値上げができる店頭看板の考え方・作り方 -12ページ目

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

お客さんは、意外と小さなことに敏感に反応します。

 

意外なこととは、そのお店の「雰囲気」です。

 

「雰囲気」とは、その場が放つエネルギーのようなもので、独特のムードや空気感を指す言葉になります。

 

しかし、実は、これがお店選びの決め手になることが多いです。

 

 

では、この重要な「雰囲気」を作るために、実際にどうすればいいのでしょうか?

 

 

雰囲気作りには、大きく2つの領域に分けられます。

 

◆(A)「店内の雰囲気作り」

 

◆(B)「店外の雰囲気作り」

 

 

この両方が大切ですが、特に重要視したいのは、「店外から店内で、何が行われているのか?」、その雰囲気が伝わるようにすることです。

 

 

 

 

まずは、(A)の「店内の雰囲気作り」から説明します。

 

これも大きく分けて2つに分かれるでしょう。

 

◆(1)「スタッフさんの振る舞いから生まれる雰囲気」

 

◆(2)「店舗の空間スペースから感じられる雰囲気」

 

 

(1)は、スタッフさんとお客さんとのコミュニケーションから生まれるものが多いです。

 

例えば、来店時のお出迎えや接客時の会話の内容、それぞれのお客さんへのちょっとした配慮などが、店内の雰囲気作りに影響を受けるでしょう。

 

(2)の店舗スペースから感じられる雰囲気には、他のお客さんとの距離感や天井の高さなど、お客さんが心地よいと感じる空間設計が重要です。

 

そのことで、「また来店したいな~」と感じらせる環境を作り出す必要があります。

 

 

 

 

一方、(B)の「店外の雰囲気作り」は、お店の外から受ける印象が中心です。

 

これは、通りがかりのお客さんや商圏内へのポスティングビラ、ネット媒体での情報提供などを通じて作られます。

 

その際、単に外観だけでなく、以下の要素も念頭に置いて伝えるべきです。

 

 

◆「スタッフさんが気配りと思いやりを持っている」

 

◆「リラックスして過ごせる空間がある」

 

◆「お客さんの悩みを真剣に聞き、解決する対応ができる」など

 

 

これらを上手く伝えることで、良い雰囲気のお店と感じてもらうことができるので、来店を促すことができるでしょう。

 

 

しかし、ポスティングビラやネット媒体の情報で、どれだけ魅力的なイメージを伝えても、実際のお店やスタッフさんの雰囲気がその情報と一致していなければ、逆効果になってしまいます。

 

なので、重要なのは、全ての接点で一貫した雰囲気作りを作り出すことです。

 

 

 

例えば、スタッフさんが窓ふきや水まきのために、お店の外に出た時、通りすがりの人々に対して明るい笑顔で挨拶します。

 

例えば、お店の外から店内が見えるお店では、店内の活気を感じてもらうために、スタッフさんが活発に動いたりすることも重要です。

 

 

これらを一貫して心がけることで、雰囲気とビジョンが一致したお店になります。

 

そうすると、お客さんが訪れやすくなるのです。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

整骨院さんの『肩こり』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

整骨院さんが、『患者さんの声』を紹介している店頭看板です。

 

内容を読んでみると、『肩こり』の内容が多いようなので、『肩こり』に絞ってメッセージにしてみたいと思います。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>患者様の声

>★万年悩まされいいた肩こりが楽になりました。

>★腰痛がすっかり改善されました。

>★丁寧な治療で体調が良くなりました。

>★受験勉強の肩こりが楽になりました。

>★姿勢が良くなってとても嬉しいです。

>★15年悩まされた肩こりが楽になり頭痛から解放されました。

 

 

 

→まずは、呼び掛けからスタートします。

 

→例えば、『長年の肩こりに苦しんでいるあなたに』

 

→メッセージを送る時は、呼び掛けからスタートすることが大切となります。

 

→なぜなら、メッセージの基本は、この看板を読まれているお客さんだけに届けたいからです。

 

→もちろん、この呼び掛けに反応しないお客さんもいます。

 

→そんなお客さんには、このメッセージが届かなくてもいいのです。

 

→しかし、その分読んでもらえたお客さんには、こちらのメッセージが届きやすくなります。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(整骨院の肩こり)

長年の肩こりに苦しんでいるあなた
に、毎日の仕事や家事が辛いと感じ
ることはありませんか?

