GW中、体験型ライブエンターテインメント「ディノサファリ」に行って来ました。まさか生きた恐竜を間近で見られる日が来るとは思わず、感情が高ぶりすぎて会場のちびっこ以上に大興奮。恐竜に憧れない人間なんていないと思うのですが、これはもうほんとにね、「やっと会えた」感がとてつもなくて、要するに最高すぎました。
(恐竜の口に頭を挟んで写真撮りがちなフォトスポット)
こちらは、ここ3〜4年ぐらいで注目度が急上昇している、世界初のリアル恐竜体験プロジェクト「DINO-A-LIVE」の新作です。特許技術で生み出された「リアル自立歩行恐竜型メカニカルスーツ」の「中に人が入って操作」することで、機会では表現できない繊細かつダイナミックな恐竜らしい動きを実現しているのだそう。
「中に人が入っている」と聞くと何だかフェイク感が漂いますが、まったくの無問題。実際にショーで見るとそんなささいな裏設定は速攻で吹っ飛びます。
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ちなみに本興行は、「レンジャー隊と一緒に恐竜観察に出かける」というストーリー仕立てで進行するスタイル。片言の外人さんリーダー(実質ナビの役目)と、元気だけが取り柄の新人女性レンジャー(ドジっ娘設定でハプニングを引き起こす)、そして名前の無い数名の男性レンジャーたちが、お客さんを恐竜の住む世界へと誘ってくれるのです。
今回の会場は渋谷ヒカリエ内のホールで、お客さんがステージ中央をぐるりと囲む形で座り、そこに恐竜たちが出て来てくれる形になっていました。しかも中央だけでなく、お客さんの後ろもガンガン歩き回ってくれるので、見ている間結構忙しく過ごすことに(嬉しい)。
本番前に「恐竜が現れたら立ち上がったりしないでね!」「恐竜がびっくりすると大変だから、合図するまで写真は撮らないでね!(そう、なんと撮影タイムが別途設けられている最高)」といった諸注意の後、「シッ!何かが近づいてくる…」的な前振りを経て、ついにファースト恐竜が登場します。
ほ ん も の の ト リ ケ ラ ト プ ス だ ! !
のそっ…と客前に現れたそれを見た途端、目の前で何か起きているのか判断が出来ず、突然両目から「ぼろぼろぼろッ」と液体がこぼれたんですよ。あまりのビジュアルクオリティの高さ、機械ではとうてい再現できない躍動感、間違いなくそれは思い描いたままの、本物の、恐竜だったんですよ。
次いで頭の中で『ジュラシック・パーク』のテーマが鳴り響き(会場の知らないBGMを瞬殺)、遅れて「本当にいたんだ」という感動がわき起こって、とんでもなく幸福な時間が始まったことをようやく理解しました。
だって、恐竜が嫌いな人間なんていないでしょう…?
幼少期に初めて恐竜の存在を知ったときの「でかい!つよい!かっこいい!」という心からの興奮、絶滅してもういないとわかった時の絶望にも似た悲しみ…。人類には、古来から遺伝子に「恐竜憧れ」が組み込まれているに違いないのです。
私はマニアでも何でもなくただのファンですけれども、図鑑やドキュメンタリーやフィクションで恐竜に触れて胸をときめかせてきましたし、「遺伝子操作でリアル・ジュラシックパークが誕生する日」をいまだに心待ちにしていますし(自然の摂理には反するけどごめんやっぱりパークに行きたいんだ…!)、「それでもCGぐらいでしか恐竜を感じることなんてできないだろうなあ」と心に折り合いを付けていただけにね、動く恐竜を見て「ああまさか会える日が来るなんて」と、心が震えまくったわけですよ…
誰の心にもきっとある「恐竜憧れ」が、ひとつ確実に成就するイベント…それこそが「ディノサファリ」なのです!
ちなみに、ある程度恐竜が会場中を歩き回ってお披露目が完了し、レンジャーによる生態や特徴のレクチャーが落ち着くと、「よーしみんな、今がシャッターチャンスだ!」と撮影許可が出ます。そこで動く恐竜を思う存分撮ることが可能!
ちょっと遠目で見てもやっぱりでかくてかっこいいし、
後ろ姿も愛嬌があるし、
油断しているとめちゃめちゃ近くまで来られることもあります。(マジでびっくりする)
夢中でシャッター切っていると不思議と心が落ち着きまして、さっきまでの涙はどこへやら…
感動がひと段落すると、今度はさらにたくさんの恐竜との出会いを渇望するようになります。
ギブミーモアダイナソー!!
