猫になりたい | 恋愛小説家

猫になりたい

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うしねこ、あったかい。

 

獣医をしている友人の家には、猫が5匹。

そして現在保護されている、6匹目のうしねこ(推定猫齢1か月)。

「保護」されているというのは、うしねこの身の上によるところ。

生まれたばかりの彼女は、ミルクも飲めない状態で

どこかに捨てられていたところを保護されたのです。

自力では生きられない大きさなので、

哺乳瓶で飼育して、すっかり元気になり、ここまで大きくなりました。

もう少ししたら誰か、飼い主を探すことになります。

 

友人の家には、もともと猫は2匹しかいなかったのです。

残りの3匹は、保護された猫たちがそのまま居ついて

容易に手放せないほど大きくなってしまったものです。

ニイニイと力なく啼いていた猫たちのことを、私も憶えています。

無数にいる、野良たちからすれば幸運だったよね。

 
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「でも、これ以上は飼えない。

 名前を付けると情が移るから、『こねこ』って呼んでる。」

だから、私も「うしねこ」と呼んでみました。

べっぴんさんです。人懐こくて、美人だから大丈夫。

 

ふと、「ねこになりた~い」、という歌のサビを思い出しました。

前に「青い車」のことを書いたことがありましたし

スピッツのファンという訳ではないのですが、やたらキャッチーで。

歌詞を拝借。

 

灯りを消したまま話を続けたら

ガラスの向こう側で星がひとつ消えた

からまわりしながら通りを駆け抜けて

砕けるその時は君の名前だけ呼ぶよ

広すぎる霊園のそばの

このアパートは薄ぐもり

暖かい幻を見てた

猫になりたい君の腕の中

寂しい夜が終わるまでここにいたいよ

猫になりたい言葉ははかない

消えないようにキズつけてあげるよ

 

夜明けまで語り合って、丸くなって眠りたいような・・・。

うしねこも、良縁に巡り合って幸せになれますように。