恋愛小説家 -28ページ目

随想 101110#2

42億円。


「全国共通文具券が12月で廃止。持っている人は使ってください」

電車の中で流れていたニュースに、目が留まりました。

流通している総額は、42億円ほどになるそうです。

店頭で使えなくなっても、しばらくは払い戻しされるそうですが

大方、引き換えられない宝くじのように、忘れ去られてしまうのでしょう。

テレホンカードはまだ辛うじて使えますが

私のバスカードやパスネットは使えなくなっていましたし

これも時代なのね・・・と思いました。

 

帰り道、ドーナツ100円セールをしていたミスドで

シナモンシュガーのたくさんかかったドーナツを買いました。

懐かしい復刻版。だからなのか、紙袋もペーター佐藤。

ああ、この味!この味です。シナモン味のドーナツを食べたのは、

二子玉川の高島屋がまだ古かったころ?15年ほど前のことです。

※誰と行ったんだか・・・と邪推しないこと(笑)

 
それにしても最近ドーナツ100円セールは頻発ですね。

頭では分かっているのに、5個も頼んでしまうあたり。

どうするんだろ、こんなに買って。

でも心配はご無用、もりもり食べて、残りは2つになりました。

エビグラタンパイとチョコファッションは明日食べよう。

 

お気に入りのチョコレートと、カルミンと黒棒、健康ヨーグルト、

いちごみるく飴、おとりよせクッキー、ドライマンゴー、のりせんべい、

チーズ、デンマークのクッキー(本日追加500gもある・・・)

しばらく、家から出られなくても生きていけそうなぐらい

好物のストックがいろいろあります。

お店みたいにいろいろあるという状態は、ほくほくのしあわせ。

 

不摂生かというと、決してそうでもなく

野菜をてっとり早く摂取するために、汁物はたいてい具だくさんです。

余談ですが、私は味噌汁にジャガイモをいれるのが好きです。

母の味を思い出すのは、玉ねぎとジャガイモの味噌汁。

ほんのり甘い。黙っていても、思い出しています。

 

今週~来週にかけて、仕事がちょっとした山場。

紙を触りすぎて指先がボロボロになってしまいました。

(手に、指に、年齢を感じて切なくなるなぁ・・・。)

今夜は薬用入浴剤を入れてみましょう。

何となく、自分をいたわるモードなのです。

 

随想 101110

今日はすっぴんではありません。
なぜなら家からのダッシュで汗をかかないゆとりがあったから。
鞄の中にはチョコレートと、インスタントのトムヤムクン。
ペットボトルも捨てたし、付けっぱなしだったピアスも変えた。

おはようからおやすみまで。
某メーカーのキャッチコピーは上手いと思います。
おはようからおやすみまで、いつも誰かのそばに在るなんて
人もモノも、愛している存在ぐらいです。

寝しなに、今日は寒いと聞いて、裏地付きのコートを出しました。
ちょうど一年前、表参道に外出する機会が多く、
その頃何をしていたとかを思い出す格好です。
お気に入りの赤いマフラーを使うのは
12月になってからと決めています。

おはよう、青空が高いよ。
夜は冷えそうです。

バイバイ。

学祭で見たのは、知らない人だったよ。

「ダサいエプロンだから来ないで。」
敬遠されているのを気付かない振りして、

一目姿を見に行ったのは、ただ逢いたかったから。

お客の振りして現れてみたら、ふざけて笑ってくれたらよかった。

なのに彼はバツが悪そうに、急に伏し目がちになった。

でも、見ちゃったんだ。

なーんだ。
そんないい顔で笑えるんじゃない、そんないい声で話せるんじゃない。

私の前とは違う姿に、何だか妬けた。

まるで知らない人みたいで、

私は自分の居場所がどこにも見つからなかった。

駅から20分の路を、とんぼ返りで歩いた。

「適当に見てって。」

彼の台詞は、早く別のところに行けとばかりにおざなりだった。
来なきゃよかった、でも見届けたいことがあった。


彼女のこと、わかったよ。

悲しいな、私が消えたら安心するんだろうから、悔しい。

だけどサヨナラだね、サヨナラしなくちゃ、

サヨナラしてあげる、サヨナラされる前に。

髪についた屋台の煙ごと、切ってしまおうと思った。

ごみ箱がいっぱいになるほど、胸は空っぽだった。もう逢わない。

バイバイ。

coughdrop

やることなすことみんな忘れて
とりあえず眠ったら今日は快適

たかだか一晩放り出しても
心配していたほど世界は変わっていないし
「またできなかった」と腐らずに
「やらないことを選んだ」私を悔やまずに済んだ

厄介な咳が出るのもだんだん忘れたように
何事も永遠じゃないし恒久じゃない
レモン味のドロップを舌で転がしながら考えていた
二人して風邪をひいたとき
ふざけて口移ししたのと同じ味がした

遠足の前の日

「明日の今頃は、向こうにいるんだなぁ。」と、

遠足の前の日にはいつも思っていました。

本当に楽しみだったのです。でも、どこか物寂しくもあり。

 

矛盾しているようですが

私は遠足の日になると、行きの道中では

「あと何時間したら、もう帰ってきてるんだなぁ」と

始まってもいないのに終わりのことを想像していました。

期待しているのに、終わりの寂しさを覚悟しているかのような

何とも言えない心境になるのです。

わいわいがやがや、目的地について飛び回ったり、

盛り上がっていられた時間よりも

心模様の方が鮮明に思い出される。

 

