スティーブン・キングが大学在学中の1960年代に執筆し、1979年にリチャード・バックマン名義で出版された事実上の長編初執筆作「死のロングウォーク」を初映画化。
戦争により国家が分断された近未来のアメリカでは、困窮する社会への光として「ロングウォーク」という競技が国をあげて開催されていた。ひたすら歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つかなえる権利を獲得できるこの競技に、選ばれた50人の若者たちが挑戦する。参加者に課されるのは「時速4.8キロをキープすること」「速度が下回ると警告開始」「3つの警告で即死」「最後の1人になるまで歩き続けること」という4つのルール。若者たちは装甲車に囲まれ、銃を向けられながら、休息も睡眠も許されない極限状態のなかで必死に歩き続けるが……。
ロングウォークに参加する若者役で「リコリス・ピザ」のクーパー・ホフマン、「エイリアン ロムルス」のデビッド・ジョンソン、競技を執り仕切る少佐役で「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルが出演。「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督がメガホンをとり、「ストレンジ・ダーリン」のJ・T・モルナーが脚本を手がけた。(映画.comより引用)
えー。ただ歩いてるだけなの?
事前に知ってたのは、ほぼこれだけ。
歩くにあたって、何かの競争であるから速度が決まってるとか、勝てば賞金があるとか、負けるとペナルティがあるとか、なんとなくこんな感じはふわっと聞こえたかな。
ずっと歩いてるシーンらしいけど、それで面白いのかな。
そんな自分であったのだが、、、
泣けた。
もうティッシュボックスを引き寄せ、ぐすぐす泣けた、、、![]()
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デスゲームジャンルなんてことも知らなかった。
最後の1人になるまで歩き続けること
勝者はたった一人。
歩けなくなったら失格、それは命を失うこととイコール。
それでも勝って願いをかなえ、莫大な賞金を得られると、自分を信じてゲームに参加する多数の若者たちだ。
そうか、デスゲームだったのか。
でも脱落してもなにも殺さなくたってー。
なのに、3回警告で、並走してる軍の兵士が銃殺する。
ひー!
いやもう、こんなウォーク無理よね。
自分なら、すぐ脱落。
こんなに苦しい思いをするならもう死んだ方がマシなんて、あきらめてしまうコト間違いなし!
水はもらえるし、軽食みたなものもそれぞれ持参してるようだけど。
休憩ナシ。睡眠ナシ。
トイレタイムもナシ、だから歩きながらいたす者、お腹がゆるくなった者は悲惨。
急ぐけど、3回警告までに立ち上がり歩き出さないと!
そんな厳しい中でも、歩きながら若者たちはお互いの名を呼び、会話をする。
ここに参加するまでの自分について語り、未来の夢を披露し、疲労が濃い者を励ましたり、脱落した者の死に恐怖したり、自分以外の参加者はみな蹴落とさねばならない対象であるにもかかわらず、友情のような絆まで生まれてくる。
主役の二人にはもちろん、ほんの少ししか描写されない他多数の若者にも全部感情移入してしまう。
頑張れ!と応援するも一人、また一人と、倒れていく彼らに、泣かずにはいられない。
ルールは非道すぎるけど、デスゲームジャンルの映画なんだから。
現実世界のお話じゃないのだから。
思いつつも、このゲームを受け入れられない時間が過ぎてゆく。
必死に歩き続ける若者たちの代わりに、怒りを覚える自分がいる。
でもその怒りはどこに向けての?
これはゲームじゃないんだな。
デスゲームは比喩だったんだね。
理不尽な世の中の仕組みに自発的にでも、否応なしにでも、参加せざるを得ない人々の物語。
最後にキャストについて。
主役の一人レイ・ギャラティ役のクーパー・ホフマンは、故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子さんだとか、もう一人の主役ピーター・マクブリーズ役のデビッド・ジョンソンは「エイリアン ロムルス」のアンドロイドをやった人だとか、観るにあたって心惹かれた俳優さんたち。もちろん悪役少佐役のマーク・ハミルにもおっ!と思ったけどね。
他の俳優さんたち全員キャラが立ってた。
いい映画だったと思う。うん。

































