先生は、人として間違っている!

子どもを産んだことがないから
だから、親の気持ちが分からないんだ!!


歌うように、愛する喜びを伝えよう♡

聞き方と姿勢習慣で輝く支援者をサポート
井手愛美です。



~よく読まれている記事なので加筆修正して再掲載します~


若手の先生あるあるの1つとして、
子どもがいないことを引き合いに出されることではないでしょうか。


保育のことや保護者対応について相談して、先輩や同僚にこのように言われたことはありませんか?

▪️子どもがいないんだからしょうがない

▪️子どもを産めばわかる

▪️親になればわかる

▪️母親になれば、保護者の立場になれる


一理あるけど、絶対ではない。

冷静に考えればそう思えるんだけど、免疫がないと「やっぱり、そうだよね」って落ち込みますよね。


子どもを思う気持ちは強いのに

保護者の気持ちに寄り添いたいとできることをしているのに

空回りしてしまったり、うまく伝わらないと感じている先生の中には、こんな歪んだ思考に陥っていませんか?


自分に子どもがいないから。
子育ての経験がないから。


今回は、私の対応に納得がいかず苛立った保護者とのエピソードです。



新人であっても、子育て経験がなくても、保育士としての姿勢をみてくれている同僚も保護者も多くいたこと。

それは、後になってわかることもあるでしょう。

退職してから、やっと気づくかもしれません。




その一方で、保育士の対応の不味さ、理解不足に納得がいかない憤りをいろんな角度からぶつけてくる保護者もいます。 

小さいことでも、とにかく文句言わなきゃ気が済まない!!

担任として一生懸命やっているとどんなに自分が思っていても、それはその通りに伝わることばかりではありませんよね。


そこに至るまでの経緯や、その後のエピソードは割愛しますが。

ある保護者が、私に対してクレームを伝えにきたときのエピソードです。


事務室で、興奮して一方的に話す保護者の話に、納得いかないこともあったけれど、まず聞くことをしていました。

そう受け取られたかーと思ったり
全く事実と違うことでこじらせているなと思ったり

それでもとにかく、黙って聞いていました。


先生は、人として間違っている

それは子どもを産んだことがないから

だから、親の気持ちが分からないんだ


この言葉は、その合間に言われたことです。

保育に落ち度がある、対応が悪いと非難されるならまだしも、人格まで否定されて(たように感じて)

ポキッというより、プチッと糸が切れてしまったんですよね…


話し合いが終わり、放心状態。

堪えきれず休憩室で泣いてしまったんですが、
この日が退職を決意する決定的な出来事だったと思います。


私としても言いたいことはありましたが、保育士は、こういうときは何を言われても飲み込むしかないんですよね。


どうせ私には、子どもがいないから

婦人科疾患でオペを繰り返していて、妊娠や出産が難しいだろうなと、人知れず深く悩んでいた時期だったこともあってね。

今よりずっと若かったし、本当に傷ついたんですよね。

そして自分で反芻したこの言葉が、長い間私を苦しめることになります。


後に分かったことは、そのお母さんは

・子育てに悩んでいたこと
・夫婦仲があまりうまくいってなかったこと
・体調も悪くストレスがあったこと

そんな中で、私の担任としての対応のもやもやが怒りになって爆発してしまったようでした。


子育て経験があったら、これって回避できたのかな?と考えたこともありますが・・・

答えはNO。


あの頃の私に必要だったのは、子育て経験ではなくて信頼関係が築ける話の聞き方だったと思っています。




最後に、きっと若手の先生や私のように子育て経験のない保育士さんに読んでもらいたい

子育てコーチング協会代表理事のミカさんの記事を紹介しますね。


タイトルだけみるとすごく辛辣で、もうそれだけで私は傷をえぐられたんだけど…笑



これ初めて読んだときは
もう、何とも言えない気持ちになって

泣きたいような
怒りたいような

あの時言えなかった言葉が、癒えなかった思いがせめぎあって胸が苦しかったなぁ。

意気消沈の撃沈、、

その後、めっちゃ『聞く』をしました!


大事なことは、一方向だけで捉えないこと。

いろんな視点で見ることで、物事の本質が見えてきます。

ミカさんは、違う視点でも記事を書いてくれています。




私もたくさんの失敗をしてきました。

人としてまだまだ未熟。

子育て経験以前の問題もあると自覚しています。


保育者はいつも、子どもからたくさんのことを学んでいますよね。

同じように、保護者の方からも教えていただくことはとても多いんです。

子育て経験の有無で、いい保育士かどうかは決まりません。

大切なことは、その失敗や反省から何を得るか?
次にどう生かすことができるか?

その素直で誠実な姿勢が、また関係を結ぶ糸になるのかもしれませんね。



どんな一日も、毎日がスペシャル♡


最後まで読んでくださりありがとうございます!