さて、ファースト恐竜トリケラトプスを堪能したあとは、怒濤の肉食恐竜ラッシュがやってきます。
「『ジュラシック・パーク』の小柄ですばしっこいやつ」ことラプトル、それよりちょっと大きいフクイラプトル(福井県で化石が見つかったから)、そして強面のアロサウルス。
ぞろぞろぞろぞろ出てくるんですがもう全部かっこいい!!
「目の前に二頭もいるなあ」と見惚れていると、後方から悲鳴が聞こえ振り返ったら別のやつが接近していた…なんてこともしばしばです。ここまでくるとどこ見ても恐竜。恐竜パラダイス。
そして何やら「突然天候が悪化し場の空気が一変しました」的な不穏な演出を経て、誰しもが待ちわびたあの恐竜、総選挙を行えば1位確実の「恐竜界の永遠のアイドル」ことあの恐竜、
テ ィ ラ ノ サ ウ ル ス 、 降 臨 ! !
会場中に響き渡る子供の泣き声、こだまする大人の絶叫!
顔がでかい!手足が短い!歯が多い!顔が恐い!
これぞ我らがT-REX!!
ちなみに一度彼が急接近してきて、私の肩にそのアゴが触れた瞬間があったのですが、あの口目の前に刷るとものっっすごく怖い。フリーズした。マジで。
そうこうしているうちに、退場したはずのトリケラトプスが戻って来ちゃって「食うか食われるか」のにらみ合いがはじまり…
しっぽをガブり的な展開も!
すごい迫力…そりゃあ子供泣くわ!!
なお、恐竜が暴れ回るたびにこの長いしっぽが頭上スレスレをかすめてきまして、ものっすごくスリリングで大変にゾクゾクします。もちろんぶつからないようにレンジャーがうまいこと誘導してくれるのですが、これはね、ただ見てるんではなくてまさに恐竜世界を「体験」している感じが強くてね、最高です。
画像だけだとわかりづらいので、iPhoneで撮影したバトル映像もぜひご覧ください。やたらとカメラが左右に振れるので、「恐竜だらけでどこ見ていいかわかんない!!(興奮)」感じがおわかりいただけるかと思います。
っていうか本当にこれ、生きてるようにしか見えねーよ…!!
そんな生きた恐竜を間近で堪能できる素晴らしいイベント「ディノサファリ」ですが、お客さんは8割子連れ、1割カップル、残りの1割物好きといった具合で、なんとなくファミリーで楽しむものに終始してしまっているのが実にもったいない!
ストーリーも正直子供向けの構成ですし、恐竜の接近に気付かないレンジャーに子供が必死で「うしろー!」と叫んだりとかほほえましいシーンがたくさんあるんですけれども、リアルタイムで『ジュラシック・パーク』観てきた世代のツボに入らないわけがないからな!!
残念ながら今回の「ディノサファリ」はGW興行なのですぐに終わってしまったのですが、今後もきっと新たなショーがやってくるはずなので、絶対にお見逃しなくですよ…
▼「ディノサファリ」公式サイト(興行は5月6日で終了)
▼「DINO-A-LIVE」公式サイト
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個人的に「恐竜憧れ」が醸成されるきっかけとなったのは間違いなく映画『ジュラシック・パーク』ですが、
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「恐竜との出会い」となると、それは多分ディズニー・アニメーションの『ファンタジア』(1940年)です。
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こちらはクラシック音楽をアニメで表現(クラシックとアニメの融合!)した意欲作で、その中に登場する「くるみ割人形」「魔法使いの弟子」なんかが非常に有名ですけれども、幼少期に(レーザーディスクで)見て心を鷲掴みにされたのが、恐竜が登場する「春の祭典」なのでした。
この一遍では、宇宙の誕生〜生物の誕生〜恐竜誕生〜恐竜滅亡までが描かれるのですが、トリケラトプスもT-REXも有名どころはみーんな出てくるので、これで「恐竜とは」がなんとなく刷り込まれたような気がしています。
しかしいつ見ても「T-REX vs ステゴザウルス」はかっこいいな…
いやあ、恐竜ってほんとうにいいもんですね!!