先日『ワンダーウーマン』を見て「アマゾネス最高!女傑!美熟女!ヒロインよりアンティオペ様!女最高!」と大興奮だったのですが、『エル ELLE』観たら全部吹っ飛んじゃって、下半期暫定1位映画になりました。
すっっっごいの、『エル ELLE』本当にすっっっごいんだから…
何せイザベル・ユペール様(撮影時63歳)が、自宅で何者かに強姦されるシーンから始まるんだから!!
そのあと風呂入って寿司の出前頼んで、遊びに来た息子と普通に飯食っちゃうんだから…
それで警察にも行かずに防犯グッズ買い始めたりするので、「この人何考えてるんだ…?」と思ったら、時間の経過と共に彼女の衝撃的なバックボーンや抱え込んでいる秘密やらが、どんどん明かされていくんですよ。
叩けばホコリがばっさばさ落ちてくる中で、一番強烈なのが「父親が○○なために、人生に悪影響が出てしまっている」という部分でね…
それが彼女にとってハイパー自己嫌悪ポイントであり、何が起きてもさほど動じない「強靭メンタル」の由来となっているんですけれども…
とにっかくキャラクターが独特すぎる!
ゆえに行動パターンがまっったく読めなくて、物語の着地も全然予想できません。
そして周囲の人間がもれなく濃ゆいクズで、そろいもそろって分単位で事件を起こしまくるためまあああああああ目が離せない!
共感も感動もスッキリもありません、ざっくり括ったら不快で奇怪で不謹慎な出来事しか起きません。(そしてちょっと笑っちゃう…)
だけれども、「何か起きてしまったら、とりあえず何でも正面から受け止めてみてから考える」主人公が不思議と魅力的で魅力的で…
悲惨なこともたくさん起こるんですけれども、「誰かの壮絶すぎる人生の一部分を体験しちゃった」気分になりましてね、普段絶対にできない体験なので、正直めちゃくちゃ気分が高揚したんですよ。
そうだわ、「あるある」じゃなくて「何だこれこんなの見たことねえ!」っていう景色が見たかったんだわ、共感云々より圧倒されちゃう映画のほうを私は見たかったんだわ!
ということを再確認できましたし、完全に打ちのめされて帰ってまいりました。くったくたよ、ただ座ってただけなのに。
そしてやっぱりイザベル・ユペール様!
なんだこの美しすぎる生き物は!四六時中色っぽいぞ事件だぞ!
頭のてっぺんからつま先まで超絶オシャレだし、エロゲ会社の社長だし、常に“現役”だし、おっぱい(頻出)の綺麗さが異常だし、ああああもう…好き!!
今「なんかすごいの」見たいなら、間違いなくこれですよ…
▽『エル ELLE』公式サイト
http://gaga.ne.jp/elle/