明鏡止水の意味は雑念を捨て磨かれた鏡のような心、無の境地を言い表す武道でよく使われる四字熟語です。武術の奥義として「水月」として口伝されている水に写る月、水のあるところ、いかなるところにも、月が「無心」の状態で映る。その移り方を会得する。
嵯峨の広沢の池で読まれた御製に「うつるとも月はおもわず、うつすとも水はおもわぬ広沢の池」
合気道においては、倒すとも我は思わず、倒されると受けは思わず。(柔術)の達人と言われる江戸初期の武術家 関口柔心と対峙した人の感想を読んだことがありますが、なんで倒されたのか、なんで投げられたのか解らない。まったく力を感じない。柔心自信も力を感じていないので互いに「水月」の心境にあったと思われます。力とスピード、受け
の忖度から抜け出すために「明鏡止水」の境地を目指して稽古に励みたいと思います。