原因は色々とありますが、一番は適
切な治療を受けていないからです。

なので、このままでは何年経っても
肩こりで苦しむ日々が続きます。

当院では、丁寧に根本から症状を改
善する治療法を提供しますので、肩
こりがラクと感じることになるでし
ょう。

辛いな~と思ったら我慢せず、今す
ぐ、こちらまでご相談くださいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→実際に体験された『お客さんの声』を伝えることは大切です。

 

→その『お客さんの声』をメッセージにすることが今回のポイントになります。

 

→そのやり方は、まずは、『呼び掛けからスタートする』といいですね。

 

→そして、次は、『お客さんに共感するための問い掛け』になります。

 

→その上で、『ズバリの原因を伝える』のです。

 

→さらに、『このままでは、何も変わらない』こと伝えます。

 

→そして、『原因を解消する方法』と『行動の促し』をすれば完成です。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

 

毎日の仕事の中で、自然と繰り返されている行動パターンがあります。

 

それらの行動は、「無意識のルール」によるものが多いです。

 

しかも、人それぞれに異なる形になっています。

 

そして、この「無意識のルール」の多くの場合、他人に理解されません。

 

しかし、他人に理解されなくても、自分にとっては大切なルールなのです。

 

 

例えば、私自身も毎日、「仕事場を掃除機でキレイにする」、「気付いたことや参考になることはノートに手書きで記録する」、「ブログ記事でのメッセージを欠かさず発信する」などのルールを設けています。

 

これらの行動は、他人から見れば、面倒くさいことかもしれません。

 

しかし、自分自身にとっては、これらの行動を行うことで日々の安定感を得ているのです。

 

 

 

このように人は、それぞれ「無意識のルール」を作って、それに従って行動する生き物とも言えます。

 

ただ、それぞれがその「無意識のルール」に気付けず、時には衝突して問題になったりするのです。

 

しかも厄介なことに、これらのルールは固定的で一度確立すると簡単には変更されません。

 

だから、今のルールで望む結果が得られないのであれば、自分の行動の基となる「無意識のルール」を見直す必要があるのです。

 

このことが、自分の行動を変えるきっかけになります。

 

 

 

例えば、「人は相手に感謝の気持ちを表すか否か」についても、異なるルールを持っているのです。

 

具体的には、お客さんに感謝のハガキを出す時も、スタッフさんによってルールが違います。

 

 

(1)自分が感じた感謝の気持ちを伝えるために書く人

 

(2)次回の売上げアップにつながるから書く人

 

(3)店長や社長からただ指示されたから書く人

 

 

このような簡単なことでも、「無意識のルール」によって行動が変わるのです。

 

では、どのスタッフさんのハガキが最も感謝の気持ちが伝わるでしょうか?

 

 

おそらく、(1)のスタッフさんのハガキが、伝わると想像します。

 

実際にそのハガキをもらったお客さんは、そのハガキを持って、「素敵なハガキありがとう」と言ってお店にやって来ることが多いでしょう。

 

 

これは、「無意識のルール」によって行われる行動ほど、心からの感情が伝わるからです。

 

だから、あなた自身が「無意識のルール」を理解し、それに基づく日常の行動を見直すことが大切になります。

 

 

ここでの見直しのための簡単なポイントは?

 

 

あなたが望む結果を得た時に取った行動を、ハッキリさせることです。

 

つまり、「望む結果を得たのは、どんな行動をした時か?」

 

また、「その行動には、どんな無意識のルールがあったのか?」

 

ここが分かると、次にどんな行動をすればいいのかが、分かりますよ。

 

後は、それを広げて行けばいいだけです。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

クリーニング店さんの『ぬいぐるみ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

クリーニング店さんが、『ぬいぐるみ』のクリーニングをおすすめしている店頭看板です。

 

『ぬいぐるみ』がクリーニングできることを知らないお客さんが、まだまだいます。

 

そのため、この看板はとても効果的です。

 

この看板でも十分なのですが、さらにメッセージとして送りたいと思います。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>ぬいぐるみ クリーニングできます。

