一生懸命空気イス

一生懸命空気イス

映画の感想を中心に、ぐっと来たものを大小問わずご紹介しています。いらっしゃいませ!

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「こんなにでかくてかっこよくてアガりどころしか無い映画があるのか!」と衝撃を受け、映画館に何度も(正式には8回)足を運んだ『パシフィック・リム』から5年─。

 

待ちに待った続編『パシフィック・リム アップライジング』が公開されたので鼻息荒く観てきましたよ…

 

前作は戦闘シーンがほぼ夜で暗かったから!
真っ昼間から明るいところでイェーガーが!たくさんの新型イェーガーが!
大暴れするの最高でぇぇえええす!!

 

と、喜んだのはそれぐらいで…

前作で愛した大切なキャラクターが「なぜこんな扱いを」っていうほどアレな描かれ方をしていて、鑑賞中ショックから立ち直れなかったんですね…

(一晩経ってもまだ信じられないぐらい凹んでるよ…)

 

『パシリム』の正式な続編のはずなのに、『トランスフォーマー』とか『パワーレンジャー』とか『インデペンデンス・デイ(リサージェンスのほう)』的な既視感というか、要は『パシリム』っぽさが薄いのもすごく寂しくて…!

 

それはなぜだろうって考えたら、個人的にはもう絶対的に

 

<「フェティッシュ」の圧倒的欠如!>

 

だと思うんですね。

 

デルトロ監督の前作『パシリム』にはもううう画面中にそれが蔓延していたわけですよ、

 

たとえばイェーガーに乗るときに着用するパイロットスーツの“脊椎”パーツが、チャキチャキチャキッと生き物のように動いてカシッと締まる様子とか…

 

二人乗りの操縦席で重そうなハンドル(何ていうのあれ)を両者そろって「ぎっちょん!」て引くシーンとか…

 

敵に向かうイェーガーを「真下から」捉えたアングル(仰向けに寝ている真上をイェーガーが跨いで通っていく感じ)とか…

 

一見するとどうでもいいような細かないちいちが本当に丁寧で、デルトロの目線のおかげで気持ち良くなれる箇所が満載だったんですよ!

 

『アップライジング』には、残念ながら私はそういう気持ち良さを前作ほど感じ取ることはできませんでした。

 

※戦闘シーンでは拳を突き上げたくなるところはいくつもあった、あったんだよ!
操縦席が「一段下がって」しかも「前後にスライド」しながら撃てるあのイェーガーとか最高だったしね!

 

『パシリム』続編でヒャッハーするはずが、まさか自分の前作への愛の深さを再確認する作業になるだなんて…

ほんとにこんなはずじゃあなかったんだ…

 

だけれどもですよ、『アップライジング』にも救世主はいたんですよ!

 

新キャラに魅力的な奴がマジでおらず「越えられない壁ぇ…」と絶望していたところをですよ、
救ってくれたのは他でもない、前作から引き続き登場のハーマン・ゴットリーブ博士その人だったんですよ!!

 

ハーマンありがとう、『パシリム』を『パシリム』たらしめる重大要素はイェーガーでも怪獣でもなくハーマンでした。
ハーマンこそが、物語を動かし観客のテンションをぶちアゲるメシアなのでした。

 

いやマジでハーマンいなかったら『パシリム』にならなかったと思う、ハーマンの貢献度凄まじいよ!!

 

もうとにかく物申したいことが多すぎるの、正直アクションパート以外のドラマ部分がいくらなんでも退屈すぎて悲しくなったの、だけれども「これこれパシリムのこれが見たかったのよ!」という素敵ポイントもちゃんとあるにはあるの…

 

見た方はぜひ語りましょう、否定派も擁護派もとことん語らいましょう、「ぼくの考える最強の『パシリム3』」まで広げましょう、映画館で見て持ち帰って再集合して思いの丈をぶつけ合うまでが『パシリム』です!!

 

▼映画 『パシフィック・リム アップライジング』公式サイト

http://pacificrim.jp

最近『アトミック・ブロンド』とか『セブン・シスターズ』とか、「強い女が顔ぼっこぼこにされながらそんなの関係ねえとばかりにガンガン男をぶっ殺す」系アクションを立て続けに見たため、しばらくは小難しそうな社会派映画とか見るの無理…

と勝手に苦手意識を持っていた『女神の見えざる手』が、女かっこいい超絶エンタメ作品で要するに大当たりだったので、ああもうほんとに気分が良き!!

