世界一流エンジニアの思考法 単行本 – 2023/10/23 | 象の夢を見たことはない

世界一流エンジニアの思考法 単行本 – 2023/10/23

ぬるま湯につかる。その偕楽。

 

それは決して快楽ではない。ぬるま湯とは偕楽だと。

なぜかそう感じて辞書をみてみる。

 偕楽…多くの人と楽しむこと

とある。

 

一方で、サウナで冷水を浴びて整う。

そっちが快楽だよなと。

快楽…心地よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって生じる、快い感情。

忖度とか、持ち帰って皆と検討しますとか。偕楽志向だ。

 

 

英検1級の試験(2023-1)の筆記試験で

Is investment from foreign companies necessary for the success of Japan's economy?

という問題が出て、32点満点で23点というひどい結果。まあ基本的にいろいろひどかったが、そこが分岐点となったな。2勝2敗というていたらく。また新たな気持ちで。

 

模範解答的にはこれ。

なのだが、自分的にはinvestmentというのが支配というものと被っていてこの意見とは逆。なのだが、それを具体的に落とし込むことができず、反証に欠けていた。では、日本人がなにを手に入れる必要があるのか。そのヒントがこの本にあった。

 

スピードが酷いというのが2004年にインドから帰ってきたときの日本に対する印象で、しかもそれは当時から日本のシステムが持つ欠点。すでにそのときには日本の会社は下請けから派遣という分岐点を構造的に超えてしまっていた。つまりシステムにその欠陥は不可逆的に落とし込まれていて、もはや壊せなくなってしまっていたのさ。

 

その後、会社辞めて、違う会社でデンソーに外注で入り込んだのだが、デンソーの会社の階層構造たるや名札の色から入れる部屋の階にまで。それが2009年で。まあトヨタもそうなんだろうけど、実際に下になってみると、もはや、その身分たるやヴァルナ的に表れているのだなとかなりひいた。インドのカーストは、結局インドが国際的に上に上がれないという歴史的で感情的で構造的な欠陥であって、彼の国が人口が中国を超えようが永久に発展途上国家であることは定められた運命なのだが、日本も片足どころかそういう状態に両足をつっこみつつある。

 

結局は、それはマインドの変化なくしては整うことはない。

マインドセットとは何かということを含めて、この本、今の時代の良書であることは間違いない。そう、間違いないな、結局はマインドセットなのだ。あとは英語でどう書くかだな。ちょっと考えてみよう。

 

 

マインドセットというのは行動様式であって、感情に裏打ちされた仲間意識では決してない。世界が良くなるために、何が必要かという設定が結果的にそれぞれ同じ方向になるかもしれないという楽観的な希望だ。