フィクション・スタジオ オフィシャルブログ

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『洲崎パラダイス 赤信号』★★★★

『洲崎パラダイス 赤信号』ⓒ日活

 

1956年の日本映画

川島雄三監督の日活映画で、

江東区東陽の赤線地帯“洲崎”を舞台にしており

実際に当時の“洲崎”で撮影されている。

 

新珠三千代は『人間の條件』のひたむきな妻役を覚えているけど

この映画では宝塚出身とは思えない逞しく生きる元娼婦を演じていて

ひと際存在感があった。

 

その新珠三千代演じる元娼婦を雇い入れる女主人の轟夕起子

調べたら凄い来歴の人で(『姿三四郎』のヒロインだった)

日本映画の父と言われる牧野昭三の息子、

マキノ雅弘監督と結婚していて(後に離婚)、

ふたりの間の息子が沖縄アクターズスクールの校長という・・・

轟夕起子も宝塚出身で若いときの写真は本当に美人。

ⓒLaputa Asagaya 2003 All Rights Reserved.

市川崑の『細雪』は有名だけど

『細雪』はその前にも2回映画化されていて

1959年版の四姉妹は、京マチ子山本富士子叶順子轟夕起子

 

因みにこの映画の舞台、“洲崎”は東陽町と木場の間で

自分の生まれ育った場所から3kmくらいのところ。

そんな一画に大正時代は吉原とならぶ大歓楽街があったとは

露知らず。

残念ながら今ではまったくと言うほどその痕跡は残っていないらしい

 

ただ映画を見ていたら

自分の幼年時代の写真の面影が随所に感じられて

タイムスリップしたような感覚だった

 

考えると1956年は自分の生まれるほんの15年前

生まれてから後の50年に比べれば変化は少ないはずで

ああ、自分はこんなにも昔と感じる時代に、

こんな場所で生まれたのかと思うと、とても感慨深い