ジェシカ・チャステイン様がね、「凄腕ロビイスト」の役なんですよ。ロビー活動するひと、です。

「オリンピック誘致の肝はロビー活動ですね!」みたいな話を聞いたことはあれど、実際このひとたちが何やってるのかというと、スケールでかすぎてびっくりしちゃうやつでした…

特定の団体の依頼を受けまして、政党や議員やマスコミまであの手この手で働きかけては、政治的決定に影響を与えて世論まで動かしちゃうという…

映画ではメインの案件が「銃規制法案をめぐる問題」になっていて、ジェシカ様のクライアントは規制派で、反対派と戦うことになるわけですけれども、この情報戦に次ぐ情報戦のおんっもしろいことおもしろいこと!

ジェシカ様が常にを読んで仕掛ける仕掛ける!
人間関係は全て目的達成のための手段!
勝つためには多少の違法もいとわない!
睡眠取らずに働き続ける!
飯も嫌々済ませてとにかく働く!
っていうかマジで寝ない一睡もしない!
薬でなんとか起きてるけど医者も引くぐらい寝ずで働く!
だけどジェシカ様も失敗して万事休す…と思いきや必ず毎回見事に反撃!
やることめちゃくちゃすぎて人望ないのに、仕事デキすぎて部下にはめぐまれる不思議な人たらし!
最後の最後までジェシカ様の手のひらで転がされ、クライマックスでは起立して叫びたくなるほどぶちアガるーーーー!!!!

いやもうね、小難しい要素なんていっっさいないんですよ、

神ロビイストのジェシカ様が、天才的戦略とセンスと交渉術でもって世間を震撼させていく様子が、たんまらなくかっこよくて気持ち良いんですよ…

「真性デキるひと」のジェシカ様、尊敬と畏怖を感じずにはいられませんよ超かっこいいんですよ…

「こういう女のひとになりたい」じゃなくて「こういう女のひとの下で仕事したい」、「このひとになら使われたい」、そんな社畜心を刺激されるほんとうに魅力的な働く女なんですね。

すべては自身のキャリアのためか、信念のためか、周囲は常にジェシカ様を警戒し時に攻撃してくるんですけれども、「勝つ」と決めた彼女は微塵も揺るがないのです。

アクションとかホラーばっかり見てるような私にこれだけ刺さるんだから、もうこれ刺さらないひといないです観に行きましょう!ね!!

▼『女神の見えざる手』公式サイト
http://miss-sloane.jp/


で、またこの前下がりボブりたい美しさね…「THE 女ウケ!!」って感じで最高でしょ…!
先日『ワンダーウーマン』を見て「アマゾネス最高!女傑!美熟女!ヒロインよりアンティオペ様!女最高!」と大興奮だったのですが、『エル ELLE』観たら全部吹っ飛んじゃって、下半期暫定1位映画になりました。

すっっっごいの、『エル ELLE』本当にすっっっごいんだから…

何せイザベル・ユペール様(撮影時63歳)が、自宅で何者かに強姦されるシーンから始まるんだから!!

そのあと風呂入って寿司の出前頼んで、遊びに来た息子と普通に飯食っちゃうんだから…

それで警察にも行かずに防犯グッズ買い始めたりするので、「この人何考えてるんだ…?」と思ったら、時間の経過と共に彼女の衝撃的なバックボーンや抱え込んでいる秘密やらが、どんどん明かされていくんですよ。

叩けばホコリがばっさばさ落ちてくる中で、一番強烈なのが「父親が○○なために、人生に悪影響が出てしまっている」という部分でね…

それが彼女にとってハイパー自己嫌悪ポイントであり、何が起きてもさほど動じない「強靭メンタル」の由来となっているんですけれども…

とにっかくキャラクターが独特すぎる!
ゆえに行動パターンがまっったく読めなくて、物語の着地も全然予想できません。

そして周囲の人間がもれなく濃ゆいクズで、そろいもそろって分単位で事件を起こしまくるためまあああああああ目が離せない!