>ホコリをかぶるなどして

>案外汚れやすいものです。

>ホコリ、カビ菌、ダニ

>も完璧に退治できます。

>是非一度お試し下さいね。

 

 

 

→まずは問い掛けからスタートしたいですね。

 

→例えば、『あなたのお気に入りのぬいぐるみが、最近少し汚れて来たと感じることはありませんか?』

 

→そして、『でも、心配はいりませんよ!』

 

→その上で、『ぬいぐるみも、クリーニングできます』

 

→とすれば、メッセージになります。

 

→この後、クリーニングするとどうなるのかを伝えるといいでしょう。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(クリーニング店のぬいぐるみ)

あなたのお気に入りのぬいぐるみが
最近少し汚れて来たと感じることは
ありませんか?

でも、心配はいりませんよ!

『ぬいぐるみ』も、クリーニングで
きます。

汚れの度合いによって慎重に丁寧に
洗い、風通しの良い場所で自然乾燥
させるので、大切なぬいぐるみを元
のキレイな状態に戻すことができる
のです。

『汚れたままではかわいそう!』と
思ったら、ぜひお手入れしてあげて
くださいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→お客さんが知らないことを伝えることはいいことです。

 

→そのことをメッセージにすることが今回のポイントになります。

 

→メッセージの際に気を付けることは、お客さんと共感することです。

 

→お客さんの気持ちになって、言葉を選びます。

 

→そうすると、共感できる言葉が出て来ることでしょう。

 

→特に意識するところは、最初と最後です。

 

→ここに共感できる言葉を使います。

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

パワハラや労働時間の短縮など、働き方の問題が注目されています。

 

このような状況を受けて、どのように働くべきなのかの見直しが必要です。

 

 

働き方の見直しを進める上で、次の3つの要素がキーとなります。

 

それは、「労働時間」、「仕事内容」、「信頼関係」の3つです。

 

 

さらに、この3つをどの順番で取り組むべきかが、大切になります。

 

これは、お店によって何を重視するかで、取り組み方が違うのです。

 

 

まず考えられるのが、「売上げ重視のお店」の場合は、なるべく多くのお客さんに来てもらいため、商品やサービスを多く売ることを目指します。

 

そのため、一番最初に見直すが「労働時間」です。

 

「労働時間」を見直して、お客さんに対応するスタッフさんの時間を増やそうとします。

 

次に、取り組むのが「仕事内容」の見直しです。

 

これは、いかに多くのお客さんを効率よく対応できるか、その内容を見直します。

 

 

このような効率重視のアプローチをすると、どうしても「信頼関係」を見直すことができなくなるでしょう。

 

なぜなら、お客さんと「信頼関係」を築こうとすると、一人のお客さんに時間がかかり過ぎ、効率よくさばくことができないからです。

 

そうなると、「労働時間」が過剰に増えてコストアップになってしまいます。

 

 

 

 

一方、「利益重視のお店」の場合は、少し考え方が違うのです。

 

この視点では、一人ひとりのお客さんとの関係性を深めて、高い客単価を目指します。

 

そのため、「信頼関係」の構築が重要になるのです。

 

お客さんとの深い関係性を築くためには、お客さんとの接客時間を増やすことになります。

 

その結果、お客さんから信頼を得て、効果の高い商品やサービスを提供できるようになるのです。

 

 

このような効果重視のアプローチをすると、「仕事内容」も変わります。

 

しかし、この変化をお客さんも望んでいるのです。

 

このようになると、最後の「労働時間」は、効果重視の見直しとなるので、効果が上がれば増加してもかまいません。

 

 

 

このような、二つの視点から比較してみると、「信頼関係」が非常に重要な違いであることが明らかです。

 

売上げ重視のお店は「信頼関係」を最後に位置づけ、利益重視のお店は「信頼関係」を一番最初に位置づけます。

 

 

「信頼関係」が後回しにされると、お客さんとの良好な関係が損なわれ、リピートされる機会が少なくなるでしょう。

 

これでは、ビジネス自体が失敗に終わる危険性も出て来ます。

 

 

どの要素を先に見直すかは、売上げ重視か利益重視かで取り組み方が違って来るでしょう。

 

しかし、ここで大切なのは、「信頼関係」の重要性を見逃さないことです。

 