「遠足はね、始まる前から寂しくなってしまう」と、打ち明けたら

分かる、と頷いてくれた人がいました。

別になんてことない会話だったけれど

同じ気持ちでいる自分以外の存在が不思議に思えました。

長年の胸のつかえが下りた気がしたのです。

11月の匂い

玄関先で抱きしめたあなたがどんな顔をしていたか

頬を寄せた肩先に漂っていたかおりや

腕を回すとちょどよい厚さの胸や

駆け出した朝の空気がひんやりしていたことなど


通り過ぎたあの時がどれだけしあわせで

満たされていたかなんて

気付くのはいつだって後になってから

バイバイと手を振ってひとりぼっちになってから


11月の匂いと早い日暮れは

また私を切なくさせる

恋しい人に逢いたくさせる


世界を包み込む光の色や温度が

想いあっているはずの胸を

きゅうっと苦しくさせるのです



猫になりたい

恋愛小説家

 

うしねこ、あったかい。

 

獣医をしている友人の家には、猫が5匹。

そして現在保護されている、6匹目のうしねこ(推定猫齢1か月)。

「保護」されているというのは、うしねこの身の上によるところ。

生まれたばかりの彼女は、ミルクも飲めない状態で

どこかに捨てられていたところを保護されたのです。

自力では生きられない大きさなので、

哺乳瓶で飼育して、すっかり元気になり、ここまで大きくなりました。

もう少ししたら誰か、飼い主を探すことになります。

 

友人の家には、もともと猫は2匹しかいなかったのです。

残りの3匹は、保護された猫たちがそのまま居ついて

容易に手放せないほど大きくなってしまったものです。

ニイニイと力なく啼いていた猫たちのことを、私も憶えています。

無数にいる、野良たちからすれば幸運だったよね。

 
恋愛小説家

 

「でも、これ以上は飼えない。

 名前を付けると情が移るから、『こねこ』って呼んでる。」

だから、私も「うしねこ」と呼んでみました。

べっぴんさんです。人懐こくて、美人だから大丈夫。

 

ふと、「ねこになりた~い」、という歌のサビを思い出しました。

前に「青い車」のことを書いたことがありましたし

スピッツのファンという訳ではないのですが、やたらキャッチーで。

歌詞を拝借。

 

灯りを消したまま話を続けたら

ガラスの向こう側で星がひとつ消えた

からまわりしながら通りを駆け抜けて

砕けるその時は君の名前だけ呼ぶよ

広すぎる霊園のそばの

このアパートは薄ぐもり

暖かい幻を見てた

猫になりたい君の腕の中

寂しい夜が終わるまでここにいたいよ

猫になりたい言葉ははかない

消えないようにキズつけてあげるよ

 

夜明けまで語り合って、丸くなって眠りたいような・・・。

うしねこも、良縁に巡り合って幸せになれますように。

 

20時~21時

恋愛小説家


予想が外れました。

 

届いたのはお取り寄せしたクッキーではなく

まるで思いもよらないおくりものでした。
私はクッキーが入っているものだとばかり思い込んでいたから

おやつが届いた気分でいそいそと袋を開いて、

想像と違うものを目にするまで

伝票の送り主すら確認していませんでした。

 

でも、伝票を見ても

正体見え見えの偽名(またはペンネーム?)が書かれていて

腰が抜けるほど大笑いしました。

無造作なようで無造作じゃない、アピールっぷりがナイス。

それに20時~21時だなんて

私のことをよくわかっている。


ありがとう、ありがとうと

いろんなところで静かに思った誕生日。

想像以上に、愛されているんだ。

アンちゃん68

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通勤路に、破格値揃いの花屋があります。

若いアンセリウム、68円也。
東の窓に置こうと思い、新しい仲間になりました。
実に素晴らしい花屋です。

アンちゃん(命名)は
寒さと渇きに弱く、日光浴が必要で、栄養をあげれば花が付く。
気まぐれで単純な彼女だそう。
…他人とは思えません(笑)

一緒に帰ろ?

これもご縁と、小さな鉢を抱きしめました。

安心

恋愛小説家

 

誕生日なので買って帰りました。

朝起きたら、部屋に花があるといいなと思って。

 

日付が変わった瞬間、

電波時計みたいに正確なメッセージを受け取って

ありがとうと思いました。

すぐに返事をしたいと思ったけれど

困ったことに言いたいことが見つかりません。

何が言いたいのか、まるでまとまらないこともあります。

飾り立てた言葉など、無用に思えてしまいます。

 

うれしいよ、感謝してる。

ありがとう、いつも、とても。

 

へなへなと座り込んでいるだけでも

時間は無情に過ぎてしまうものです。

すぐに返事しなくてごめんねと思っていても

逸る気持ちとは矛盾して、頭が沈黙して身動きが取れません。

思った以上に、つかれているのかもしれません。

つかれていると、言いたくないけれど。

 

不安定で息切れしかけた私の気持ちを汲むように

焦らなくていいと言ってくれる。

きっと、そう言ってくれると思っていた。

 

心に、花が咲きました。