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モディリアーニ 真実の愛

アルコールと麻薬に溺れ、35歳の若さでこの世を去った天才画家モディリアーニ。
プライド高き繊細な魂。ライバル、ピカソとの対立。
そして、最後の妻となったジャンヌとの悲しい愛。

彼の描いた人物画には哀愁が漂う。
その理由をこの映画の中に見つける事が出来るだろう。

「芸術家=天才=破滅型=短命…」
そんな連想をしてしまうのはモーツァルトのせいか?
意外と激しい人生を送った芸術家は多くはない。
その中でもゴッホと並び「破滅型・画家」の代表がこのモディリアーニだ。

物語は第一次大戦後のパリ・モンパルナス。
カフェ「ラ・ロトント」に集まる若き芸術家達。
ピカソ、コクトー、ユトリロ……その中にモディリアーニの姿もあった。

モディリアーニは成功者・ピカソが唯一ライバル視する才能をもつ。
しかし、絵は全く売れず貧しい「異端児」なのだ。

その数年前、モディリアーニはカトリックの娘、ジャンヌと恋に落ちた。
新しい命を授かるも、モディリアーニがユダヤ人であったため
父親の大反対にあい、子供は修道院へと出されてしまう……

今、モディリアーニに必要なものは「金」だった。
ジャンヌのため、そして子供のため。
彼はプライドの高さゆえに申し込んでいなかった「コンテスト」への出品を決める。
そしてライバル、ピカソも参加者リストに署名をした。
スーチン、キスリング、ユトリロ……次々と参加していく画家たち。
モディリアーニは白いキャンバスに最愛のジャンヌを描き始めるが……

モディリアーニは「エコール・ド・パリ」の中で早くに名声をあげるも
実際の充実した画家期間を送ったのは6年ほどだといわれている。

35歳で亡くなったモディリアーニを演じるのはアンディ・ガルシア。
ちょっと待て?ガルシアって何歳?
と思う方も多いだろう。ガルシアは1956年生まれの49歳。
確かに後10年若いガルシアに演じさせたらもっと似合っていたのに……と思う。
それを言うならジャンヌ!21歳の設定だけれど演じているのは
36歳のエルザ・ジルベルスタイン。
ちょっとやりすぎな気もするが?
しかし実際のジャンヌの肖像にはすごく似ているのでびっくりである。
でも全体的にかなり大人の雰囲気?漂う映画にはなっている。

監督・脚本はミック・デイヴィス。
10年前にも映画化の話があがり、その時はアル・パチーノがモディリアーニ役の予定だったそうだ。
(それも観たかったな?でもそれも結構年上か?)
今回は監督自ら、ガルシアに直談判に行き快諾を得た。

芸術家とは何と勝手な生き物だろう。
その才能がなかったら「許せない」人が多い。
そうこのモディリアーニもしかり……
でもその才能に女は惚れるのだ。
「本当の君が見えたら、その瞳を描こう……」
そんな「プー!」な台詞も芸術家が言うと、何だか「素敵」と思ってしまう。
100%自分が愛する程の愛は返ってこない。
それが痛いほどわかっていても、側にいたいと思わせる。
それが芸術の魔法だろうか・・・

コンテストの準備で、有名な画家達が有名な絵を無心で描いていくシーンがある。
そのシーンは当時、本当にこんな感じだったのではないか?と思えるほど
リアルで、力強い!

しかし友達がユトリロにスーチン?
集まるところには集まるのね……

本人には悪いけど?やはり芸術家には悲劇が似合う。
命を削って描いた絵こそ人の魂を動かす様な気がするから。
1958年のフランス映画「モンパルナスの灯 」でも映画化されているくらい
モディリアーニの人生は芸術的に魅力的なのだ。


絵画的な美しい映像も見所の本作。
芸術の秋、当時のパリを知るとさらに楽しめる事も多いだろう。

(2004年・アメリカ/ドイツ/フランス/イタリア/ルーマニア/イギリス映画)

(芝田 佳織)