「信頼関係」はお客さんとの関係だけでなく、スタッフさんとの関係にも影響します。

 

ここを軽視した働き方の見直しでは、大きな成果は上げられないと言えるのです。

 

 

働く上での大きな基盤が、「信頼関係」であることを忘れないでくださいね。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

お弁当店さんの『おむすび』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

お弁当店さんが、『おむすび』をおすすめしている店頭看板です。

 

お碗でコロコロころがして作るおむすびなので、『にぎらない ふわっとやさしい』が特徴になります。

 

とても良い視点です。

 

思わず、『どんなおむすびなのか?』、食べたくなります。

 

でも、ちょっと付け加えてみたいですね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>お米に、素材にこだわって

>にぎらない ふわっとやさしい

>おむすび

>お弁当のご注文もどうぞ!

>お碗でコロコロ おいしくな~れ

 

 

 

→まず、おむすびについて問い掛けます。

 

→例えば、『あなたは、どんなおむすびがお好きですか?』

 

→このように問い掛けるて、おむすびに種類があることを伝えます。

 

→そして、『当店のおむすびは・・・』

 

→伝えることで、興味を持ってもらうのです。

 

→最後は、行動の促しをします。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(弁当店のおむすび)

あなたは、どんなおむすびが好きで
すか?

当店のおむすびは、お碗でコロコロ
させながら、にぎらずに作るので、
ふわっとやさしいおむすびです。

お米選びから、水加減の調整、炊き
方の工夫、具材の合わせ方など、色
々はこだわりがあります。

一つ食べていただければ、食感の違
いが分かってもらえるはずです。

おむすびは、お米の美味しさをシン
プルに味わうだけでなく、人と人の
縁を結ぶという意味もあります。

ぜひ一度食べてみてください。
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→『おむすび』のことだけをお知らせするのでなく、『お客さんがどう思うのか?』をお伝えすることが今回のポイントです。

 

→そのために、『あなたは、どんなおむすびが好きですか?』は、お客さんに考えてもらえる問い掛けになります。

 

→この後、『当店が提供するどんなおむすびなのか?』を簡単に伝えるのです。

 

→そして、『どんなこだわりがあるのか?』も示します。

 

→そうすると、一定数のお客さんが、『どんなおむすびなのか?』と思ってもらえるのです。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

多くのお店で、日報の作成をスタッフさんに求めています。

 

では、日報には、どんな役割があるのでしょうか?

 

基本的には、お店で起きた一日の出来事の報告です。

 

だから、「今日一日で、何が起きたのか?」を書きます。

 

 

その中で、特に大切と考えているのが、「お客さんと交わす会話の記録」です。

 

これにより、「スタッフさんが、お客さんとどんなコミュニケーションを取っているのか?」が分かります。

 

 

しかし、ほとんどの日報は、「お客さんとの会話」でなく、「スタッフさんの解釈」がほとんどです。

 

例えば、「今日は、天気が悪くてお客さんが少なかった」や「こんな商品が特に多く売れた」など。

 

 

では、どうしてこのような解釈が多くなるのでしょうか?

 

それは、用意した日報に、記録として書いて欲しいフォーマットになっていないからです。

 

 

 

フォーマットの一例としては、「毎日の日付」、「記入者の名前」、「会話したお客さんの名前」、「具体的な会話の内容」、たったこれだけになります。

 

 

ここで大切なのは、「具体的な会話の内容」を記録することです。

 

 

会話の内容を記録するポイントは次の4つの要素が含まれていることが理想になります。

 

それは、(1)現状シーン、(2)問題シーン、(3)解決策、(4)解決後のシーンです。

 

しかし、最初から4つの要素を書くのが難しいなら、(2)の問題シーンと(3)の解決策だけ書くようにしましょう。

 

 

 

例えば、美容室で、白髪染めのために、来られたお客さんとの会話の記録

 

 

スタッフさん「どうされましたか?」

 

お客さん「自宅で白髪染めをしていたら、髪がパサパサ、ゴワゴワになったんです」

 

スタッフさん「そうですね、ちょっと傷んでますね、これではまとまりにくいですよね」

 

お客さん「そうなんです、何とかならないかと思って来ました」

 

スタッフさん「市販の白髪染めは強い薬剤が含まれているため、髪にダメージを与えがちですが、美容室専用のヘアーカラーはダメージが少ないんですよ」

 

お客さん「へえ~、そんなものがあるのなら、それでお願いします」

 

 

 

こんな感じの日報が書かれていたとしたら、どうでしょうか?

