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自律神経をより深く知ることで、ストレスと向き合いたい。
この思いからたどり着いた考え方が、ポリヴェーガル理論。
始まりのお話はこちら。
自律神経は交感、副交感の2種類だけじゃない…ポリヴェーガル理論①
この理論の内容だけでなく、具体的な例についても
ポリヴェーガル理論の視点からの考え方をご紹介してきました。
例えば、こちら。
上の記事では
学校で、頑張り過ぎるほどに頑張ってしまうお子さんを例に挙げて
ポリヴェーガル理論の視点から
私なりに紐解いています。
先日、2022年度の不登校の
小中学生のお子さんが
過去最多の29万人となったとの情報を見ました。
コロナ禍による影響があるのかな、と思いましたが
慢性疲労症候群→回復に至らない→不登校
このような経緯で学校に行けなくなるお子さんも
どこかに、居るはずだと考えますので
今回は、この事についてお伝えしたいなと思います。
不登校をポリヴェーガル理論で考える
慢性疲労症候群の状態も、かなり危機的な状態ではありますが
長期化したり、さらに悪化した場合に
いよいよ、心身の危険が迫って来たのだと
無意識の神経知覚(ニューロセプション)レベルで感知され
背側迷走神経による
シャットダウンが起こったと考えられます。
個人差はあるでしょうが
血圧低下、徐脈、無気力、無感動…
生命維持が最低限出来る働きのみを残して
機能を止めてしまったようになり
結果的に学校に行けなくなる…。
まさに学校という
「逃げられないし、闘ったらだめ」という場を我慢しているうちに
ついに「もう限界」になってしまったと言うことです。
当然、自律神経のすることは、意識に上がらないので
お子さん自身にも
どうしてこんなことになっているか
解らないんですよね。
お子さんがこのような形で不登校になったときは
周囲の大人にとっては
何かの始まりと見えるかも?ですが
お子さんにとっては「万策尽きた」という状態です。
ポリヴェーガル理論の視点で考えると
対処法としては
とにかく、安心、安全を感じられること
信頼できる人との絆を途切れないようにすること
いくつかの方法が紹介されています。
無意識の神経レベルでの癒しが始まることで
ようやく、回復への道筋が少しずつ見えてくるんです。
一進一退。もしかしたら、一歩進んで二歩下がり。かもしれませんが
地道な働きかけがとても大事なのです。
もしかして、思い当たることはありますか?
ポリヴェーガル理論は、私にとって「あぁ、そうだったんだ!」と
目からウロコ、衝撃を受けた理論です。
8回シリーズでご紹介しているので
全部読むと、かなりの長文にはなるのですが
①から順番にご覧いただけば、ご理解しやすいと思います。
病状によっては
精神科や心療内科などに御相談していただきつつ
この理論を参考に、お困りのことに対処なさってみてください。
書籍については、こちら。