映画ランキング@USA速報!(8月28日付)

1位(→) The 40-Year-Old Virgin (40歳の童貞男を巡るラブ・コメディ
       /日本公開未定)
       出演:スティーブ・カレル

2位(初) ブラザーズ・グリム (グリム童話の誕生に隠された、誰も見たことがない
       驚愕のファンタジー・ワールド/今秋日本公開)
       監督:テリー・ギリアム 出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、
           モニカ・ベルッチ

3位(↓) Red Eye  (父親の命と引き換えに、殺人に協力するよう脅される女性の、
       恐怖のフライト/日本公開未定)
       監督:ウェス・クレイブン
       出演:レイチェル・マクアダムス、キリアン・マーフィ

4位(↓) フォー・ブラザース/狼たちの誓い  (4兄弟が養母の仇討ちに燃える
       クライム・ドラマ/2005年日本公開予定)
       監督:ジョン・シングルトン
       出演:マーク・ウォルバーグ、アンドレ3000、タイリース

5位(↓) Wedding Crashers  (二人の離婚弁護士が、花嫁付き添いの娘を巡って
       騒動を巻き起こす/日本公開未定)
       出演:オーウェン・ウィルソン、ビンス・ボーン、クリストファー・ウォーケン、
           レイチェル・マクアダムス

6位(初) The Cave  (ダイバー達は、血に飢えた生物の潜む洞窟に足を
       踏み入れてしまう/日本公開未定)
       出演:パイパー・ペラーボ

7位(↓) 皇帝ペンギン  (南極で力強く生き抜くペンギンのドキュメンタリー
       /日本公開中)
       声の出演:ロマーヌ・ボーランジェ

8位(↓) The Skeleton Key  (住み込みの看護士が知る、屋敷の恐ろしい秘密
       /2006年日本公開予定)
       出演:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート

9位(↓) Valiant  (第二次世界大戦を舞台に、ちっぽけな鳩のバリアントが
       繰り広げるアドベンチャー/日本公開未定)
       声の出演:ユアン・マクレガー、ベン・キングスレー

10位(↓) The Dukes of Hazzard  (農場取り壊しの危機に立ち向かうコメディ
        /日本公開未定)
       出演:ショーン・ウィリアム・スコット、ジェシカ・シンプソン

先どり予告編~9月2日封切り@USA~

The Transporter 2 (「トランスポーター」の続編。引退して雇われ運転手になった
 フランクだが、雇い主の息子が誘拐され、事件解決に乗り出す/日本公開未定)
 監督:ルイ・レテリエ 脚本:リュック・ベッソン他 出演:ジェイソン・ステイサム

サウンド・オブ・サンダー (TRAILERをクリック)(恐竜狩り目的のタイムトラベル中に
 起きた、人類存亡の危機/今夏、日本公開予定だったが、製作が一時暗礁に
 乗り上げていた為、公開未定)
 監督:ピーター・ハイアムズ 出演:エドワード・バーンズ、ベン・キングスレー

Underclassman (CLICK HERE TO VIEW THE TRAILERをクリック)(ベビーフェイスの
 せいでナメられっぱなしの刑事が、国際的窃盗団に接触する為、エリート校での
 潜入捜査を開始する/日本公開未定)

先どり予告編~8月31日封切り@USA~

The Constant Gardener (「シティ・オブ・ゴッド」で世界に衝撃を与えた
 ブラジル人監督が、ハリウッドで放つラブ・スリラー/日本公開未定)
 監督:フェルナンド・メイレレス 出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ

マルチュク青春通り

2004年、韓国で「ブラザーフッド」に次ぐ年間興行収入・第二位を獲得した作品。

実際、2004年はクォン・サンウ イヤーと言われたらしいが、
この映画が大ヒットしたのはサンウの人気だけではないだろう。
「70年代の懐かしい雰囲気」、「誰もが経験したほろ苦い初恋」もさながら、
「軍事政権下の鉄拳教育への問題提起」が大きなテーマとして盛り込まれている。
その熱いメッセージがたくさんの人の心に響いたからではないだろうか。