 

この良い結果を生み出した日報は、他のスタッフさんと共有することができるため、全体としてのパフォーマンスを上げることができるのです。

 

また、この日報を書いたスタッフさんに店長さんから、「良い日報だね」と褒めることもできます。

 

そうすると、褒めてもらったスタッフさんのモチベーションは上がるでしょう。

 

 

 

日報は、ただお客さんとの会話の記録するツールだけではありません。

 

これを続けていると、お客さんとの会話によるコミュニケーションがますます深まるのです。

 

 

そうすると、お客さんに喜ばれ、お役に立つことができて、結果として売上げも上がります。

 

 

このような日報の活用を試してみませんか?

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

リラクゼーションサロンさんの『素足ケア』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

リラクゼーションサロンさんが、『素足ケアコース』をおすすめしている店頭看板です。

 

主に商品中心でお知らせしています。

 

できれば、お客さんのこともお伝えできるといいですね。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>夏期限定6/1~8/31

>うるツヤ夏の素足ケア

>見せたくなる素足に!

>ふくらはぎのオイルトリートメント

>足首~足先のスクラブケア

>20分 2580円(税込)

>まずは、お試し!

 

 

→お客さんのことを伝えるには、「どんな人におすすめしたいのか?」からスタートします。

 

→例えば、『足を出す夏の季節、うるツヤの素足になりたいあなたに』

 

→そして、『でも、どこか恥ずかしい気持ちになったことはありませんか?』

 

→このようにすることで、お客さんに寄り添うことができるのです。

 

→そうしておいて、商品メニューにつなげます。

 

→商品メニューの簡単な説明をして、最後は行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(リラクゼーションサロンの素足ケアコース)

足を出す夏の季節、うるツヤの素足
になりたいあなたに
でも、どこか恥ずかしい気持ちにな
ったことはありませんか?

原因は、足のケアが足りないかもし
れません。

そんな時は、『素足ケアコース』
20分 2580円(税込)
ふくらはぎから足先までをケアする
コースです。

ふくらはぎはオイルトリートメント
でうるおいを与えて、見た目がキレ
イなラインを作り、足先はスクラブ
ケアで余分な角質を取り去り、なめ
らかな肌に導きます。

素足が気になったら、お試しを!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→商品中心にお知らせするのでなく、お客さんに寄り添うことが今回のポイントです。

 

→こうすることで、お客さんに共感できます。

 

→お客さんに共感できると、距離感が近くなって商品メニューをおすすめやすくなるのです。

 

→これをしないと、お客さんは売り込みと感じてしまいます。

 

→これでは実にもんたいないのです。

 

→ちょっとしたことですが、大きな違いとなって現れます。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

 

商品がなかなか売れない時は、色々と悩みます。

 

そして、その理由をあれこれ考えるのです。

 

しかし、なかなか見つかりません。

 

 

そんな時は、次の2つのポイントで考えてください。

 

 

(1)そもそも商品自体に価値がない

 

(2)価値そのものを上手く伝えていない

 

この2つです。

 

 

 

まず、(1)の「そもそも商品自体に価値がない」から見て行きます。

 

これは、今から新しい商品を販売する時に、主に考えるポイントです。

 

ここがないと、商品は売れないでしょう。

 

しかし、今ある商品を販売する場合は、ここを考える必要はありません。

 

なぜなら、すでに売れているからです。

 

すでに売れているということは、「商品自体に価値がある」ことを意味します。

 

 

 

なので、商品がなかなか売れないと悩んでいる大抵の場合、(2)の「価値そのものを上手く伝えていない」ことが問題と考えてください。

 

 

 

例えば、次のような公式があったとします。

 

◆「商品を売る=商品の価値×お客さんへの価値の伝達」

 

 

 

この公式が正しいとして、もっと商品を売るには、どうすればいいでしょうか?

