藍藻対策に「植物システム」 窒素・リン除去しⅢ類水基準に中国では地表水の富栄養化が日増しに深刻化しており、人々が藍藻対策の秘策探しに駆け回るなか、浙江省臨安市からこのほど良い知らせが届いた。「植物システムによる水中の窒素・リン除去の原理とその関連技術」プロジェクトが、浙江省科学技術の組織した専門グループの検査を通過し、太湖流域源に位置する臨安市の水質保護対策に新たな展開をもたらすことになった。浙江省の重点科学技術プロジェクトとして、臨安市環境保護局は2年前から浙江大学、杭州市環境保護局と協力し、青山湖ダムの水没地域3675平方メートル分を利用して、臨安汚水処理場による1日2000トンの放水試験を実施してきた。試験は、窒素とリンの除去を目的にしたもの。観測データによると、試験地域の水中のアンモニア窒素の除去率は95%以上、亜硝酸態窒素除去率99%以上、総窒素除去率60-80%、総リン除去率60-80%となっている。実験ではさらに、同システムによる残留性有毒物質の除去効果は、通常の物理化学方法よりも優れていることが明らかとなった。処理後の水は清潔で、水質は地表水Ⅲ類の水基準に達するという。(編集SM/O)
中国・北京の上庄貯水池、藍藻が爆発的繁殖、死魚も浮遊 中国・北京市海淀区水務局から13日に得た情報によると、このところ続いた高温や大雨の影響で、上庄貯水池の水面1万平方メートル以上にわたって連日藍藻などの浮遊植物が爆発的に繁殖し、作業員が回収船を使って毎日1トン近く回収している。水質の悪化が原因で死んだ魚も浮かび上がってきているという。 上庄貯水池は、北京市の郊外、市の中心から約30キロのところに位置している。旧河道の堤防を利用し作った貯水池で、全長4.2キロ。7月に入ってから高温が続いたため、貯水池の水が極端に富栄養化し始めた。水面1 万平方メートル以上にわたって藍藻などが繁殖し、これらの浮遊植物に混じって枯れ木や落ち葉、人が捨てたビニール袋、浮き草なども浮かんでいる。 貯水池の水質が悪化したことにより魚類の生息する場所が次第に狭まり、水面には死んだ魚が点々と浮かび上がってきている。作業員は「処理した死魚の中で一番大きなものは重さ4キロもあった」と話した。(日中経済通信)
水質悪化の八郎湖を視察 公明党の渡辺孝男参院議員は12日、富栄養化による水質悪化が深刻になっている秋田県の八郎湖を視察した。これには、党秋田県本部の田口聡代表(県議)のほか、堀井明美秋田市議、佐藤美子男鹿市議、佐藤恵佐雄潟上市議、舘岡幸雄五城目町議が同行した。 八郎湖では夏季の渇水期に藍藻プランクトンが大量増殖し、「アオコ」と呼 ばれる水面に緑色の粉を浮かべたような状況が発生している。 渡辺氏らは、県の担当者から同湖の水質保全対策について説明を受けた。加藤雅広県生活環境文化部長は、県の対策を説明した上で、「湖沼水質保全特別措置法による指定を受け改善に当たりたい」と語った。 さらに一行は、同湖の流入河川の一つである馬場目川を視察し、地域住民から現状を聞いた。同川は八郎潟町の上水道の水源となっているが、昨年(2006年)8月、同湖に大量発生したアオコが川を遡上し、給水制限が必要となり断水が1週間以上続いた。 土橋多喜夫町長は、アオコの遡上予防策として今年(2007年)6月からオイルフェンスを設置する一方で、高度浄水処理設備の導入を検討している、と説明。その上で「上水道対策に国の支援をお願いしたい」と要望した。 渡辺氏は「一日も早く安心して水源が確保できるよう、浄水処理設備への財政支援など問題解決に全力で取り組みたい」と述べた。
