三重県公立高校入試
理科の難易度がかなり高い。
もともと、三重県公立高校入試の理科は、平均点がぶれる上に、難しめなのだが、物理は物理だけでなく、数学の知識が必要になっていたり、生物とも結びついていたりと、化学にしても、それぞれの物質の属性や、化学式など一つ一つの細かい知識を積み重ねる必要もあり、しかも問題数が多めな上に考えさせる問題であった。
国語、英語、数学、社会とも、文章の読解力とスピードを求められるようになっており、共通テスト的な資料の読み取り力が中学生にまで波及してきている。特に現実世界において、出会う情報が多くなってきている分、それらを速く、的確に処理するという現実世界への対応力が中学生にも求められている。この傾向は、無意識的に行われているものであるため、これからもずっと続いていく。将来的には、ツールやデバイスなどの使い方も含めて、基礎的な知識だけでなく、横断的な知識の応用力が問われる世界になるので、公立高校の試験対策も世界の情勢をみながらの総合的な人間力を養うものである必要があるだろう。
試験がおわって何するのと聞いてみたら、一人の中学3年生が友達と2人で東京へ2泊して遊ぶと。三重県のド田舎の中学生が、2人だけで東京へ行くことを計画する時代になったかと感嘆していたら、もともとは海外へ行こうと思っていたという。無謀だとは思ったけど、実現させていたら面白かっただろう。彼らの無茶な突破力こそが、日本人が持っている本当の力であるバカ力で、それが幕末とか戦後とかに発揮されたおかげでいままで日本が生き残ってきたのかもしれないとふと思った。そういうのは教えられるものではないし、教えられるとしたら、世界の面白さを伝えることだろうが、それも大きなお世話だなと彼と話をしていてそんなふうに思った。たぶん、新しい戦後は彼らの時代になるだろう。