 

まずは、「商品の価値」から見て行きますね。

 

「商品の価値」とは、商品のいいところです。

 

それは主に、「お客さんにとってどんな利益をもたらすか?」の視点で考えられたものになります。

 

なので、単なる商品の特徴ではありません。

 

ここをちゃんと理解していれば、「お客さんは、どんな利益を手に入れるために買ってもらっているのか?」をハッキリさせるようになります。

 

ここが分かると、お客さんに自信を持って、商品を売ることができるのです。

 

 

 

これができるようになると、次の「お客さんへの価値の伝達」がとてもラクになります。

 

なぜなら、商品のいいところを自分自身がハッキリと理解していれば、それを求めるお客さんに自信を持って伝えられるからです。

 

 

つまり、「商品の価値」と「お客さんへの価値の伝達」の2つは、商品を売るための両輪になります。

 

これは、商品への視点によって、2つに分かれているだけです。

 

難しく言えば、「商品の価値」が手段の視点であり、「お客さんへの価値の伝達」が目的の視点となります。

 

 

 

この2つがハッキリすれば、「お客さんが何を求めているのか?」、「その答えとなる商品のいいところは何なのか?」をお客さんにズバリ伝えることで、行動してもらいやすくなるのです。

 

 

それと、もう1つ大切なことは、「商品を売る覚悟」になります。

 

上記の2つをハッキリ理解していたとしても、それを積極的に売る覚悟がなければ売れないでしょう。

 

ここで言う覚悟とは、「この商品を売ることで、お客さんを喜ばすことができる」と信じる力のことです。

 

 

 

 

もしも今、商品が売れないと悩んでいたら、「商品の価値」、「お客さんへの価値の伝達」、「商品を売る覚悟」、この3つに自信を持つには、何をすればいいのかを考えてみてくださいね。

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

伊丹芳則

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

イタリア料理店さんの『パスタと牛フィレステーキ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

イタリア料理店さんが、『パスタと牛フィレステーキ』をおすすめしている店頭看板です。

 

味に自信がある内容で、読むと食べたくなります。

 

このままでも十分です。

 

でも、ちょっと付け加えたいと思います。

 

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>絶品パスタと牛肉のステーキがおいしいイタリアン

>1984年からイタリアン一筋の『店名』が作る

>毎日でも食べたくなる絶妙な味付けのイタリアン

>ここでしか味わえない驚きや感動のおいしさをお届けします。

>あなたの人生で一番おいしいパスタをどうぞ!

>そして

>柔らかくてジューシーな牛フィレ肉のステーキ

>お肉の中で一番柔らかい部位のステーキを

>プロが柔らか~くジューシーに焼きあげます。

>コース

>9200円、8100円

>6600円、5900円

>4400円

>内容hあこちらから

>『店名』

>『電話番号』

 

 

 

→まずは、問い掛けからスタートします。

 

→例えば、『まるでイタリアにいるかのような本格的な料理を味わいたいと思いませんか?』

 

→このように伝えることで、本格的な料理が味わえることをハッキリさせます。

 

→その上で、『そんなあなたに、絶品パスタと牛フィレ肉のステーキを堪能していただきます』

 

→この後、それぞれの料理の簡単な説明をします。

 

→最後は、行動の促しです。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(イタリア料理店のパスタと牛フィレステーキ)

まるでイタリアにいるかのような本
格的な料理を味わいたいと思いませ
んか?

そんなあなたに、絶品パスタと牛フ
ィレ肉のステーキを堪能していただ
きます。

パスタはアルデンテの食感が絶妙で
濃厚なソースがよく絡む一品です。
そして、牛フィレ肉のステーキは柔
らかくジューシーな肉質と深みのあ
る味わいが特徴的。

料理一つひとつにシェフの情熱と技
術が詰まっています。コースを選ぶ
食べる、飲む、その全てが特別な時
間となることでしょう。

ご予約はこちらから!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

 

【今回のポイント】

 

→おいしい料理を提供するだけでなく、お客さんの思いを付け加えることが今回のポイントです。

 

→『お客さんは、どんな思いがあるのか?』

 

→『お客さんは、どんな時間を過ごしたいのか?』

 

→こんなことを意識しながら、おいしい料理伝えると、さらに興味を持ってもらえるはずです。

 

→それと、単に料理を食べるだけでなく、『コース料理を選ぶことも楽しい』となるようにすることも大切だと思います。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則