博研・03:トルデシーリャス条約
内陸への進軍
大航海が始まったころ最強2国だったポルトガルとスペインは、1493年に他国を無視したトルデシーリャスという条約を都合よく作った。「西経46度30分付近を境に東側をポルトガルが、西側をスペインが自分の領土にできる権利がある。到達した場所が非キリスト教民族の住む土地だったら、先住民たちを奴隷にできる」という勝手な内容だった。
当時ヨーロッパ最高の影響力を持っていたロ-マ教皇の認知で成立させた条約を基に、ポルトガルは南アメリカ大陸の大西洋の沿岸部から侵略を開始した。カブラルは、到達した場所にベラクルスという地名をつけていたが、特産物パウ・ブラジル(ブラジル樹)のほうが有名になってしまい、それが現在の国名になっている。パウ・ブラジルは、大陸の大西洋沿岸地方に自生するジャケツイバラ科(マメ系)の常緑高木で、材から当時貴重だった赤い染料がとれた。同樹の乱伐が始まり、年間に約千トンがヨーロッパに輸出され、十六世紀前半には資源が枯渇した。
1540年にポルトガル王朝は、サルバドールをブラジルの首都に指定した。ブラジル東北部ではパウ・ブラジルに見切りがつけられ、代わりにサトウキビ栽培が始まった。先住インディオたちは哲学的なナマケモノで(笑)、農業の労働力としてまるで適していなかったため、黒人奴隷がアフリカから運ばれた。同時に外洋船の停泊地に次々に村が作られ、内陸への足がかりとなった。内地のインディオ村落にポルトガル系白人やアフリカ人たちの融合が始まった。1554年にイエズス派のアンシェッタ神父が山間の小村でインディオを集め、ブラジルで始めてのミサを行った。その村は、その後南アメリカ最大都市のサン・パウロに発展することになる。
一方のスペインはトルデシーリャス条約を基に、1521年にメキシコのアステカ文明を殲滅し、1530年代にアンデス山脈沿いのインカ帝国を崩壊させ、先住民の財宝を略奪していった。この時代のスペインの強奪者は、コンキスタドーレス(制覇者たち)と呼ばれている。更なるエル・ドラド(黄金卿)を求めたスペイン軍は、アンデスの東斜面を下った。この遠征隊の副官だったオレリャナは、1542年に未知の大河を下って大西洋に到達した。途中で女だけの戦闘部族アマゾネスに襲われたことがヨーロッパに伝えられ、その大河はリオ・アマゾナス(アマゾン河)と呼ばれるようになった。
ブラジルの語源は、染料植物のパウ・ブラジルだね。ちなみに、ブラジルでパウ(樹木、棒)は、隠語で男性生殖器のことだよ(笑)。
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シングーのメリー・クリスマス
Feliz Natal !
ブログ読者の皆さんに、「フェリス・ナタール!」のご挨拶をしようと思ってたんだけど、アメブロの退会状態になるトラブルに引っかかって、1日過ぎちゃった(笑)。あらためて、シングーからメリー・クリスマス!
世界最大のカトリック人口のブラジル。ナタール(クリスマス)は、正月より大事な「酒が飲める」祝日だ(笑)。アジトの周辺でも終日、歩道でシュラスコ(焼肉)やってドンチャン騒いでいた。
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B-28.南アフリカ共和国BGM
シーザー
アジトBGMは、世界を駆け巡っている(笑)。今日は、旧大陸の南端から発信する。アフリカ大陸は、中生代白亜紀の1億年くらい前まで、南アメリカ大陸とひっついていた(西ゴンドワナ大陸)というお話しは、このブログなどでしばしば書いている。生息する魚類も1億年前に先祖がいた連中は、両大陸に共通した親戚が多い。カラシン類やシクリッド類だね。しかし、それ以降は独立した大陸だった南アメリカと違って、アフリカは北上していったので、ユーラシア大陸と衝突した。これがアルプス山脈を持ち上げたんだけど、同時に動物たちも互いに交流を開始した。
純粋の淡水魚は、陸上の脚のある生き物と違って、分布を広げるのに時間が掛かるけど、シクリッドは、アフリカから中東方面に分布を広げた。BGM-22のガリラヤ湖の聖ペトロの魚(ティラピア)なんかがそうだ。
反対にユーラシアからは、コイ類などがアフリカに南下した。
現在の南アフリカには、移植された外来種もいる。