舞台は1978年、軍事政権下の韓国・カンナム。
ブルース・リーに憧れる高校2年生のヒョンス(サンウ)が転校してきたのは
暴力・支配が蔓延する荒れた高校。
バスケがうまかった事からクラスの番長的存在のウシクと親しくなるが、
ウシクは卑劣な風紀委員・ジョンフンと犬猿の仲。
いつ決闘になるかわからない緊張状態が続く。

ある日、ヒョンスはバスの中でウンジュという美少女に一目惚れをする。
だがウシクもウンジュを好きになり、ヒョンスは想いを伝える事が出来ない。
ウンジュはウシクと付き合う様になるが……

10代の頃に感じた行き場のない怒り。
理由や言い分を聞かずに決め付ける教師や大人への不満。
そして、好きな人と一緒なら自転車で、世界のどこまでも行けると思えた熱い想い。

きっとこの「青春」っていう感情は世界各国共通なもので、
どうしようもなくやっかいで、しかしとても純粋なもの。
だから、サンウファンの女性だけでなく、ブルース・リーに憧れた男性陣や
尾崎豊さんの歌に憧れた世代なんかはすごく共鳴できる作品ではないだろうか。

もちろんサンウも魅力いっぱい。
あいかわらず美しい肉体を惜しみなく披露し、
小動物系のつぶらな瞳で母性本能をくすぐってくれる。
しかしオドオドした猫背の青年がどんどん強くなっていく
過程は、女性だけでなく男性でも楽しめる男気満載のカッコ良さ。

監督のユ・ハは詩人としても活躍する異才監督。
63年生まれでまさにブルース・リー世代のど真ん中だ。
この映画にインスピレーションを与えたのは自身のエッセイ「ブルース・リーに捧ぐ」
と村上龍の小説「69」。
今の10代の若者に「学校の外での自分の人生を愛せよ」というメッセージを
こめてこの作品をとった。

村上 龍, 梅沢 俊一69(sixty nine)



あの頃本当に学んでおくべき事は何だったのか?
あの頃、どうして想いを伝えられなかったのか?
ディスコ世代の懐かしい名曲に、甘酸っぱい記憶が蘇る。
日本では死語になってしまった様な「青春」を久しぶりに思い出してみませんか?

(2004年 韓国映画)

(芝田 佳織)

チャーリーとチョコレート工場

待ちに待ったベストコンビ「ティム・バートン&ジョニー・デップ」の最新作。
(「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」)
甘いチョコレートを題材にしながら、とっても辛口でブラッキー視点が
彼ららしくて、なんともたまらない!
この映画のコピーは、
『世界一オカシな工場の扉の向うに待っているヨウガシに残る、感動の特選レシピ』
なのだが、まさにそんな感じだった。

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「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ネバーランド」と2年連続アカデミー賞に
ノミネートされたジョニー・デップ。
人気・実力共にトップの座にのぼりつめた彼が次に選んだのは
世界で1300万部を売り上げるベストセラー「チョコレート工場の秘密」。
この世界を創造するのが映像と色彩の天才、ティム・バートンなのだから、
「ヨウガシに残る」作品になる事は疑いようもないのだけれど……

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チャーリー少年は貧乏である。多分今の時代ではありえないくらい。
父は失業し、家にあるたった一つのベッドには合計年齢381歳の
祖父×2+祖母×2が体を寄せ合い暮らしている。
母が作る料理は殆ど水のスープばかり。それでもチャーリーは幸せだった。

唯一の楽しみは誕生日に買ってもらえる「ウォンカのチョコレート」。
この「ウォンカ」、近くに工場があるのだが、ここ15年、全く人の出入りがない。
なのに、毎日煙突から煙があがり、世界で売れに売れている有名なチョコレートだ。

ある日、ウォンカが「ゴールデンチケットをゲットした5人の子供を工場に招待する」
事を発表した。
大人がみても「うわーこんな子供いるいる!むかつく~」と
思う4人の子供達が次々とチケットをゲットしていく。
そして最後の一枚をゲットしたのはチャーリーだった。

伝説の工場主、ウォンカが彼らを招き入れた目論見は?
そして工場内で彼らを待ち受けていた驚きの光景は?

