昼間、たまたまTVをつけたら
テレビ朝日のドキュメンタリー番組に、目がとまりました。
第37回民教協スペシャル『私の中のかけらたち～虐待を生きる22歳～』
小さいときから、親に「死ね」と言われ
頭を蹴られたり、虐待を受けてきたさくらさん（仮名）が
実際に顔を出し、自分の言葉で語る姿に
最後まで見入ってしまいました。
さくらさんは、
高校生の時に家を飛び出し
奨学金で看護学校に通い
2022年に小学校の養護教諭になりました。
先生を選んだ原点は子供の頃の虐待の体験。
目立った傷などがなかったさくらさんの話を、
親身になって聞いてくれる大人はいなかったのです。
だから、子どもたちの声に耳を傾け受け止められる
保健室の先生になったのでした。
しかし、日頃の業務に追われ、心を病み
5月の末には学校に行けなくなりました。
取材は、丁寧に寄り添いながら2年にも及んだそうですが、
そんなぐったりした姿も、すべてさらけ出しているさくらさんに
なんと勇気のある人だろうと、息をのみました。
さらに、その虐待したお母さんの話も聞きたいと思っていたら
そのインタビューもありました。
お母さんもまた、親からの愛を受け取れていなかった。
自分は捨てられたと思っていたので
孫を可愛がる母親に腹を立てていたのでした。
育児から、家族から逃げたくて、浮気をした。
しかし、
お母さんのお母さんも、浮気をしていた。
当時、彼女は自分がいい子じゃないから、母親はよその男の人のところに行ったのだ
と、自分を責めていたのだそうです。
だから、自分は、きっとよいお母さんになろうと思ったのに
気が付いたら、同じことをしている。
さくらさんの前で
お母さんは、娘のさくらさんだけではなく
自分の母親にも暴力や罵詈雑言を吐きました。
おばあちゃんは、さくらさんに
「わたしが悪いのかな」と聞ききましたが
隣の部屋でお母さんが聞いていると
怖くて、「違うよ」と言えなくて
「知らない」といいました。
その直後、おばあちゃんは、自殺しました。
さくらさんは、それが心残りで仕方がないのです。
どこまでも悲しい。
そんなことって・・・。
おばあちゃんにも、何か背景があったと思うんです。
傷ついた人は、弱い人を傷つけます。
夫は妻を。
妻は子どもを。
上の子は、下の子を。
自分より弱いと思われる者を攻撃します。
そんなことダメだとわかってるし、
好きでやってるんじゃない。
暴力暴言を受けたものも、
ほんとうに忘れられない。
虐待された人は、虐待するとも言われますが
それは決めつけです。
私は、さくらさんならきっとこの流れを変えると思いました。
彼女は言いました。
「お母さんはいつも怖いわけじゃなくて
蒸しパンを作ってくれて嬉しかった」
と。
最後のシーンは、
生まれたばかりの、さくらさんの妹さんの赤ちゃんを
愛おしく見てるところでした。
そして、さくらさんも体調が戻り、職場復帰したシーンに
ホッとしました。
ＵＭＩでも、
親に虐待されたり、
夫からＤＶを受けたり、
子どもが可愛くないとおっしゃる方がいらっしゃいます。
私が担当したある方は、
「不幸な出来事や過去はあるけれど、
もう、誰かのせいや、
生まれのせいや、
環境のせいにせいにしたくない。
人生諦めずに、しあわせになりたいです！」
と決めて来られました。
そして、真っ直ぐに自分に向き合い、
嫌な思いをしたことは事実だけど
だから自分は〇〇できない、
とブレーキに使うのを、手放し、
自分が、実は「愛」に生かされているとわかった途端に
望みは叶いました！
本当にやりたいことが見つかり
自分の人生を堂々と歩きだし、
なんだかお顔まで綺麗になり、
なんと！
虐待でついたと思われる傷が
どんどん薄くなっていったのでした！！
全国の児童虐待の相談件数は
過去最多を記録し20万件を超えたそうです。
子育てがいっぱいいっぱいで、
いま、まさに、
または
自分ももしかして予備軍かな
と思ったら
声かけてくださいね。
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