さ~て、BGMだ。南アフリカのロック・バンドにシーザーってのがある。結成当初は、サロン・ガスってバンド名だったけど、有名な日本オウムのサリン・ガスにたいへん良く似てたんで改名を余儀なくされた(笑)。アジトBGMにあるのは、エヴァネッセンスのエイミー・リーちゃんフューチャーのBroken。
ユーチューブのBroken
http://www.youtube.com/watch?v=aSLZFdqwh7E
南アフリカってたら、ホントウは海釣りのほうが有名だね。
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XC-10・ブタさん・2
中華風猪耳
前回のブタ・1で、イスラムが食わないお話しをちょっとした。ユダヤ教も食わない。キリスト教は、ユダヤ教がルーツだけど、合理的に進化してきたから、今は食うようになった。しかし、14世紀にUSAで始まった分派のセブンスデー・アドベンティスト(キリスト再降臨派)などは、食べない。ブラジルにも「アジベンチスタ・ド・セッチモ・ジア」信奉者たちがいる。彼らは珍味のシーフードの一部もご禁制になっている。以前のこと、パラナ大学の女の子に頼まれて、寿司を握ったことがあるんだけど、イカ&タコがダメな子がいた。「海や川にいるものの中で、ヒレやウロコのないものは食べてはならない」という教えがあるらしい。
ネオ・サイソシオロ教では、「食えるものは、なんでも食う」が戒律になっている(笑)。ブタは、肉以外の部位にも捨てがたいものがある。たとえば、おミミだ。スペインにも煮込みがあるし、沖縄ミミガーのルーツ、中華の猪耳も有名だね。ちなみに、耳のことをスペイン語でオレハ(oreja)、ポルトガル語でオレーリャ(orelha)という。
ブラジル名物料理にフェジョアーダがあるね。もどした塩漬け肉と豆を、ことこと煮込んだパワー・レシピだ。ゼラチンや脂の旨みを増すため、定番材料である塩漬けブタ肉、ベーコン塊、チョリッソ(腸詰)以外に、トンソク、トンミミもしばしば使われる。ブラジルでは、どこのスーパーでもフェジョアーダ材料を扱っている。アルタミラでもトンミミ塩漬けを売っている。フェジョアーダは庶民の食い物として定着しているから、そういう材料は値段も安い。
オレがアジトで作るのは、中華風猪耳だ。サンパウロ市内、リマ市内の中華飯店で酒のツマミとして何度か食ったのがそのルーツだね。まずスーパーでオレーリャ塩漬けを買う。たいへんに塩気が強いので、3日間ほど冷蔵庫の中で水にさらす。これをピンガ(焼酎)、ショーガで1時間ほど煮る。醤油と砂糖少々で味をつけ、煮汁がなくなる少し前まで煮込む。できあがり。猪耳は皮がコリコリして食感もいい。
次回もブタ話しが続く。
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博研・02:大航海時代
船長コロンボたち
南米大陸の博物史を紐解くにあたって、まずヨーロッパ人の大陸への到達のお話から始めよう。
時は15世紀。イベリア半島(現在のポルトガルとスペイン)民族は、地の利を生かした航海術に長けていた。ポルトガルは、国家事業としてアフリカ海岸に艦隊を派遣した。ポルトガルの航海士バスコ・ダ・ガマは、喜望峰を回り東方を目指した。1498年にインドに到着し、ヨーロッパに多くの香料を持ち帰り名声とゼニを得た。
1492年、謎の前半生を持つイタリア人航海士コロンブス(コロンボ)の率いるスペイン艦隊は、大西洋の横断に成功した。彼は到達した島々に西インド諸島の名を与え、そこに住んでいた住民をインディオと呼んだ。今でもその名称は生きている。
1500年の1月、探検家ピンソンのスペイン船団が、現在のアマゾン河口付近に到着した。同年の4月には、ポルトガルのカブラルの部隊が現在のブラジル東北地方海岸に上陸した。カブラル艦隊は、実はインド航路を目指していたんだけど、大風に流され期せずして大西洋を横断してしまったのである(笑)。ブラジルの歴史では、ピンソンではなく、カブラルが大陸への最初の到達者ということになっている。それはカブラルのほうが先にローマ教皇の認知を得たこと、その後ずっとポルトガル領として開拓されたことに所以する。
コロンブスもピンソンもカブラルも、到達地をインド地方の一部だと信じていた。東回りでなく、ヨーロッパから大西洋を渡れば、短距離でインドに到達すると考えられていた時代だったからね。彼らは、14世紀にヴェネツィア(イタリア)の商人マルコ・ポーロが伝えた極東のジパングを探したが、黄金の国は見つからなかった(笑)。インド論争に決着をつけたのは、カブラルの到着点付近を1501年に踏んだアメリゴ・ベスプッチである。彼は内陸を探検し、そこが巨大な新大陸の一部であると提唱した。後に南北の大陸をアメリカと呼ぶようになったのは、彼の名に起因する。
