先週末に、親友と丹沢でキャンプを楽しんできました。
そのついでに、作品に使う石や山野草、コケ、シダなどを採集してきました。
去年までは丹沢の方に住んでいましたから、いつでもすぐに行けましたが、今は横浜住まいですので、こういう機会に採集しないともったいないです。
丹沢は山野草や石の宝庫ですからね。
秋の丹沢は美しかったですよ。
丹沢山塊は、フィリピン海プレートの動きによって隆起してできましたから、堆積岩や火山由来の岩石など、さまざまな岩石を見ることができるのですよ。
いい石をたくさん拾うことができましたよ。
石はレジンに入れますから、水にぬらした時の模様や色合い、大きさ、形、表情で選びます。
これらの石は、「盆栽風レジンフラワー」の土台となります、こんな風に。
石の採集の次は、山の林道へ山野草やコケを採集しに行きました。
ところが! 台風で土砂崩れが起きていて、林道がなくなっていました。
危険ですから先に進むのはあきらめて、近場の林道をよく観察してみましたら、けっこうかわいいコケやシダ、山野草を見つけることができました。
やっぱりよく見ないといけませんね。
採集する際の注意は、たくさんあるものを少しだけもらうこと。
その場所にあるものを全部採ってしまわないで、必ず何割かは残すこと、です。
それは山菜採りでもそうなのですが、そうすればまた殖えて採れますからね。
モフモフしてかわいいコケ
前から見つけたかった
葉の小さなアディアンタム(ホウライシダ)
コケとシダは水分を保つようにして
自宅に持ち帰ってから仕込みました。
コケもシダも花と同じように
埋設材で埋めます
そして今回の一番の目的、リンドウ
野生のリンドウはつつましくてかわいい
リンドウは陽がかげると花を閉じてしまいますから
その場で仕込みます
小さな神奈川県の中でも、今私が住んでいます横浜(三浦半島方面)と丹沢は、その成り立ちが違います。
丹沢はフィリピン海プレート上ですが、三浦半島は北アメリカプレートの上にあり、私の住んでいるあたりは砂岩や凝灰岩などの岩盤上にありますから、丹沢のような石は見つけることができませんし、植物の植生も違います。
パッと見ると同じように見える自然も、よく観察してみますと、その土地その土地にそれぞれ特徴があっておもしろいのです。
ですから、そこでしか採取できないものもありますから、なんでも「興味をもって学ぶ」ことは大切ですね。
今はいろんなクラフト素材をお店などで買うことができますが、自分で見つけた素材だからこそ、生まれる味わいがあります。
普段歩きなれている場所でも、見あきた風景の中にも、ちょっと立ち止まってゆっくりと観察してみますと、いろいろな発見があるかもしれませんよ。
そうして見つけた素材を生かして作った作品は、世界でたったひとつの、素敵な作品なのです。