共感も感動もスッキリもありません、ざっくり括ったら不快で奇怪で不謹慎な出来事しか起きません。(そしてちょっと笑っちゃう…)

だけれども、「何か起きてしまったら、とりあえず何でも正面から受け止めてみてから考える」主人公が不思議と魅力的で魅力的で…

悲惨なこともたくさん起こるんですけれども、「誰かの壮絶すぎる人生の一部分を体験しちゃった」気分になりましてね、普段絶対にできない体験なので、正直めちゃくちゃ気分が高揚したんですよ。

そうだわ、「あるある」じゃなくて「何だこれこんなの見たことねえ!」っていう景色が見たかったんだわ、共感云々より圧倒されちゃう映画のほうを私は見たかったんだわ!

ということを再確認できましたし、完全に打ちのめされて帰ってまいりました。くったくたよ、ただ座ってただけなのに。

そしてやっぱりイザベル・ユペール様!
なんだこの美しすぎる生き物は!四六時中色っぽいぞ事件だぞ!

頭のてっぺんからつま先まで超絶オシャレだし、エロゲ会社の社長だし、常に“現役”だし、おっぱい(頻出)の綺麗さが異常だし、ああああもう…好き!!

今「なんかすごいの」見たいなら、間違いなくこれですよ…

▽『エル ELLE』公式サイト
http://gaga.ne.jp/elle/
『新感染 ファイナル・エクスプレス』、ゾンビ×韓国バイオレンス×王道泣かせ路線という最強要素がバチィイイイッとハマった素晴らしき娯楽大作でした…

しかもまさかの全年齢、これをファミリームービーとして大ヒットさせちゃうって、やっぱり韓国は映画に強い国なんですよああうらやましいうらやましいッ!!

しかもこれ、最近はやりの「なんかめんどくさい背景を持った作品の映画化」じゃあありませんので、予習復習ほんとにいらないのでね、フラッと行ってゴバッと涙流して帰ってきてほしいなあと思います。

まず主人公がね、「仕事しすぎて嫁に逃げられた子持ちの“大沢たかお”」なんですよ。日本の大沢たかおことコン・ユさんです、大変になんかこう…リアリティのあるイケメンなんですね。もうこの時点で大人女性ホイホイなわけですけれども。

そんな大沢たかおが、娘と一緒に別居中の嫁のところに会いにいくんです、

新幹線的なのりもので。

(そう、本作の題名はウイルスの「感染」とかけたダジャレタイトルなのでした)

しかし時同じくして、町中で人々が突然凶暴化する現象が発生
(正気を失い、奇声を発しながら生きている人間を襲う「腐ってないゾンビ」!)

どうやら噛まれるとゾンビ化するらしい

噛まれたおねえさんがフラフラしながら新幹線に乗っちゃった

走行中の新幹線で感染が拡大!

完全に逃げ場ないけどどうするのマジで!!

…といった具合に物語が進んでいくのです。

どう考えても「無理ゲー」なんだけれども、ゆえにどうやってストーリーが展開されるのか超気になりますでしょう!?

もうこの設定だけで「勝ち」、ですよね…

しかも「腐ってないゾンビ」、ひとりひとりのクオリティがとっても高いんですよ…

体のパーツをありえない方向にひん曲げながら、鬼の形相で「キシャーッ!」みたいな音を出しながらね、とんでもない猛スピードで、大挙して押し寄せてくるんですよ!!

ブラピ主演ゾンビ映画『ワールドウォーZ』もびっっくりな大量ゾンビ、こんなの見たことないですよはあー最高!

そんな怖すぎ多すぎなゾンビをね、「新幹線に居合わせたおじさんたちが、一体ずつ蹴散らしながら進んでいく」からもう大変ですよ!

大沢たかおはもちろん、「韓国映画でよく見る熊系おじさん」ことマ・ドンシクさんが、丸太のようなぶっっとい腕でゾンビボッコボコにぶちのめしていく姿は、惚れないほうが無理なんですよ…

『ウォーキングデッド』みたいに気の利いた武器、無いですからね。噛まれないように腕をテーピングして殴りに行く、「無茶だけどそれしかねえから」みたいな…みたいな…(目頭を押さえながら)!!

そんな大興奮のアクションシーンがありつつも、「本当に怖いのはゾンビでなく人間なのです」的展開から乗り合わせたゲス野郎による裏切りがあったり、キャラクターに愛着が湧いた頃に突然の別れがやってきたり、ベタすぎだけど確実に盛り上がる感動演出でわんっわん泣かされたり、最終的に「感動」しか残らないっていう…

さっきまでゾンビアクションで「うおおおおお!」って心の中でこぶし突き上げてたのに、気づいたら胸締め付けられて泣いてるんですよ!