大航海の真の目的は略奪であるね。先住民が持っていた貴金属や宝石、自生する香料、埋蔵している黄金などがターゲットだった。またそれらを運び出すための労働力、すなわち奴隷狩りも必要とした。物欲に眼をぎらつかせたヨーロッパ人たちは、新大陸内陸部への侵略を開始した。
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XC-09・お肉なお話し
ブタさん・1
シングー・クッキングは、今日からお肉だ。シングー河畔では、バク、カピバラ、パカ、アグーチ、モンキヨコクビガメなどなどの野生動物も食ったけど、アルタミラ市内では売っていない(笑)。牛、豚、鶏を使ったレシピはゴマンとある。ウェブ上にも氾濫している。並もの調理のお話しを、オレがしても面白くないに決まっている。そこで、できるだけ一般の家庭でやらないようなブツをチョイスしてみたい。しかし、まずは、素材。今日はイントロとしてブタ話しをしよう。
ブタ(豚)と言う言葉は、洋の東西を問わず、良い意味で使われることがない。デブのことを「豚のように太っている」というし、食い散らかすことを「ブタのように食う」と言う。ブラジルでも「ポルカリア」(ブタのような)は、くだらないもの、程度の低いもの、バカっぽいものを指す。汚い!、最低!という罵声もポルコ(ブタ)!だ。
イスラムが食わない不浄動物としてるのも有名だね。これは、「食べてよい清い動物は、ひづめが割れている反芻動物」という戒律から来ているらしい。ブタは、偶蹄目(もく)で蹄は割れているけど、イノシシ科だから、たしかに反芻はしない。でもゲロをまた飲み込むのが、清いかなぁ?
ブタは筋肉質なので体脂肪は、通常15%~20%。しかし、ホモ・サピエンスの亜種であるメタボエンシスでは、♂25%、♀30%以上もある。すなわちブタは、まるで太っていない(笑)。本来は清潔好きでもある。知能も高くて、実はイヌやネコより学習能力もある。教えれば、トイレも決まったとこでやる。オレも昔、クビワペッカリー(ニオイイノシシの一種)をマナウスで飼ってたことある。知能犯で、鼻で網戸を開けて台所に侵入し、ゴミ箱を漁るのが常套手口だった。このペッカリーは強制裁判にかけられ、死刑が決定し、我々の焼肉になった。ブタの汚名は、人間の身勝手な飼育方法から来てしまったのは、マチガイない(笑)。
イスラムは、ブタを食わないけど牛は食う。ヒンドゥは、牛は食わないけどブタは食う。左手は、クー(肛門)をいじくるときに使う。ちなみに、日本語で「メシを食う」と発音すると、ブラジルでは、「ケツの穴をいじくる」に聞こえるから注意!(笑)
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B-27.サンフィッシュとシクリッド
ミズーリ・ラッパー
USAにミズーリ州がある。ネイティブ・インディアン語で、泥の水を意味するそうだ。ミズーリに怪魚がいないか調べたけど、まるでヒットしない(笑)。ラージマウス、ブルーギル、クラッピー、ウォールアイ、ホワイトバスなど、USA内陸のド普通種ばかり。そこで、ちょっと考えた。前3種は、サンフィッシュ科の魚だ。前2種は、日本に移植されて、外来魚いじめの対象になってるから、釣り師の間で知名度も高い。しかし、熱帯魚好きと違って、一般に釣り師はクラシフィケーション(分類)方面が余りお得意でない(笑)。USAなんかスズキも、ハタなんかもひっくるめて、み~んなバスだ。日本では、み~んなナントカ・ダイになる(笑)。
アマゾン・フィッシングに興味がある釣り師なら、もちろんピーコックバス(シクリッド)の名前を知っているけど、ブラックバスの仲間と考えているかも知れない。そこで、ちょっとサンフィッシュ類とシクリッド類の違いなど解いてみよう。
まず基本的な違い。サンフィッシュ科は、スズキ目(もく)スズキ亜目(あもく)。シクラ科(シクリッド)は、スズキ目(もく)ベラ亜目(あもく)ってのが、分類単位ってとこね。
