ダンシング・ハバナ | 映画-CAN

ダンシング・ハバナ

「なりたい自分になれる、それがダンス」。
灼熱のリズムが今「私」を解き放つ……

原題は「ダーティー・ダンシング2」。
87年に公開された「ダーティ・ダンシング」の続編、というよりはリメイク(再解釈)版。
舞台を1958年、カストロが革命を起こす直前のキューバに移し
前作よりもさらに熱く、セクシーなダンスシーンが見所。
そして前作よりも「良い!」と言える作品だ。

キングレコードダーティ・ダンシング


「キューバのダンスは奴隷のダンスだった。
踊っている時だけ自由になれる。鳥にだってなれるんだ……」

18歳のケイティはフォード社の重役の座についた父の転勤で
キューバへとやってくる。
ある日、ケイティは街角である光景に目を奪われる。
キューバ音楽にあわせ、楽しげに踊る地元の人々。
その中にケイティが暮らすホテルのウェイター、ハビエルの姿があった。
アメリカに移住したいという夢をもっているハビエルに
ケイティは賞金5千ドルのダンス大会の話を持ちかける。
そして二人は猛特訓を始めるのだが……

舞台をキューバに移したことで、前作よりも「ダンスにより解き放たれる」
というメッセージ性が高まった。
この時代のキューバは、独裁体制の崩壊から社会主義に移行する革命期。
歌や踊りも全く自由なわけではない。それでも人々は踊り、歌う。

優等生だったケイティが、キューバ音楽に惹かれていくのも無理はない。
彼らの歌や踊りには体の奥底に響くものがある。
他人の目を気にして隠している本当の自分。
そんなものから自由になりたいという情熱がフツフツと湧き出てくる。
「彼らの様に踊りたい」きっとあなたもそう思う事だろう。

ハビエルを演じるのは「天国の口、終わりの楽園」のディエゴ・ルナ。
「ターミナル」にも出演している彼は、親友のガエル・ガルシア・ベルナルと
共にラテンの新星だ。
日本ではガエル人気が高いが、ハリウッドではディエゴ人気が高いと言われる。
ものすごくタレ目で、ものすごく色っぽい。
この映画で日本にもファンが増えるに違いない。
ナド・エンタテイメント天国の口、終りの楽園。

角川エンタテインメントターミナル DTSスペシャル・エディション



そしてケイティを演じるのはロモーラ・ガライ。
ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイに続くイギリス人女優として
今最も注目を浴びている。
はっきり言ってものすごくかわいい。それにダンスもうまい。
なぜかいつも右肩のドレスの紐が落ちる。
その映像に男性は釘付けになること間違いない。

「相手に身を任すのは不安だし恐い。だからこそ価値がある。考えずに踊れ……」

日本人はきっと踊っている時さえも頭の中で考えていないか?
「こんなことしてかっこ悪くないか?」
「変な人だと思われないか?」

いいじゃないか、思われたって。
本当はみんなそう思ってるんじゃない。
きっと本当はみんなかっこ悪くて変な自分をさらけ出したいんだ。
それがきっと本当の自分なのだから。

ダンスシーンを観るだけで、自分の体も自然と動きだしてしまいそう。
そしてついつい楽しくて口元が緩んでしまう。
でもちゃんと階級、革命、人種、貧富、自由、
そんな事も盛り込まれていて単なるダンス映画ではない。
(もちろん恋愛面もしっかり抑えてる)

久しぶりに観終わってハイテンションになった。
新しい自分を出して見たい。周りの目なんか気にせずに。
血流が良くなる様な、そんな熱いラテンのリズムを是非感じて欲しい!


PS、「ダーティ・ダンシング」の主役、パトリック・スウェイジも
カメオ出演しているのでチェックしてね!

(2004年・アメリカ映画)

(芝田 佳織)