「動機はすべては大切なひとを守るため」とか、「極限状態でこそ目覚める人間の正義・もしくは逆のこころ」とか、ゾンビパニックものなのに最後はめちゃくちゃ「人として…」みたいなシンプルなところに落ちて行って、そこにベタ演出が炸裂して感動ドラマに昇華していく…

もうね誰が見ても、揺さぶられるように出来ていますから、特にゾンビに興味ない方でも安心して見に行っていただきたいなと。

「泣き」目的で映画選ぶの好きじゃないんですけれども、これはねえ泣けちゃう!もう泣きメインでもいいから、次回見に行く映画の候補にお加えくださいまし!

▼『新感染 ファイナル・エクスプレス』
shin-kansen.com/sp/index.php

GW中、体験型ライブエンターテインメント「ディノサファリ」に行って来ました。まさか生きた恐竜を間近で見られる日が来るとは思わず、感情が高ぶりすぎて会場のちびっこ以上に大興奮。恐竜に憧れない人間なんていないと思うのですが、これはもうほんとにね、「やっと会えた」感がとてつもなくて、要するに最高すぎました。

 

 

(恐竜の口に頭を挟んで写真撮りがちなフォトスポット)

 

こちらは、ここ3〜4年ぐらいで注目度が急上昇している、世界初のリアル恐竜体験プロジェクト「DINO-A-LIVE」の新作です。特許技術で生み出されたリアル自立歩行恐竜型メカニカルスーツの「中に人が入って操作」することで、機会では表現できない繊細かつダイナミックな恐竜らしい動きを実現しているのだそう。

 

「中に人が入っている」と聞くと何だかフェイク感が漂いますが、まったくの無問題。実際にショーで見るとそんなささいな裏設定は速攻で吹っ飛びます。

 

 

© 株式会社ON-ART All Rights Reserved.

 

ちなみに本興行は、レンジャー隊と一緒に恐竜観察に出かけるといストーリー仕立てで進行するスタイル。片言の外人さんリーダー(実質ナビの役目)と、元気だけが取り柄の新人女性レンジャー(ドジっ娘設定でハプニングを引き起こす)、そして名前の無い数名の男性レンジャーたちが、お客さんを恐竜の住む世界へと誘ってくれるのです。

 

今回の会場は渋谷ヒカリエ内のホールで、お客さんがステージ中央をぐるりと囲む形で座り、そこに恐竜たちが出て来てくれる形になっていました。しかも中央だけでなく、お客さんの後ろもガンガン歩き回ってくれるので、見ている間結構忙しく過ごすことに(嬉しい)。

 

本番前に「恐竜が現れたら立ち上がったりしないでね!」「恐竜がびっくりすると大変だから、合図するまで写真は撮らないでね!(そう、なんと撮影タイムが別途設けられている最高)」といった諸注意の後、「シッ!何かが近づいてくる…」的な前振りを経て、ついにファースト恐竜が登場します。

 

 

 

のそっ…と客前に現れたそれを見た途端、目の前で何か起きているのか判断が出来ず、突然両目から「ぼろぼろぼろッ」と液体がこぼれたんですよ。あまりのビジュアルクオリティの高さ、機械ではとうてい再現できない躍動感、間違いなくそれは思い描いたままの、本物の、恐竜だったんですよ。

 

次いで頭の中で『ジュラシック・パーク』のテーマが鳴り響き(会場の知らないBGMを瞬殺)、遅れて「本当にいたんだ」という感動がわき起こって、とんでもなく幸福な時間が始まったことをようやく理解しました。

 

だって恐竜が嫌いな人間なんていないでしょ

 

幼少期に初めて恐竜の存在を知ったときの「でかい!つよい!かっこいい!」という心からの興奮、絶滅してもういないとわかった時の絶望にも似た悲しみ…。人類には、古来から遺伝子に「恐竜憧れ」が組み込まれているに違いないのです。

 

私はマニアでも何でもなくただのファンですけれども、図鑑やドキュメンタリーやフィクションで恐竜に触れて胸をときめかせてきましたし、「遺伝子操作でリアル・ジュラシックパークが誕生する日」をいまだに心待ちにしていますし(自然の摂理には反するけどごめんやっぱりパークに行きたいんだ…!)、「それでもCGぐらいでしか恐竜を感じることなんてできないだろうなあ」と心に折り合いを付けていただけにね、動く恐竜を見て「ああまさか会える日が来るなんて」と、心が震えまくったわけですよ…

 

誰の心にもきっとある「恐竜憧れ」が、ひとつ確実に成就するイベント…それこそが「ディノサファリ」なのです!