スズキ目ってのは、魚類の中の進化群で、雄飛的な進化放散をテラ(地球)水中で成し遂げた。なんたって、その種数は約1万! 脊椎動物の最大の大集団オーダーである。この中に大きな分類単位(亜目)が2つある。一つは、スズキ亜目で、約3200種類。もう一つは、ベラ亜目で約2300種類。2つの亜目の違いは、ちょっと難解である。最終的な決め手は、咽頭にある歯の構造にしかないので、ここでは深く触れない(笑)。
しかし、全般的な違いは、ちらほらとある。まず色彩だ。後者(ベラ亜目)は前者(スズキ亜目)に比べてカラーリングがカラフルである傾向があること。
また後者は前者より歯の発達が良いものが多い傾向もある。
そして、後者の大型種は発情期の♂のおでこが出っ張る傾向があること。
さてミズーリ州出身エミネムのBGMだ。21世紀で最もアルバムを売ったヤツ。ヒット曲の Stanなどがライブラリにある。UKのダイドのThank Youのサンプリング。
ユーチューブのStan
http://www.youtube.com/watch?v=aSLZFdqwh7E
ベラ類♂のでっぱったオデコは、脳みそと関係がない。エミネムは、頭が空っぽというお話しを聞いたことがあるけど、定かでない(笑)。
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博研・01:アマゾン博物の研究史
イントロダクション
本ブログでやってた「セラサルムスの研究」は、前回の「ナッテラー外伝」で一応の終了とした。本編13回、外伝13回だった。そこで、新しいテーマを選ぶことにした。アマゾンを始めとした南アメリカ大陸の博物学の研究史である。けっこうカタいマジなお話しだね。
現代の自然科学体系では、『博物学』というカテゴリーは、北斗奥義のように、「オマエは、もう死んでいる」と思われている(笑)。近代になって自然科学に限らず、すべての学問は細分化してしまった。小学校低学年から算数と理科、社会が別れ、長じるにつれて、もっともっと細かくなっていく。地球の事象すべてひっくるめたような、アバウトな『博物学』は、幼稚園以下、あるいはネアンデルタールの化石と考えられている。ところがであ~る。グランデ教授の提唱するネオ・サイソシオロジーでは、『博物学』というカテゴリーは、今でもビンビンに生きている(笑)。
博物学の起源
『博物学』は、自然の物象を探求する学問であるね。その発祥は紀元前に遡れる。古代ギリシャでは、哲学者のアリストテレスは、『動物誌』を著している。彼は同著で、天文学、気象学、動物学、植物学など多岐の自然事象を論じた。2000年前の古代ローマでも、政治家のプリニウスが『博物誌』を著した。彼はユニコーンやフェニックスなどの幻獣も含め、動植物や鉱物、民族や宇宙などを記述した。古代人にとって生命の躍動はまったく不可思議な存在だったんだね。特に子孫を残したいという衝動をどのように理解したらいいのか辺りは、最大の謎だった。
しかし、キリスト教がヨーロッパに普及しちゃうと、万物の起源が教会によってデフォルメされ始めた。すべては絶対神の意志により創造され、生命はその御心により生きているという説論である。とんでもない茶番だけど、進化概念すらなかった無知な民衆は、このエサに飛びついた。宗教と政治が癒着されるにつれ、博物学は布教戦術の一つに使われた。例えば、地中から化石が発掘されるという事象は、その昔ノアの洪水の際に溺れ死んだ生きのもの残骸であると説教された。本来、科学というものは、その不思議なメカニズムを解明するために探求されるはずだけど、この時代は、もっぱら宗教と政治、すなわち人を操る戦術に利用されたのである。博物学者たちは、優遇をうけるため、成果を都合よいように歪曲した。
この人操戦術は、つい最近まで(19世紀のダーウィン時代あたりまで)効果絶大だった。サピエンス種は、実は頭があまりよろしくない(笑)。
今日から「アマゾン博物の研究史」シリーズを開始するよ。ネオ・サイソシオロジーでは、「井の中のかわず、大海を知らず」理論から、「細分すると、全体感が観えない」という見地をベースにしている。
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B-25.蠢くワーム
イレズミ野郎たち・1
小鳥や熱帯魚の飼料として古くから知られた生き餌にミールワームってのがいる。ある種のゴミダマ(ゴミムシダマシ)の幼虫である。
ゴミダマってのは、もともと地味な甲虫で、野生では種子とか動物の死骸を食っていたんだけど、サピエンスが穀物や肉類を貯蔵するようになると、待ってましたとばかりに家屋に侵入した。現代では数多くの種類が害虫になっている。しかし、サピエンスは、その習性に逆襲する方法を考えた(笑)。まず食用だ。