CNTがうどんゆで汁処理装置開発 人気店に1号機 高松 排水処理装置メーカーCNT(高松市紙町)は、高性能・低価格の「うどん排水処理装置」を開発した。香川県は名物・讃岐うどんのゆで汁による水質汚濁が問題となっており、1号機を“るみばあちゃんの店”として全国に知られる池上製麺所(同市)が導入。11日から稼働を始める。 県によると、うどん店のゆで汁は、水の汚れを示すCOD(化学的酸素要求量)が家庭排水の約100倍。でんぷんを多く含み、アオコの発生など水質汚濁の原因となる。県内のうどん店は約1100店。大規模店・新設店は法で排水処理を義務付けられているが、大半の小規模店は規制対象外。排水がそのまま流されるケースもあるとされる。 処理装置は、県から100万円の補助を受けて開発。有機物の分解能力が高い土壌菌を使ってゆで汁を処理する。COD値は約300分の1に改善され、「金魚が生息でき、飲用可能なレベルにまで浄化できる」(同社)。食器の洗い水など他の排水は通常の浄化槽に回し、ゆで汁だけをターゲットにしたことで低価格化を図っており、1号機の設置費用は約200万円。同社によると、従来型の浄化槽を導入した場合は1000万円程度かかるという。 実用化1号となる池上製麺所は創業50年の老舗。11日、高松市鶴市町から同市香川町に移転オープンする。明るい人柄から全国のファンに“るみばあちゃん”の愛称で親しまれている店主池上瑠美子さん(74)は「夢にも思ってなかったものができた。環境に優しい店として再出発しますよ」。
おいしい水[南秋田支局] 海外旅行から帰国した時、日本の水のおいしさに安心感を覚える人は多いはず。しかし八郎潟町民は水問題に長年悩まされてきた。八郎湖に発生するアオコが原因だ。 町の上水道は、八郎湖に注ぐ馬場目川を取水源としており、昨夏のように大量発生したアオコが川を遡上(そじょう)すると取水できなくなり、たちまち日常生活に影響を及ぼす。 その解決策が町から示された。上水道高度浄水処理設備の導入。計画に関連する予算案が臨時議会で可決され、来年7月の完成を目指す。既存の浄水場の処理過程にオゾンと活性炭処理を加え、アオコ特有のカビ臭や色を取り除き、安全でおいしい水を供給できるという。水質浄化自体に異論はないだろう。だが、議会への説明不足で“消化不良”のままの導入となったのは残念だ。 昨年の反省を踏まえ、町はアオコ発生前の6月、馬場目川河口などに遡上防止の特製オイルフェンスを設置。6月定例町議会ではアオコ対策をいくつか示した。そのうちの一つが今回の設備導入。試算による総事業費は約5億3000万円。 議会に導入方針が示されたのは先月25日の全員協議会。31日の臨時議会では、整備費や水道料金、資料の数字の根拠などに質問が集中した。計画は時期尚早との指摘や、導入方針を明確に示してこなかった町の姿勢を問う声も上がった。果たして議員が納得した上での可決か、疑問は残る。 気さくでストレートな物言い、さっぱりした町民気質。議論を尽くし、わだかまりは水に流せばいい。ただ、町はおいしい水を提供する前に、町民に設備導入を選択した理由、水道料金の見通しを十分説明する責任がある。
アオコ対策に新設備、八郎潟町 来年夏にも完成 八郎湖に発生するアオコに長年悩まされてきた八郎潟町は、来年7月ごろまでに上水道高度浄水処理施設を整備することを決めた。既存の浄水場にオゾン処理と活性炭処理の設備を新たに加え、アオコを完全除去、無毒化して水の色やにおいを清浄、より安全でおいしい水を安定供給する。 町によると、現在の浄水場は昭和50年に完成。塩素処理や砂を使ったろ過などを行い、町内2966戸に、1日平均2470立方メートルの水を供給。しかし昨夏のように、八郎湖で大量発生したアオコが馬場目川を遡上(そじょう)し取水口付近まで到達した場合、浄水処理がなく操業を中止せざる得ず、給水車などに頼らなければならない。 新たな設備の導入によって、オ ゾンの強力な酸化作用を利用してアオコを含んだ水を完全に無毒化して脱色・脱臭、さらに活性炭に色やにおいを吸着させ、よりおいしい水を提供できるという。
湖州市で、太湖の水上レストランを一掃 藍藻の増殖による水質汚染が深刻化した太湖だが、水質汚染を食い止めるため湖の上にせり出した「水上レストラン」を一掃することになった。 今回水上レストランの一掃に着手するのは太湖のほとりの湖州市で、8月末までに全ての湖上レストランの営業を停止し、陸上に移動させる。 これらの湖上レストランは基本的に排水設備を備えておらず、排水は全て太湖に垂れ流し状態であったため、水質汚染がひどく藍藻の増殖の原因ともなっていた。 湖州市の太湖のほとりには「湖鮮ストリート」という湖上レストラ ンが20数軒も軒を連ねる場所があり、10年前に営業が始まった当初は週末になると上海から大勢の客が押し寄せ大変な賑わいを見せていた。ところが最近は湖の汚染や娯楽の多様化により客が減る一方で、営業を続けているのは数軒だけになっている。
