こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
目標を立てることは重要です。
しかし、ただ単に目標を設定するだけでは十分ではありません。
大切なのは、その目標があなたの求めている変化をもたらすものであるかどうかです。
数字だけの目標では感情が乗りにくく、現実味を感じにくいものとなります。
例えば、『家族の生活をより良くするためにお金を稼ぎたい』と思っている場合
自分の年収を現在よりも、○○万円増やすことを目標にするといいでしょう。
この目標の数字は、会社の売上げ目標とは違い、感情が絡んだ目標になります。
なぜなら、この数字が増えれば増えるほど、自分が望んでいる変化が手に入るからです。
ここを明確にすると、年収を上げるために売上げを伸ばそうと行動するようになり、売上げ目標にも感情が乗るようになります。
その結果、現在売れている商品の成功例を調べ、新しい商品の売り方を見つけ出す努力を行うようになるでしょう。
なぜなら、売上げ目標が上がり、自分の年収も増えることを望むからです。
例えば、お客さんに提供する価値を追求したい場合
年間5~6回来店するお客さんに、もう1~2回追加で来店してもらうことを目標にすることもできます。
なぜなら、この目標を達成することで、お客さんが望む変化までの時間を提供できて、お客さんに喜んでもらえると信じられるからです。
結果として、リピート回数が増え、1人当たりの売上げも上がることでしょう。
この目標の素晴らしい点は、常に現実的でありながらも感情を伴って目標が達成できることです。
このような目標を立てていると、一定期間来店がないお客さんに対して、お礼状や情報提供のハガキを送るなど、積極的に呼び掛ける努力をすることでしょう。
なぜなら、それがお客さんにとっても良いことだと信じているからです。
例えば、よりゆとりを持って仕事がしたいと考えている場合
客単価を20~30%アップさせることを目標に設定することも有効です。
客単価が上がれば、客数が減っても売上げは下がらず、一人ひとりのお客さんに対してより充実したサービスを時間を掛けて提供することができます。
この目標を達成するためには、値上げや関連商品のセット販売、新しいメニューの導入、POPによる価値訴求、接客の向上など、さまざまな方法が考えられるでしょう。
その結果、よりゆとりを持って仕事ができるだけでなく、客単価の向上にもつながるのです。
自分が求めている変化をもたらす目標を設定することで、感情が乗り、より現実的な成果を手に入れることができます。
大切なのは、単に数字だけでなく、感情も絡めた目標を立てることです。
数字の目標は、他の人と共有されるべき重要なものになります。
しかし、それだけでは不十分です。
もしも、現在の目標に感情が乗っていないのであれば、新たな目標を設定し、感情を取り入れることをおすすめします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則