみよう~とこの「ユリョン」を手に取ると多分驚く事になる。
超短髪の制服姿はもちろん素敵だが、多分期待している様な甘さはない。
でもウソンって実は恋愛ものが珍しくて「MUSA-武士-」にしても
男気溢れる役ばかり。
それが個人的にはとっても素敵で大好きなのだけど……
ワーナー・ホーム・ビデオMUSA -武士-
でも某日本の映画の様にわけのわからない女が潜水艦に乗ってたりしない
所がいいですわ?
余談だけれど「シルミド/SILMIDO」の主演ソル・ギョングがちょい役で出てるので是非探してみてね。
アミューズソフトエンタテインメントシルミド / SILMIDO
潜水艦イヤーとなった2005年。
韓国で大ヒットした潜水艦ものと比べるのもアリ、
ブレイク間違いなしのウソンの予習をするのもアリ。
本当は戦後60周年、真面目な気持ちで観て欲しい映画なのだけれど。
(1999年・韓国映画)
(芝田 佳織)
予告編~9月3日封切り@JAPAN~
監督・脚本:大谷健太郎 原作:矢沢あい
出演:中島美嘉、宮崎あおい、成宮寛貴、松山ケンイチ、平岡祐太、玉山鉄二、
松田龍平
・サマータイムマシン・ブルース
監督:本広克行
出演:瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、ムロツヨシ、佐々木蔵之介
・クレールの刺繍
監督・脚本:エレオノール・フォーシェ
出演:ローラ・ネマルク、アリアンヌ・アスカリッド
・劇場版 仮面ライダー響鬼(ヒビキ)と7人の戦鬼
監督:坂本太郎 原作:石ノ森章太郎
出演:細川茂樹、栩原楽人、渋江譲二、川口真五、松尾敏伸
・Be Cool/ビー・クール (予告編を見るをクリック)
監督:F・ゲイリー・グレイ 原作:エルモア・レナード
出演:ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、ビンス・ヴォーン、ダニー・デビート、
ハーベイ・カイテル
・ボム・ザ・システム (予告編をクリック)
監督・脚本:アダム・バラ・ラフ
出演:マーク・ウェバー、ジャクリン・デサンティス
クォン・サンウの目力
私は韓国人俳優の中でチョン・ウソンとクォン・サンウが好きである。
先日、サンウの「マルチュク青春通り
」の紹介を載せたばかりであるが、
この映画を観て思った事があった。
「サンウには目力が足りない……」
「涙の王子」と呼ばれる彼は、本当に綺麗な目をしていて涙が似合う。
だから繊細で、優しくて、少年のあどけなさが残る役が多かった。
「恋する神父」のラストの泣きのシーンなどは彼しか似合わない。
そこが彼の最大の魅力。
しかし「マルチュク青春通り」で彼は決闘を決意し、鍛え、そして
強くなっていく役を演じた。
ハードなアクションをこなし体格もいいゆえ、確かに強そうだ……
がしかし、どうも目に怒りがない。
相変わらず優しい目をしていて迫力がないのだ。
「サンウに怒りの目力さえ加われば……
あの優しい(悲しそうな)瞳とのギャップでさらに役が広がるだろうに」
私は観終わった瞬間、そう思った。
しかし、来年公開予定の新作「美しき野獣」の1シーンを観て驚いた。
サンウの目は怒りに溢れいている。
「サンウ~やれば出来るじゃないか!?」
年数を重ね、演技の幅を確実に広げた事に嬉しくなった。
(って君はサンウの何やねん?)
この目が出来れば、きっと女性ファンだけでなく
男性も憧れるハードな役もこなしていけるだろう。
来年、公開の「美しき野獣」。
若手注目株のユ・ジテ共演とあれば、大ヒットも間違いない。
今から公開が楽しみである!
(芝田 佳織)

