またまたご無沙汰しております!

スイス在住のアキです。

みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

みなさまのブログは時々拝見させていただいていますよ!

おうちでほっとした時、ソファやベッドの上で「疲れた〜」と横たわった時なんかに、

読ませていただいております。

でも、パソコンの前での仕事が多いため、自由な時間があると、

なかなか自分のブログのために、パソコンの前によいしょっと座ることが出来ないのが、

どんどんブログ更新が遅れてしまう理由です笑

 

今日は、チューリッヒの『リンツミュージアム』のことをご紹介させていただきます。

私の職場は実はこのリンツミュージアム(正式には、『LIndt Home of Chocolate』)の近くなんですが、

近すぎてなかなか行けていませんでした。

4月と5月にリンツミュージアムに行くお客様を同行することとなったため、

やっとこさ行くことができました。

 

Lindt Home of Chocolate

Schokoladenplatz 1

8802 Kilchberg

Tel. +41 44 716 2000

 

 
 
このミュージアム、夏はもちろん冬の間でも人気で、
当日予約はいつも取れないほどなんです。
夏などは二週間前でも取れない時間があります。
オンラインで購入できるので、予約はお早めをお勧めします。
入館料はお一人15スイスフランです。(2024年3月現在)
 
場所は、チューリッヒ市内からは少し離れています。
チューリッヒ中央駅から鉄道でKILCHBERGまで行き(約15分)、
そこから徒歩10分かかります。
 
 
 
さて、それでは中に入っていきましょう。
まず中に入って私たちを迎え入れるのが巨大チョコレートフォンデュです。
 
 
 
ミュージアム内では、オーディオガイドのサービスがあります。(無料)
まずはどの言語かを選んでもらうのですが、残念ながら、今のところ日本語はありません。
 
 
まず入館すると、カカオからチョコレートになるまでのプロセスなど、
普段知らないことがたくさん学べます。
ビデオなどもあり、詳しく説明してくれます。
 
これはチョコレートになるカカオの木です。
写真のように、花や実は、小枝につくのではなく、幹や太い下枝に直接つきます。
これには驚きました。
カカオの木は一年中、実をつけます。花も同時に実るので、一年中の収穫が可能なんです。
乾季のあるガーナでは主に10月から2月にかけて収穫されます。
 
 
チョコレートのカカオを育てる環境は、暖かく、日陰が多く、しっとりしている場所が最適です。
チョコレートのカカオの木は、コットンと同じモクセイ科に属しています。
赤道直下の典型的な気候条件の下でのみ繁茂する熱帯性の下草の木です。
最長で100年も生き、2〜8年後に初めて実をつけます。
 
カカオの木は、バナナやマンゴーの木、ヤシの木などの大きな植物の影で育ちます。
これらの木は、カカオの木のお母さんみたいですね。
このお母さんたちは、特にカカオの木の成長初期には、太陽・風・侵食からカカオの木を守ってくれています。
 
 
 
 
 
カカオの実は、原産地の作物品種にちなんで名付けられたグループに分けられます。
一個のカカオの実には30〜60個の種子が含まれています。(上記の翻訳)
この種子がカカオ豆となり、チョコレートの主原料となります。
種子は5列に並び、ジューシーな白い果肉に包まれています。
果肉自体はとても甘いのですが、種子はとても苦い味がします。
 
 
 
 
カカオの木は一年を通して50,000〜100,000個の小さな花を咲かせます。
でも、受粉した花のうち果実になるのは5%程度です。
 
 
 
カカオの木は、緩く湿った栄養豊富な土壌を必要とします。
深く伸びた根がカカオの木を支え、細かく枝分かれした根が栄養分を供給します。
細い根は、地表から50センチほど下に張り巡らされています。
 
まだまだカカオの木の話は続くのですが、
カカオの実の収穫に移りましょう。
 
 
収穫
カカオの収穫には、熟練した経験と慎重な選択が必要です。
収穫の良し悪しは、豆の香りに大きな影響を与え、そしてその後のチョコレートの品質に大きく影響します。
熟した果肉には、この後に行われる発酵のために十分な糖分を含んでいなくてはいけません。
熟したサヤは色で見分けれるることもありますが、熟したサヤは空洞の音がするので、
常に音で見分けられます。
約半年後には成熟し、収穫できるようになります。
 
