海風は太陽で暖まった空気が上昇し山を登るように上に上がります。山風とは上空の冷えた空気が下降して地上に到達します。合気道では(例)として天地上げは相手の体を上昇するように上に上がります。つまり、合気あげです。山風は合気下げです。(例)受けが前にお辞儀をするように受け身をとるのは山風、つまり合気下げです。両方とも自然原理です。

 



稽古は受けと取りにわけられます。受けが攻撃してくるのを電信柱の如く待っている人や受けにこうに来いと多くの注文をつける人をよく見かけますが武術()の稽古としてはありえません。野球で例えると受けがピッチャーと守備の人たちで取りがバッターです。合気道の稽古では攻撃側は受けで守備側が取りです。攻撃側である受けを迎え撃つためには積極的な待ちと合わせが必要です。つまり受けが攻撃を開始する直前に動作は開始されなければなりません。この間()が生死を分けます。合気道や剣道で袴を着用する伝統はたんなる伝統ではなく敵に下半身の動きを解らせないための必勝アイテムと考えると納得がいきます。攻撃相手を誘導する、操る余裕、技量を持つためにはいろいろな人と稽古をして自信をつけるしかありません。

高崎市民合気会主催による講習会を7月9日(日)里見道場で行います。私の持ち時間は午前11時から12時30分です。普段疑問を感じている技や、知りたい技を中心に講習します。ほぼ個人レッスンに近い形式になると思います。高崎市に在住の合気道愛好家は是非お越しください。前の先生の講習で里見道場駐車場は置けないと思いますので、歩いて一分の駐車場(30台)をご案内します。

一部 菅野 正 六段師範 9時30~11時 

   テーマ 相手を痛めつけない、心の働きと身体の働きが一体となった「心身一如」相対して丹田と丹田のねり合い、腕を握らないでの正面打ち一教、後ろ両取り二教の応用、座技での片手取りなど

二部 里見弘道 七段師範 11時~12時30

   テーマ 合気道についての不満、疑問、上手くできない等を共に考え、答えを出す。各自の課題をもって参加してください。

鎌倉に向けて出陣1333.5/8 生品明神にて

私の先祖は勝つことより身を守ることを優先して阿弥陀如来を担いで出陣したそうです。

 

 

   
初心者は動きの無い掴まれた状態から稽古をして、崩しの理論を理解することが大切です。次の段階では、起承転結までの一つ一つの動きのポイントを確認して身につけること。片手取り一教で例えると、右半身で構えたときは、①受けは右手を左手でつかんできます。②次に取りは半身になり、③受け流しながら体を受けに向けて受けの体を畳に向けて左手を畳につかせる。④取りは左足を相手の体に向けて動かす。⑤軽く突き込みながら腹ばいに制する。この動作が確実にできるようになったら 流れの稽古に移ります。習い事の全てに言えますが常に稽古をしていないと腐ります。コロナで稽古を中断していた人は新鮮な気持ちで再開してください。常に稽古を続けていないと進化が止まります。

 

 

  
合気道で非常に良く勉強をしている人がいます。現在は希望すれば、あらゆる先生の書籍やビデオ、インターネット等で自由に手に入れることができます。玉石混交の情報を鵜呑みにして、できるかと言うと、それは別です。しかし勉強は大変良いことだと思います。しかし、いくら勉強しても不思議とその人によって理解度や吸収率が違います、それは稽古の数だけでなく、今まで技の中身を体でいかに理解してきたか、頭でいかに理解してきたか、今まで経験した運動といかに関連を考えてきたか等によると考えられます、合気道を理解するためには、稽古の形だけではなく稽古の中身を考える。いろいろと稽古したことをかみ合わせてみること、一つ一つがべつべつの知識の間は本当の意味で理解できたとは言えないし、絶対理解できないことがあります。

 

 
 

起承転結とは始まりから終わりまでを簡潔に表現した四の字熟語です。合気道の稽古は結論を直ぐに求めたくなりますが、結果は力ずくの柔らか合氣道では無い強引な剛気道になります。合気道が試合を求めないのは起承転結を味わいながら稽古をすることにより「味軌真守・軌(みち)を味(あじ)わい真(まこと)を守(まもる)」の境地に達するためです。軌(みち)は道では無く軌道です。軌は法則、理合のみちです。写真の書は昭和の剣豪と言われた(高野佐三郎範士)の書です。私は合軌道中心の稽古です


受けに対しては半掴み、小鳥を掴むようにという表現で接するように指導されていると思いますが、「受けが反発しないように優しく接する」ことが重要視されているのが合気道です。腕力に頼らない象徴として合気があります。もし、思い切りつかんで技を掛けていたなら優しく接するようにしてください。怪我の多い道場に在籍している人は特に注意してください。受けも人差し指を浮かして握ると体のリキミがとれて怪我が減少します。流れの稽古では受けも取りもやわらかく掴む。護身術的な硬い稽古(受けに動きが無い)の時は受けは硬く握る、掴む、取は柔らかく接すること。

 

道場の玄関は北小路魯山人作の灯篭でお迎えします。
 

開祖が存命のころの本部道場で稽古していた人の話ですが、開祖が触れずに

倒すのを見たことは無いと言っていました。伝説はあとから作られるもの。

触れずに倒すことに憧れるのは良いが、地道に稽古をすることが良いようで

す。弾丸を避けた話もありますが、誰も見た人はいない。伝説は後から作ら

れる

日時 7月28日(金)から8月1日(火)午前9時から午後五時の五日間

場所 高崎シティギヤラリー第一展示室と第二展示室

内容 ①歴史研究グループによる初めてのコラボレーション展示会

   ②高崎の歴史を年表で紹介

   ③ジオラマで高崎市の歴史を紹介

   弘道館館長里見のブースの展示予定

   ①里見義胤が八幡宮(八幡町)から持ち出し、鎌倉攻めの守り本尊とした阿弥陀如

    来を展示 展示後は群馬の森歴史博物館に展示います。

   ②源義重(通称新田義重)の騎馬像完成予定写真 来年6月に完成予定

    群馬で初めての騎馬像です。高崎市寺尾の寺尾城を拠点として東毛(新田荘他)

    を開墾し、里見義俊、山名義範、徳川義季の先祖 徳川家康が新田町に義重公の

    ために義重山大光院新田寺を建立。群馬の開拓者の一人です。

    騎馬像の企画は里見弘道、費用は親戚の方と諸雑費は私が負担。

   ※展示品は里見弘道家伝来の品を予定しています。

   

合気道の稽古の全てが実戦に使えると考えていると疑問ばかり、疑心暗鬼に陥ってしまい、止めたくなります。

受けが小股で取りの中心に向って追いかける、掴んだら離さないように、力まないようについて行く?、受けは体を固めてはいけない、のびのびと柔らかく、と注文ばかりつけていると、武術から離れて行ってしまうので、どこかで線を引かないと、おかしくなります。(受けが硬くなるのは取りの責任)ただし、指導者がこの稽古は「わざとらしい」、実戦としては違うけれど、稽古として必要であることを解説しないと納得しない人も出てきます。とくに、試合形式の武道をしていた人達は理解できないようです。合気道には○○投げという技が多くありますが、投げることなどありません。柔道をイメージしてついつい、力ずくで投げようとしますが合気道の投げと柔道の投げは別物です。今日腰投げを稽古しましたが、柔道のような背負い投げに似たことをしないように注意して稽古をしました。普通の体の合気道人は、重たい人を背負ったら潰れます。