 

ちなみに、ある程度恐竜が会場中を歩き回ってお披露目が完了し、レンジャーによる生態や特徴のレクチャーが落ち着くと、「よーしみんな、今がシャッターチャンスだ!」と撮影許可が出ます。そこで動く恐竜を思う存分撮ることが可能!

 

 

ちょっと遠目で見てもやっぱりでかくてかっこいいし、

 

 

後ろ姿も愛嬌があるし、

 

 

油断しているとめちゃめちゃ近くまで来られることもあります。(マジでびっくりする)

 

夢中でシャッター切っていると不思議と心が落ち着きまして、さっきまでの涙はどこへやら…

感動がひと段落すると、今度はさらにたくさんの恐竜との出会いを渇望するようになります。

 

ギブミーモアダイナソー!!

 

 

さて、ファースト恐竜トリケラトプスを堪能したあとは、怒濤の肉食恐竜ラッシュがやってきます。

 

「『ジュラシック・パーク』の小柄ですばしっこいやつ」ことラプトル、それよりちょっと大きいフクイラプトル(福井県で化石が見つかったから)、そして強面のアロサウルス。

 

ぞろぞろぞろぞろ出てくるんですがもう全部かっこいい!!

 

 

 

説明: https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/18221896_1462640990477763_7401649652577459314_n.jpg?oh=afd6586169637927a8fbe9769669b17d&oe=597C30CD

 

 

「目の前に二頭もいるなあ」と見惚れていると、後方から悲鳴が聞こえ振り返ったら別のやつが接近していた…なんてこともしばしばです。ここまでくるとどこ見ても恐竜。恐竜パラダイス。

 

そして何やら「突然天候が悪化し場の空気が一変しました」的な不穏な演出を経て、誰しもが待ちわびたあの恐竜、総選挙を行えば1位確実の「恐竜界の永遠のアイドル」ことあの恐竜、

 

 

 

会場中に響き渡る子供の泣き声、こだまする大人の絶叫!

顔がでかい!手足が短い!歯が多い!顔が恐い!

これぞ我らがT-REX!!

 

ちなみに一度彼が急接近してきて、私の肩にそのアゴが触れた瞬間があったのですが、あの口目の前に刷るとものっっすごく怖い。フリーズした。マジで。

 

 

そうこうしているうちに、退場したはずのトリケラトプスが戻って来ちゃって「食うか食われるか」のにらみ合いがはじまり…

 

 

しっぽをガブり的な展開も!

 

すごい迫力…そりゃあ子供泣くわ!!

 

なお、恐竜が暴れ回るたびにこの長いしっぽが頭上スレスレをかすめてきまして、ものっすごくスリリングで大変にゾクゾクします。もちろんぶつからないようにレンジャーがうまいこと誘導してくれるのですが、これはね、ただ見てるんではなくてまさに恐竜世界を「体験」している感じが強くてね、最高です。

 

 

画像だけだとわかりづらいので、iPhoneで撮影したバトル映像もぜひご覧ください。やたらとカメラが左右に振れるので、「恐竜だらけでどこ見ていいかわかんない!!(興奮)」感じがおわかりいただけるかと思います。

 

 

 

 

っていうか本当にこれ、生きてるようにしか見えねーよ…!!

 

そんな生きた恐竜を間近で堪能できる素晴らしいイベント「ディノサファリ」ですが、お客さんは8割子連れ、1割カップル、残りの1割物好きといった具合で、なんとなくファミリーで楽しむものに終始してしまっているのが実にもったいない!

 

ストーリーも正直子供向けの構成ですし、恐竜の接近に気付かないレンジャーに子供が必死で「うしろー!」と叫んだりとかほほえましいシーンがたくさんあるんですけれども、リアルタイムで『ジュラシック・パーク』観てきた世代のツボに入らないわけがないからな!!

