今日聞いているオーディオブックは
『海外ドラマはたった350の単語でできている』
という本。
amebloのこの方が著者さんの本です。
著者さんは
『Sex and the City(SATC)』に出てくる
全セリフ(全単語)を調査して、
どの単語が何回登場するかをまとめたそう。
その結果、
SATCの全45時間のエピソードで
最もたくさん登場したのが・・・
まあ、予想はつくと思いますが
"I"で、
14,508回登場。
2位は
"you"(10,444回)。
で、私たちがよく知っている
中学生レベルの単語がズラッと並んで、
350位が"half"で
全45時間のエピソードで登場するのは
たった10回程度なんだそうです。
で、後は
全45時間のエピソードで
たった1回きりしか登場しない単語が
大量にあるのだとか。
なので、
「海外ドラマが楽しめるようになるには
1回しか登場しない難しい単語を覚えるより
推測力をつけたほうがいい」
ということが書いてありました。
確かに、そうなんですよね。
この記事にも書きましたが、
ネイティブの会話には、ほぼ
中学生レベルの簡単な単語しか出てきません。
↓
ただ、じゃあ
「その350語さえ覚えたら
海外ドラマがほぼ分かるようになるのか!」
となるかというと、
残念ながらそれは勘違いです。
私が聞き逃しただけかもしれないけど、
ミスリーディングかなぁと
本を聞いていて思いました。
海外ドラマで厄介なのが
「句動詞(熟語)」
なんですよね
たとえば、
give = 与える
と、単語の意味を知っていたとして、
・give in(降参する)
・give up(あきらめる)
・give away(手放す)
・give it all(全力を尽くす)
・give credit(褒める)
・give a hand(手伝う)
って出てきても、
知らなけりゃわからないですよね
そして、海外ドラマや映画には
こういうのが大量に出てきます。
組み合わさっている単語は
簡単なものばかりで、
ほぼ350語に含まれる単語のはずだけど、
350語を単独で知ってても、理解できないんです。
英語道の松本道弘先生も
英語に何十年も人生を捧げて、
結局たどり着いたのが
「英語はいかにgiveやget, makeやtakeなどの
基礎単語を使いこなせるかだ」
という真実でした。
だから、先生は
簡単な単語の組み合わせなのに
日本人にはわかりにくい熟語表現を
映画やドラマからたくさん集めていました。
松本道弘先生と一緒にやらせていただいていた
「映画道場」では、映画に出てくる表を
毎回紹介していましたが、
下が、その時に配布する資料です。
・On the house.(店のおごりだ)
・It's meant to be.(運命だな)
とか、単語は簡単なのに
意味は難しいと思いませんか?
まだオーディオブックは
聞き終わってないので
引き続き、聞いてみたいと思います。
ちなみに、このオーディオブックは
Audibleで聴き放題で聞けるのですが
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↓
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