なんと言っても現代社会を風刺した目線が大人も楽しめる理由の1つ。
肥満児、わがまま娘にバカ親、すぐ「ぶっ殺す」と言うゲームオタク。
老人家庭に機械導入による失業。。。
この世界、今の世界と実は近い。
ティム&ジョニーの世界は「シザーハンズ」の時もそうだったけど
ただのファンタジーじゃない。
非現実のはずなのにとてもリアル。
だから余計に入っちゃう。
子供らしくない子供に「大人をバカにするな!」と叫びたくなる。
でもその原因を作ったのは?育てたのは?……
ガツンと一発パンチをくらった感じ。

でもそれだけじゃ終わらないのが彼らのうまさ。
辛口だけど優しい。最後は「人」っていいなって思える。
今回もそんな味わいの美味しい映画になっている。

個人的にはチャーリーをやっているフレディー・ハイモア。
めちゃめちゃかわいい&めちゃめちゃ福耳!
「ネバーランド」に引き続きジョニーとの共演を果たした彼だが
きっと将来ジョニーの様に美しく育ってくれる事だろう。
(あの福耳は出世するに違いない?)

10月にはティム&ジョニーの夢の企画第二段、
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を越える究極の
ストップモーションアニメ「コープスブライド」も公開決定。
この秋、このコンビから目が離せない!

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本当に綺麗で独特な世界が楽しめる「チャーリーとチョコレート工場」は
この秋、かなりのオススメ作品だ。
是非ご覧頂きたい!

(2005年 アメリカ映画)

(芝田 佳織)

南極日誌

「南極到達不能点」
地球上で最も自然条件が過酷で、南極のどの海岸線からも遠く、
到達する事が最も困難とされる点。最低気温、マイナス80度。
1952年、ソ連の探検隊が一度だけ踏破……

構想から7年。スケールが巨大すぎた事から何度も暗礁にのりあげた。
製作会社の変更は3回、関わったプロデューサーは7人にのぼる。
長い月日をかけ、やっと完成した超大作だ。

舞台が南極でスケールが大きい映画、と聞くと「アドベンチャー物」を
想像される方も多いだろう。
もしくは大ヒット中の「皇帝ペンギン」などが出てくる動物もの?
(南極物語もそうだったし)
しかしそんな映画を想像していくと大変なことになる。

この映画は極限の状態で起こる「人間の強さと弱さ(個人的には汚さの気もするが)」
を描いているのだ。

南極到達不能点を目指す6人の隊員。ブリザードが吹き荒れる厳しい気象条件。
一年の半年は昼が続き、もう半年は夜が続く。
闇の世界になる前に目的地に着かなければならない。

ある日、彼らは80年前に遭難したイギリス探検隊の日誌を見つける。
やがてその日誌に導かれる様に不思議な出来事が起こり始める。
一人消え、また一人……

それでも進むべきか?そこまでする理由は?
強引に目的地を目指す隊長、その異常さに疑心暗鬼になっていく隊員。
無限に広がる真っ白な世界で彼らが見たものは?

隊長を演じるのは韓国を代表する俳優、ソン・ガンホ。
「シュリ」「JSA」「殺人の追憶」……
(個人的にはすごく太ったのでもう少し痩せて欲しい!)
隊員の一人として相手役をこなすのは、「オールド・ボーイ」のユ・ジテ。
監督はこの作品が長編初メガホンとなる イム・ピルソン。

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昔「生きてこそ」という映画で、雪山で食料がなくなった時
「死んだ人の肉を食べる」という究極のシーンが登場した。
そのシーンを見て「食べるか」「食べないか」という議論をした事がある。
私は「絶対食べたくない!……けれど食べるかもしれない」と言った。
それほど「極限」は人を変えてしまうからだ。
そう、人間は極限まで追いつめられた時、
理性や良心でおさえていた奥の奥の心が顔をだす……

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そんなことを考えさせられる映画は正直大好きである。
「人間」は元来「弱さ」や「汚さ」を持ち合わせているのが常だから。

しかし、今回はそこまで「人間」について考える事が出来なかった。
どちらかというと「ホラー」に近い気がした。
せっかくの設定がいかしきれてないのではないか?