 

残念ながら今回の「ディノサファリ」はGW興行なのですぐに終わってしまったのですが、今後もきっと新たなショーがやってくるはずなので、絶対にお見逃しなくですよ…

 

 

ディノサファリ公式サイト興行は56日で終了

 

http://dinosafari.jp/

 

DINO-A-LIVE公式サイト

http://www.dino-a-live.jp/

 

 

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個人的に「恐竜憧れ」が醸成されるきっかけとなったのは間違いなく映画『ジュラシック・パーク』ですが、

 

 

「恐竜との出会い」となると、それは多分ディズニー・アニメーションの『ファンタジア』(1940年)です。

 

 

 

こちらはクラシック音楽をアニメで表現(クラシックとアニメの融合!)した意欲作で、その中に登場する「くるみ割人形」「魔法使いの弟子」なんかが非常に有名ですけれども、幼少期に(レーザーディスクで)見て心を鷲掴みにされたのが、恐竜が登場する祭典なのでした。

この一遍では、宇宙の誕生〜生物の誕生〜恐竜誕生〜恐竜滅亡までが描かれるのですが、トリケラトプスもT-REXも有名どころはみーんな出てくるので、これで「恐竜とは」がなんとなく刷り込まれたような気がしています。

 

しかしいつ見ても「T-REX vs ステゴザウルス」はかっこいいな…

 

 

 

いやあ恐竜ってほんとにいいもんですね

 

観てきましたよアカデミー大本命映画『ラ・ラ・ランド』…

 

もううううね良いところだらけですけども特に何が嬉しかったかって、見事にだまされ予想外に心乱されすぎて結果めちゃくちゃ気持ちよかったことですよ…

 

「エマ・ストーンとゴズリンでカラフルたのしいミュージカルひゃっほーい!」気分で見に行ってしまったものですから、まさかぐっばぐばに泣かされるだなんて微塵にも思わなくてはーーーーーーあ驚いた、最高でしたね!!

 

これね、女優志望のミア(エマ・ストーン)とジャズピアニストのセブ(ゴズリン)、夢を追うふたりが出会って恋に落ちて…という大変にシンプルな物語なのですが、予告編にこちらもシンプルながらとんでもない仕掛けが、ほどこしてあるんですよ。

 

「どこ」とは明言しませぬが、一度見たら高確率で印象に残るに違いないシーンがあるんですけれども…

 

▼『ラ・ラ・ランド』予告編(日本語版もでもいいけど、なるべく本国版のほう↓)

 

それがなんとなーく頭に残っている状態で観に行きますと、映画の序盤で「おっ、きたきた例のシーン!」と胸が高鳴り出…したところで、なんと猛烈な肩透かしを食らうんです。それこそ「スカッ!」って音がするぐらいに。

 

「えっ?えっ?」と戸惑っているうちに物語はテンポよくどんどん進み、やがて美しい音楽と魅力的すぎる主人公たちに心が占拠され、たちまち違和感は消え去ってしまうのですが…

 

物語の後半それが再びじわじわと掘り起こされていきまして、最終的に「うううううあわあそういうことか…!!!!!!!」とどエラい伏線としてばっっちり回収されていくのです!

 

こんなにいとおしくも切ない感情の名を、いい年こいて私はまだ知りません。


「泣ける」なんてもんじゃあなく、全身ばったんばったん折り曲げながら目から鼻から水分垂らして、だけれども決してそれが嫌ではなくむしろ気持ち良い、そうなのめっちゃくちゃ気持ち良いやつなのです!!

 

私普段ですと、気になる映画ほど極力前情報を避けて予告編も見ずに行ったりするのですが、本作に関しては「予告編見ておいてよっっかった!!」と心から思いました。珍しいよね!

それでまたミアとセブのふたりがね、ピンでも魅力的だけど、ふたりでいるとたんんんまらなくお似合いでね…

 

ジャンルは違えど「いまはまだ叶わぬ夢を追いかけている」ふたりが、夢追い人ゆえの妙なプライドで初めはちょっと反発しあうも、似た者同士次第に惹かれあい、誰がどう見ても「両思いの極み」状態を経て晴れて恋人になるんですけれども、この恋路を見られて幸せすぎですありがとうございますと合掌せずにはいられないほど輝いているのですよ!

