昨日、フランス語通訳ガイドさんの案内で
京都に行ってきた話をしました。
↓
最初に行った、金閣寺。
修学旅行生さんがたくさんいて
割と混雑していましたが、
ガイドの信子さんによると、これでも
「少ない方」とのこと。
この舟の形の松は、西の方角(極楽浄土)を向いているそう。
で、フランス語を聞いて勉強しながらも、
英語表示探しの癖が抜けず
また、いろいろ英語表示の写真を
撮ってきてしまいました。
過去の京都の英語表示コレクション:
昨日もちょっと触れたんですが、
この英語がやっぱり気になる。
これは、古いお札やお守りの回収ボックス。
日本では、お札やお守りを持っていることで
神様に守られると考えます。
それが古くなった(と感じた)時に
それをゴミ箱に捨てるのは忍びないので、
神社やお寺に代わりに処分してもらいますよね。
「お焚き上げ」です。
英語圏には、お焚き上げの習慣は
(おそらく)ありません。
この箱にわかりやすく
「古いお札の回収ボックス」
を英語で表示したい場合、どうするか?
この箱には
Lucky charm box for dedication
(直訳すると、「献身のためにお守りを入れる箱」)
と書いてあります。
dedicationは「奉納」という意味があるようで
それで使われていると思います。
でも、それだと多分、
外国人観光客には通じません。
日本暮らしの長い夫のマイクでさえ、
このお札回収ボックスの写真と英語を見せて
「これ、何だと思う?」
と聞くと、答えは
「I have no idea ...」
でした
マイクにお焚き上げのことを説明して
古いまたは不要なお札やお守りを入れるこの箱に
どんな英語にするかを二人で考えたところ、
こうなりました。
Return old charms for respectful disposal
(直訳:敬意のある処分のために古いお守りを返却してください)
お焚き上げを
「respectful disposal」
としています。
普通に捨てるのではなく、
そのお守りに敬意を払った形で処分するイメージを
この英語で表現しました。
こういう日本にしかないことを
英語で表現するのって難しいですが、
こういう「頭の体操」の繰り返しで
だんだん英語力が上がり、
日本文化への理解も深まると思います!
お役に立ったら幸いです
イギリスの英語表示コレクション:
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