制作していました、シダのドライリーフを、エポキシレジンに封入した時計がようやく完成しました。
仕上げのコーティングのコツをつかむのに、案外時間がかかってしまいましたが、きれいに仕上げられるようになりました。
ひとつのテクニックを新たに修得するにも、試行錯誤と失敗からその原因を見つけて、クリアーしていく向上心が必要だ、ということですね。
これまでの工程
このシダの時計は、私が考案しました『ディスプレイタイプ』と呼んでいるもので、形や大きさの違ういくつものパーツを自由に並べ替えて、作品の表情を変えて楽しむことを目的としています。
とかく時計は置いたまま、掛けたままで触ったりしないものですが、毎日並べ替えて楽しむ時計があっても楽しいでしょ?という想いから考えたわけです。
それでは見ていただきましょう。
並べ替えるだけで無限に表情を変えることができるのが、おわかりいただけるかと思います。
この作品は研磨ではなく、コーティング剤を塗布してつややかな仕上がりにしています。
前にも書きましたが、研磨仕上げをしますと手間と時間がかかりますから、その分どうしても値段を高くしなければならなくなります。
ですからコーティング剤でツヤを出すことで、手間を軽くし、値段を抑えようと思ったわけですね。
ところが私は、このコーティングの仕方を3年前から悩んでいたのですよ。
「どうやってコーティングすれば、研磨した時と同じような風合い、手触りにすることができるか?」というところでつまずいて、ずっと答えを探し続けてきたわけです。
そして今回、ようやくその解決方法を思いついて、何度も何度もやり直すことでコツをつかむことができました。
なぜ手触りにこだわったのかと言いますと、並べ替えるディスプレイタイプの時計ですから、日々触るわけですね。
ですから触った時の感触が気持ちよくないと、並べることも楽しめないじゃないですか?
ですから研磨で仕上げたものに近い手触りにすることが重要だったのです。
人はなにげに五感を駆使して生きていますから、指でふれた時の印象はとても大切です。
触った時になんとなくざらついていたり、キュッキュッと引っかかるような感じがしたらイヤでしょ?
ですから、やはり手触りにはこだわりたかったわけですよ。
自分で言うのもなんですが、とても手触りがよくて、並べ替えて撮影するのが楽しかったです。
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