 

そして、夢追い人同士が一緒になると、ふたりの夢が同時に叶うとは限らず、大人としていろんな選択をしなくてはならないという、うーわこれだよこれが人生だよ人生讃歌だよおおおお!!(ちなみに特にネタバレではないよ!)

 

ほんとにねえ、ミュージカルミュージカルしたものを見たくてノル気満々で観に行ったら、想像をはるかに上回る最高の贈り物をいただいた気分です。

 

もちろん歌も躍りも素晴らしく、ビジュアルの美しさやエマ&ゴズリンのお芝居も、目に写るもの耳に届くものみーんな素敵!

 

しかしながらこの、感情を弄ばれまくる感覚は何物にも替えがたいので、でっかい画面でたくさんのお客さんたちと一緒に思い出を共有しましょう、絶対に絶対にそれがいい!!

 

久しぶりに「いい映画観たなあああ!」という満足感でいっぱいです。それであのふたりのこと考えてまた目頭熱くなっちゃうんだ…

 

▼『ラ・ラ・ランド』公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/sp.html

 

ちなみに明日はいよいよ、アカデミー賞の発表ですね!

 

本作を見ると「エマにオスカーを頼む!!」と願わずにはおられませんが、歌がとにかく良すぎるので作曲賞と歌曲賞、そして「高速封鎖して長回しで撮った」(マジかよ)という圧巻過ぎるオープニングを見たら撮影賞もかたいに違いない!と思います。

 

そしてこんな傑作を31歳で撮っちゃうデイミアン・チャゼルには、必ず監督賞を差し上げていただきたい!!

 

っていうか最多14部門ノミネートそのまま全部とってほしいよな!楽しみ!!

\今のところ本作がベスト・オブ・ペイジ!ペイジ可愛い大好きだ一生ついていきます!/

 

ジュリアン・ムーアとエレン・ペイジが実在のレズビアンカップルを演じたドラマ、『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』を見てきました。

 

大病に侵された主人公が、恋人のために「法的に同性同士には認められていない遺族年金」を残そうと奮闘した実話がベースのドラマで、全米における同性婚合法化への大きな一歩になったとされています。

 

主人公が「同性愛者の地位向上」を望むのではなく、「ふつうに、平等に、愛するひとを守る権利が欲しい」と何度も語っていたのがとにかく印象的でした。当事者以外を世間を動かす魂の叫び。形になって本当によかった。

 

しかしペイジですよ…主人公ムーアの若い恋人役のペイジですよ!

 

ムーアにひと目惚れして一喜一憂しまくるペイジがかっわいくてかわいくて、上映中ずっと「あーペイジにチューしたい」と思いながら彼女を見ていました。


たまらず何度かのどの奥から「…っぐうっ!」みたいな声が出るぐらい、ペイジに魅了されました。

 

ペイジ自身も同性愛をカミングアウトしているので、本作にかける思いは並大抵ではなかったはずだし、言葉が演技が刺さりすぎてこちとら感情揺さぶられまくっているわけですけれども、これはついにベスト・オブ・ペイジが出たかもしれません…

 

『ハードキャンディ』『ジュノ』『ローラーガールズ・ダイアリー』『スーパー!』と並べても、本作での熱演とハマりっぷりはベスト・オブ・ペイジ認定してまったく差し支えないと思います。

ペイジ最高!もちろんムーア様も素晴らしくお美しいので、愛に満ち溢れた素敵カップルをどうぞ見に行ってくださいませ。

 

好き同士が一緒になって周囲に祝福されることが、誰にとっても当たり前になることを願わずにはいられないよ。

 

▼映画『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』公式サイト
http://handsoflove.jp/sp/

 

そしてペイジごめん、わたし主人公の相棒役のマイケル・シャノンさんが大好物でシャノンさんにも熱い視線を送りまくってしまったんだ…

 

でも先述のとおり欲望むき出しで魅了されちゃったのはペイジだけだよ…ペイジ万歳!!