加熱したミールワームは、ピーナッツに似た味だそうだ。チョコ入りにしたものもある。
次に薬用だ。精力剤として知られた九龍虫という虫がいる。キュウリュウゴミムシダマシだね。元は、ピーナッツの害虫だった。生きたまま服用すると活力が全身にみなぎり、時には鼻血がでるというお話し。オレも飲んだことあるけど、鼻血はでなかった(笑)。
チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫は、脊椎動物の除肉にも使われている。もちろん、骨格標本作製ね。オレもそのうちやってみようと考えている。まずは、原蟲の入手だね。
今日のアジトBGMは、フロリダで結成されたロック・バンドのリンプ・ビズキット。イレズミ・ヤロウだらけ。それもそのはずで、ヴォーカルのフレッドは、元タトー・デザイナーだった(笑)。ライブラリにあるボイラーのクリップは楽しい。フレッドが食べたハンバーガーの肉からジャイアンアト・ミールワームが這いだすのも笑える。
ユーチューブのBoiler
http://www.youtube.com/watch?v=qex0OjXolzc&ob=av3e
ボイラー・クリップは、人間型生物♀のボディ・スタイルがエロチックなんでBGM入りした(笑)。
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S-24.セラ研・外伝の13
ナッテリー外伝
「セラサルムスの研究」その10.ピゴセントルス属の結語で、「グランデ・オガワは、ナッテラーの化身とも言われている」というジョークを吐いた。今日は、そのナッテラーさんのお話をしよう。
1817年、オーストリア皇女のレオポルディーナ嬢がブラジル在住のポルトガル王子ドン・ペドロに嫁ぐとき、ポルトガル王室は、それまで門戸を堅く閉めていた他国のブラジル博物調査を三組だけ認めた。その人選は、ウィーン博物館に委ねられた。
始めに決まったのが、ドイツの若い動物学者と植物学者コンビのスピックスとマルティウスである。2番目にはイタリア人植物学者ラディが選ばれた。最後に決まったのは大所帯のミーカン隊だったが、そのメンバーの一人に凄腕の博物ハンター、ナッテラーがいた。29歳のナッテラーは、すでに経験豊富な狩人であり、標本作成者であり、画家であり、言語学者だった(オレみたい・笑)。彼は隊長ミーカンと探検目的で意見が合わず、ブラジルでは単独行動をとっている。
ナッテラーはブラジルの南部、西部、北部のアマゾン流域を広範囲に歩きまわった。彼のブラジル滞在は、実に18年間にも及んだ。ナッテラーは、博物だけじゃなく、インディオ娘が大好きだった(笑)。ブラジルで結婚した婦人もインディオっこだった。彼は妻と2人の娘を母国のオーストリアに連れて帰った。しかし、婦人と末娘は慣れないヨーロッパの寒さのため肺炎に罹り、到着直後に亡くなっている。後年のウォレスは、ネグロ河の最上流地域でナッテラーの落とし子に出会って、「サクソンとインディオの混血がもたらした素晴らしい見本」と記述しているところを見ると、他にも各地で子孫をたくさん残していたに違いない(笑)。
ナッテラーの博物採集品は膨大だった。430個の鉱物、147個の材木、1024個の軟体動物、409個のエビ・カニ類、3万2825個の昆虫、1671個の魚類、1678個の両生類と爬虫類、125種類の卵標本と1万2293体の鳥類、1200体の哺乳類、そして216個のコイン(硬貨)も集めている。スイス人博物学者のゴエルディは、「最も注意深い、最も創造的な動物ハンター」と賞賛しているが、ナッテラーは脊椎動物を標本にするとき、それらに入っていた寄生虫まで丹念に集めている。フラスコで2000本もの標本は、南アメリカの寄生虫学研究の貴重な資料となった。
19世紀の博物ハンティングは、スゴく楽しかったに違いない。採るもの、採るものが新種だ。しかし、当時は熱病の治療法が確立されてなかったから、無名で消えていった悲運のハンターたちも少なくない。彼らは、ヤシの葉がやさしく影を落とす河畔の墓地で永遠に眠っている。
ところで、キミだったらレオポディーナさんとインディオ娘ちゃんのどっちを選ぶ? オレは、後者だね。何たって笑顔がステキだ。
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