こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
お客さんは、意外と小さなことに敏感に反応します。
意外なこととは、そのお店の「雰囲気」です。
「雰囲気」とは、その場が放つエネルギーのようなもので、独特のムードや空気感を指す言葉になります。
しかし、実は、これがお店選びの決め手になることが多いです。
では、この重要な「雰囲気」を作るために、実際にどうすればいいのでしょうか?
雰囲気作りには、大きく2つの領域に分けられます。
◆(A)「店内の雰囲気作り」
◆(B)「店外の雰囲気作り」
この両方が大切ですが、特に重要視したいのは、「店外から店内で、何が行われているのか?」、その雰囲気が伝わるようにすることです。
まずは、(A)の「店内の雰囲気作り」から説明します。
これも大きく分けて2つに分かれるでしょう。
◆(1)「スタッフさんの振る舞いから生まれる雰囲気」
◆(2)「店舗の空間スペースから感じられる雰囲気」
(1)は、スタッフさんとお客さんとのコミュニケーションから生まれるものが多いです。
例えば、来店時のお出迎えや接客時の会話の内容、それぞれのお客さんへのちょっとした配慮などが、店内の雰囲気作りに影響を受けるでしょう。
(2)の店舗スペースから感じられる雰囲気には、他のお客さんとの距離感や天井の高さなど、お客さんが心地よいと感じる空間設計が重要です。
そのことで、「また来店したいな~」と感じらせる環境を作り出す必要があります。
一方、(B)の「店外の雰囲気作り」は、お店の外から受ける印象が中心です。
これは、通りがかりのお客さんや商圏内へのポスティングビラ、ネット媒体での情報提供などを通じて作られます。
その際、単に外観だけでなく、以下の要素も念頭に置いて伝えるべきです。
◆「スタッフさんが気配りと思いやりを持っている」
◆「リラックスして過ごせる空間がある」
◆「お客さんの悩みを真剣に聞き、解決する対応ができる」など
これらを上手く伝えることで、良い雰囲気のお店と感じてもらうことができるので、来店を促すことができるでしょう。
しかし、ポスティングビラやネット媒体の情報で、どれだけ魅力的なイメージを伝えても、実際のお店やスタッフさんの雰囲気がその情報と一致していなければ、逆効果になってしまいます。
なので、重要なのは、全ての接点で一貫した雰囲気作りを作り出すことです。
例えば、スタッフさんが窓ふきや水まきのために、お店の外に出た時、通りすがりの人々に対して明るい笑顔で挨拶します。
例えば、お店の外から店内が見えるお店では、店内の活気を感じてもらうために、スタッフさんが活発に動いたりすることも重要です。
これらを一貫して心がけることで、雰囲気とビジョンが一致したお店になります。
そうすると、お客さんが訪れやすくなるのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則