フランスで大ヒットしたというコメディ映画『世界の果てまでヒャッハー』を見てきました。

 

「秘境ツアーに繰り出した男たちが音信不通になったところにやつらのデジカメだけが戻ってきたので、再生したらトンでもないアドベンチャーが映っていたよ」という、ゆっるーい『ハングオーバー』みたいなやつなのですが、キャラの一人がずっとカメラ回してて「偶然すごいの撮れちゃいました」を自分の目線として体感できるPOV方式(大好き)なので、臨場感が半端なく冒険気分を存分に堪能できて超楽しかったです。

 

特に「ひょんなことから部族に追われて乗り込んだ飛行機が事故って止むを得ずパラシュートで飛び降りる」くだり、長回しな上に役者陣がガチでパラシュート降下しているそうで、命がけで笑わせにくる感じかたまらなくいとおしかった…

 

パラシュートのくだりだけで元取れるから見て!ほんとうに見て!

 

写真は上映後のトークに登壇したゴー☆ジャスさん。特別に観客による撮影が許可されたのみならず、ご本人の「消すのは家帰ってからもできるから今撮っとこう!」に押されみんなバシバシ撮っていました。

地球儀ギャグもたくさん見せてくれて楽しかったネ!

 

▼『世界の果てまでヒャッハー』公式サイト
http://www.hyahha-movie.net/

 

ちなみに『ハングオーバー』ですらモザイクがかけられていたアレが、この映画では一点の曇りもない無修正でした。オススメです!

 

 

そしてPOVといえば『クロニクル』、大好き…

 

 

原作も実写版も未見ながら「パシリムっぽくてすごい」と聞いたので、『GANTZ:O( ガンツオー)』観てきました。

 

ガチでパシリムでした。

 

二度見三度見したけどほんとうにパシリムでした。

 

大阪で香港市街地戦が展開されていました。

 

デルトロが見たら嬉ションすると思います。

 

何この“トロン”感すさまじいバイク!

何この重力でどんって潰す銃!

そして生理的嫌悪感ものっすごいのに震えるほどかっこいいクリーチャー!


倒しても倒しても矢継ぎ早に強いのが出てきて絶望に次ぐ絶望絶望絶望!

ご褒美の連続で眼福眼福眼福!!

 

「なんかFFのすごいのだろう」と舐めてかかってごめんなさい…

 

正直人間の表情はまだまだ乏しくてマネキンみたいなのですが、キメッキメのアクションが!
神アングルの連続が!

きもかっこいいクリーチャーの大群が!


そのへんカバーしてチャラにするどころかお釣りがきちゃうと思います、ガンツオーやばい!!

 

あと声優陣にレイザーラモンのおふたりがいるんだけれども、ハマりすぎのイケボすぎで噴いちゃうやつでした。

 

好き!!

 

 

▼『GANTZ:O( ガンツオー)』公式サイト
http://gantzo.jp/sp/

先日、東京国際映画祭(TIFF)に行ってきました。

 

 

インドネシア映画『ラブリー・マン』、大当たり!でした。

 

 

悩めるムスリム・ガールが生き別れた父親に会いに都会に出てくるんですけれども、「やっと探し当てた親父がトランスジェンダーで女装して街娼をやっている」という、パンチ効き過ぎな設定からもう…

 

だいっ好きなやつでした。

 

娘を捨てた親父も、今さら会いに来た娘も、双方そうっとうなワケありなんですけれども、一晩いっしょに過ごす中で、ふたりの心境がぐぅーんと変化していく…

 

という、その移ろいゆく過程がとってもいとおしくってですね、もう映画なの忘れて自分の記憶に「あの晩の思い出」として残っちゃいそうなほどだったんですよ…!!

 

こういうの、こういうのがあるからTIFFって素敵!

作品的に日本じゃお客入らないし絶対公開しないんだろうな、でも超面白そうなのにもったいないな、もおおおどこに行けば見せてくれるんですかはいTIFFですっていうね!!

 

いろいろ問題山積みながら、良作に出会える機会をつくってくれるTIFFはやっぱり、応援したい映画祭ですよね。

 

写真は『ラブリー・マン』上映後のフォトセッション時。

「お客さんもどうぞ撮って!」が嬉しくてついシャッターを切りました。

 

 

女優さん、映画では敬虔なムスリム役ですっぴんで超あどけなかったのに、トークに出てきたら洗練された美女だったし監督の奥さんだったし、『ラブリー・マン』は上映後までインパクト抜群でございました。

 

▼『ラブリー・マン』

http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=183

 

ちなみにインドネシアではこの映画の登場以降、LGBT映画がばんばん作られるようになったそうです。イイネ!!