そして、やたらとアップの映像が多い。
「顔」とかよりも更に細かく「目」「口」「髭」など……
確かに「目」とかすごく狂気や恐れが出るので
いいと思うが、たまに出るから効果的なわけで。。
しょっちゅう出てくるとイマイチ効果減。
なんとなく映像的に単調な気がしてしまった。
(プロではないので実はすごく技ありならば許して欲しい)

しかしここまでの映像を撮ったスタッフと俳優陣の努力には敬意を表したい。
やはりソン・ガンホは存在感があってうまい。
「ユ・ジテ」ファンには申し訳ないけれど、少し格が違うな…と思った。

「何故そこまでして、危険をおかすのか?死にたいのか?」という問いに隊長は答える。
「生きたいからだ」と……
彼の生き方に貴方は共感できるか?

残暑厳しいこの季節、必ず涼しくなれる映画である事は間違いない。
映像的にもそして、「恐怖」でも……

(2005年・韓国映画)

(芝田 佳織)

映画ランキング@USA速報!(8月21日付)

1位(初) The 40-Year-Old Virgin (40歳の童貞男を巡るラブ・コメディ)
       出演:スティーブ・カレル
2位(初) Red Eye (父親の命と引き換えに、殺人に協力するよう脅される女性の、
       恐怖のフライト)
       監督:ウェス・クレイブン
       出演:レイチェル・マクアダムス、キリアン・マーフィ
3位(↓) Four Brothers  (4兄弟が養母の仇討ちに燃えるクライム・ドラマ/公開未定)
       監督:ジョン・シングルトン
       出演:マーク・ウォルバーグ、アンドレ3000、タイリース
4位(→) Wedding Crashers (二人の離婚弁護士が、花嫁付き添いの娘を巡って
       騒動を巻き起こす/公開未定)
       出演:オーウェン・ウィルソン、ビンス・ボーン、クリストファー・ウォーケン、
           レイチェル・マクアダムス
5位(↓) The Skeleton Key  (住み込みの看護士が知る、屋敷の恐ろしい秘密
       /公開未定)
       出演:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート
6位(↑) 皇帝ペンギン (南極で力強く生き抜くペンギンのドキュメンタリー/公開中)
       声の出演:ロマーヌ・ボーランジェ
7位(↓) The Dukes of Hazzard  (農場取り壊しの危機に立ち向かうコメディ
        /公開未定)
       出演:ショーン・ウィリアム・スコット、ジェシカ・シンプソン
8位(初) Valiant (第二次世界大戦を舞台に、ちっぽけな鳩のバリアントが
       繰り広げるアドベンチャー)
       声の出演:ユアン・マクレガー、ベン・キングスレー
9位(↓) チャーリーとチョコレート工場 (世界一オカシなチョコレート工場見学
       /9月10日公開)
       監督:ティム・バートン
       出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、ヘレナ・ボナム・カーター
10位(↓) Sky High (スーパーヒーローの息子は、ヒーロー養成学校に入れられるが…
       /公開未定)
       出演:カート・ラッセル、ケリー・プレストン

予告編~8月27日封切り@JAPAN~

愛についてのキンゼイ・レポート (Trailerをクリック)
 監督・脚本:ビル・コンドン 製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
 出演:リーアム・ニーソン、ローラ・リニー、クリス・オドネル、ティモシー・ハットン