 
発酵
収穫したカカオは、地面の上にバナナの葉を敷いてその上で発酵させます。
発酵の方法と期間は、豆の種類や栽培国によって異なります。
それはワインと少し似ていますね。
発酵なしには、あの甘く美味しいチョコレートの味は再現されないんです。
 
地域によって典型的なカカオの香りなどは異なりますが、
発酵の基本は常に同じです。
豆は果肉と共に蓋をされ、微生物が果肉に含まれる糖分を分解していきます。
約2〜7日後にそのプロセスは完了します。
 
 
チョコレートに至るまでのプロセスの説明の後は、
チョコレートの歴史と世界に広がっていった経路、
スイスの食品産業の歴史や、チョコレートの主な製造会社などの紹介が続きます。
 
そのあとは、待ってましたのテイスティングの時間です!
ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの
チョコレートフォンデュが豪華に置かれていて、
常備されているスプーンで、思い存分チョコレートの味見ができます。
流石にクリーム状のチョコを二、三度味見すると少し気持ち悪くなります。笑
 
 
 
 
👇 
向かって左からホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ミルクダークチョコレート。
一番下はお砂糖、真ん中の白い部分はミルクパウダー、
そして黄色い部分がカカオバター。
黒い部分は、カカオの塊です。
 
見ての通り、ホワイトチョコレートにはカカオが全く含まれていないんですね。
ダークチョコレートが体にいいわけです。
カカオ自体はマグネシウム、鉄、亜鉛のような体の調子を整えるために必要な
ミネラルがたっぷり含まれているんですもんね。
 
 
 
 
こちらのコーナーでは板チョコをいただきました。
普通にミルクチョコレートの板チョコもあったり、
ダークキャラメルSEA SALTなど、4種類ほどのチョコを楽しめます。
もちろん、何度でもおかわり自由です。
これは楽しい♪
そして美味しい♪
なんといってもリンツのチョコレートですから💓
 
 
スイスには、他にもこんなたくさんのチョコレートの会社があるんです。
 
下の地図、向かって左、スイスフランス語圏(Broc)に本社のあるのはネスレのチョコレート。
ここにも大きな工場券ミュージアムがあり、チョコレートトレインも運行しています。
これには一度乗ってみたいと思っています。
 
そして世界的にも有名なのが、『Toblerone』。あのマッターホルンの形をしたチョコレートです。
スイスで一番古く最大のスーパーであるMIGROが作った『FREY』のチョコ。
リンツと共に歩んできた『Sprüngli』。
などなど、大手のメーカー以外でも、レダラッハやステットラーなども有名ですね。
 
 
 
最後にリンツ定番、丸いボールの形をした『リンドール』をいただけます。
下の写真に見られるように、全部の種類を一つずつ受け取ることができます。
これはなかなか感動的です。
いろんなフレーバーのリンドールを受け取り、もう大満足!
これなら入館料分ぐらいは、元取れたかも。
得した気分になりますよ。
 
 
今回いただいたチョコレート(味見の板チョコは別で)はこれだけありました!!
大切に持って帰りましたよ。
そりゃあ、人気があるわけですね、このミュージアム。
 
 
出口を出てからも、チョコレートが一つもらえるコーナーがありますので、
入場券(またはEチケット)は最後まで持っていてくださいね。
 
出口を出たら、2階になるので、一階におりますと、
もちろん、リンツのチョコレートのお店が待っております。
そのお店の奥に入ると、安いパッケージで安売りをしていますので、お見逃しなく。
 
 
今週末からこちらでは復活祭(イースター)です。
我が家にはまたまたチョコレートが増えました。
ダイエットは復活祭の後からになりそうです。
 
 
以上です。
長くなりましたが、チューリッヒに行かれる時は、
『リンツミュージアム』も旅のお供にいかがでしょう。
 
それではみなさま、季節の変わり目、
お体には気をつけてお過ごしください。
 
アキ