長春市の新立城ダム、藍藻が突然発生し給水を停止 長春市の重要な水源の1つである新立城ダムでこのほど、藍藻が突然発生し、猛烈な勢いで繁殖している。長春市は当面、同ダムからの給水を停止、ほかの水源から緊急調達しているが、一部市街地域ではこの影響を受け断水状態が続いている。 新立城ダムは長春市から16キロメートル離れた位置にあり、長春市西部地区を主な給水エリアとし、給水能力は1日18万トン、長春市の給水量全体の約4分の1を占め ている。 新立城ダム管理局工事所の専門家は、「藍藻が最初に見つかったのは7月5日で、そのとき藍藻の量は微々たるものだった。しかし最近になって、ダム給水地域が立て続けに暴雨に見舞われたことで、周辺水溜りの藻類が大量にダム内に侵入した」とコメントしている。 藍藻が最初に発見されて10日余り、新立城ダム岸に近い湖水は依然、緑色のままで、大量のプランクトンが浮遊していることがはっきり分かる。(編集KM)
長春市でも藍藻大量発生 一部地域で断水も 東北の長春市でも最近になって水源のダムに藍藻が大量発生し、市民生活に影響を与えている。 問題のダムは長春市から16キロに位置する新立城ダムで、主に同市西部の水源となっており、全市の給水量の4分の1を占めている。藍藻が確認 されたのは今月5日で、初めはごく少量だったものが短期間で爆発的に増え広がった。連日の大雨で周辺の小さな湖からダムに大量の藍藻が流れ込んだことが原因と見られている。 市政府はただちに同ダムの使用を禁止し水源を別のダムに変更したが、16日晩ころから市西部地域では断水などの影響が出始めている。
中国各地で藻が異常繁殖、駆除に数億ドル【6月26日 AFP】中国南西部の雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)郊外の湖、タイ池 (Dianchi)で藻が大量繁殖し、水面が緑色に変色。25日、香港紙「東方日報(Oriental Daily)」が伝えた。 藻の大量繁殖は国内各地の大きな湖で拡大しており、駆除作業に数億ドルの費用が投じられているなかでの大量繁殖の確認となった。 同紙によると、「この数日の高温多湿により、タイ池では藻が大量繁殖。水は湖岸までペンキのような緑色に変色した」という。タイ池は同国で6番目に大きな湖で、1990年代初頭から深刻な水質汚染に見舞われている。そして毎年、夏になると藻が大量繁殖する。 淡水湖としては国内で3番目に大きな江蘇(Jiangsu)省の太湖(Taihu)、5番目に大きな安徽(Anhui)の巣湖(Chaohu)では前月下旬と今月上旬にそれぞれ同様の大量繁殖が観測され、国内水系の水質悪化が浮き彫りにされた。 国家環境保護総局(State Environmental Protection Administration)の調査によると、国内水路の70%以上、地下水の90%以上が汚染されている。 太湖での藻の大量繁殖では、近隣に暮らす数百万人の住民が使用する水道水に影響が及んだが、タイ池は汚染がひどいため、もともと給水源にはなっていない。 中国環境科学研究院(China Research Academy of Environmental Sciences)の報告によれば、1990年から2003年にかけて藻の駆除には4億6400万ドル(約574億円)が投じられ、うち約1億7500万ドル(約217億円)は国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Developement、IBRD、世界銀行)から融資を受けた。 在中国米国大使館からの報告によると、湖の藻の駆除費用は総額で20億ドル(約2470億円)を上回る。(c)AFP