メゾン・ド・ヒミコ (ENTER THE SITE→MEDIAをクリック)
 監督:犬童一心
 出演:オダギリジョー、柴咲コう、田中泯、西島秀俊

釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪ (サイト入口→谷啓の写真をクリック)
 監督:朝原雄三 脚本:山田洋次、他
 出演:西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、伊東美咲、金子昇、ボビー・オロゴン

容疑者 室井慎次
 監督・脚本:君塚良一 製作:亀山千広
 出演:柳葉敏郎、田中麗奈、哀川翔

奥さまは魔女 (予告とクリップ→奥さまは魔女をクリック)
 監督・脚本・製作:ノーラ・エフロン
 出演:ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン

ランド・オブ・ザ・デッド (予告編をクリック)
 監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
 出演:デニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、ジョン・レグイザモ

南極日誌
 監督:イム・ピルソン
 出演:ソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・ヘジョン

さよならみどりちゃん (予告編をクリック)
 監督:古厩智之
 出演:星野真里、西島秀俊、松尾敏伸、岩佐真悠子

メトロで恋して (予告編から種類を選択)
 監督・脚本・製作:アルノー・ヴィアール
 出演: ジュリアン・ボワッスリエ、ジュリー・ガイエ

花都大戦 ツインズ・エフェクトⅡ
 監督:パトリック・レオン、コリー・ユン
 出演:ジェイシー・チェン、シャーリーン・チョイ、ジリアン・チョン、ドニー・イェン、
     レオン・カーフェイ、チェン・ボーリン

ジーナ・K
 監督:藤江儀全
 出演:SHUUBI、石田えり、ARATA

シンデレラマン

不屈の精神や、夢を諦めない気持ち…そんなテーマを描かせたら、
超一流のロン・ハワード監督。
アカデミー受賞作「ビューティフル・マインド」でも組んだラッセル・クロウを
再び主役に迎えての新作「シンデレラマン」も、配給会社曰く、
“この感動に、早くもアカデミー賞最有力の声!”なんだそうである。

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンビューティフル・マインド ― アワード・エディション


そのラッセルが演じるのは、実在のボクサー、ジム・ブラドック。
一度はボクサーのライセンスを剥奪されながらも、ただ一つのチャンスを
切っ掛けに、どん底から這い上がる、男性版シンデレラストーリーだ。

と聞けば、かの名作「ロッキー」を連想される方も多いだろう。
ロッキーを支えたのがエイドリアンなら、ジムを支えたのは妻のメイ
(レニー・ゼルウィガー)である。
ボクシングを縦軸に、メイとのラブストーリーや、子供たちへの惜しみない愛情、
マネージャーとの友情などを織り込み、ありとあらゆる所に“感動”の仕掛けを
張り巡らせている。

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンロッキー〈特別編〉



しかし、これだけのお膳立てにもかかわらず、感動の波が押し寄せる事は無かった。
確かにブラドックは、大恐慌で荒んだアメリカの、希望の星だっただろうし、
落ちぶれたボクサーの復活劇は、当時の人々を熱狂させたはずである。
ロン・ハワードをもってして、この素材を活かしきれなかったのは、
残念としか言い様が無い。

ラッセルは、脚本を読む度に鳥肌が立ったそうだが、
取り立てて優れた脚本とも思えない。
“美しく描こう、美しく描こう”としてるのが見えてしまった感じがする。
その結果、映画やドラマではよく有りがちな“美談”の域を出なかったのではないか?
プライドをかなぐり捨てて、金の無心をするジムの苦悩など、よく伝わって
来た部分も有るだけに、もったいない。

とっても辛口になってしまったが、決して駄作というわけではなく、
及第点は取れている作品だと思う。
ただ、「スプラッシュ」「バックドラフト」のロン・ハワードに敬意を
表している私の期待が、大き過ぎたせいなのだ。
それでも、次回作の「ダ・ヴィンチ・コード」には、やはり期待を
寄せずにはいられない。

ジェネオン エンタテインメントスプラッシュ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントバックドラフト


(2005年・アメリカ映画)

(川口 桂)


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