こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
売上げが伸び悩んで来ると、「今までと違ったことをしなければいけない」と感じることがあります。
しかし、「このままではダメだ、何とかしなければ」と考えるだけで、具体的な行動はほとんど取りません。
なぜなら、「確かに大変だが、まだ何とかなりそう」と心のどこかで思ってしまうため、まだ本気になれないからです。
それでも、このままではダメなことに変わりはありません。
では、どうすれば本気になれるのでしょうか?
それは、ちょっと視点を変えるだけで、本気になれるのです。
例えば、今、売上げを追求しているとします。
その売上げ追求を一旦捨てるのです。
そして、利益追求にに焦点を当てます。
そうすると、ビジネスを運営する上で、新たな発想が生まれるのです。
そもそも売上げを増やすのは、最終的な利益を増やすためなので、とても基本的な視点になります。
ところが、今まで売上げを追求していたため、一旦でも捨てられないのです。
それどころか、「そんなことをしたら、もっと大変なことになってしまう」と感じてしまうでしょう。
しかし、利益の増加を優先すると、売上げがあまり上がらなくても、ビジネスを運営する可能性は高まるのです。
この視点の変化により、本当に必要なのは利益を増やすことだと認識し、それ以外の方法はないと背水の陣のような状況を作り出します。
そうすると、本気になれるのです。
にわかには、信じられないかもしれませんが、ここに真剣に向き合うことが、ビジネスを成長させるカギになります。
そうなると、次にやりべきことは、大きく分けて次の2つです。
第一に、「ゴールを決めること」、そして第二に、「行動を開始すること」になります。
利益増加のゴールを決めるには、具体的な期限と目標額をハッキリさせるといいでしょう。
そして、そのゴールに向かって積極的に行動を開始します。
もちろん、ゴールを決めたたしても、「どのように達成すればいのか分からない」と不安を感じる人もいるでしょう。
その感情は無視できないものです。
しかし、重要なことは、「不安があるから、行動できない」のではなく、「行動しないから、不安を感じる」ことと理解しなければいけません。
このように思うと後がない状況だからこそ、本気で利益を上げることに向き合って行動すれば、必ずやり方は見つかります。
その際、次のような問い掛けから始めることも有効です。
◆「どんなお客さんなら、高額な価格でも購入してもらえるだろうか?」
◆「高単価でも売れる商品を作るには、どんな価値を提供すればいいだろうか?」
このような問い掛けに答えることで、今までに見えて来なかった視点で、新しい情報を探すようになります。
行動は、本気で向き合うことから始まるのです。
そのためには、「一旦捨てるステップ」が大切になります。
だから、売上げ追求を一旦捨てて、真剣に利益追求と向き合ってください。
きっと新しい発想が広がって来ますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則