ブログテーマは「映画の話」になっていますが、お芝居の話です。
一昨日、大阪で面白いお芝居を観てきました。
それが以下です。
今度お世話になる劇団のスタジオ公演で、
劇団員の今現在の実力を見てほしい、とご招待を受けました。
あらすじ
舞台は、とあるローカルラジオ局。
ところが大雪で道路が渋滞し、番組のパーソナリティが来ません。
奇しくもこの日は、電波を自由に飛ばすオッペケペー彗星の接近する日。
次々と起こるトラブルに右往左往するスタッフたち。
番組は無事に終わるのか?
想いは誰かに届くのか・・・。
季節はずれの大雪が降ったある夜の、小さな奇跡の物語です。
お芝居そのものは、60分のハートフルコメディで、とても面白かったです。
作者が気になったので、どんな人なのか聞いてみると、
「誰も会ったことがないのです」
とスタッフの人が言って、びっくり。
で、本題はココからなんですが、
皆様は「はりこのトラの穴」 というサイトをご存知でしょうか
早い話が、ネットでシナリオが購入できるサイトです。しかも格安で。
ネットから気軽にお芝居のシナリオが観覧でき、
使いたいものがあれば、作者に使用料を払って上演します。
つまりプロに高い脚本料を支払わなくても、格安料金で
ソコソコの作品で舞台が作れるシステムです。
資金がなく、作家がいない劇団にとっては渡りに舟ですね。
なんとそこには、中学生や高校生を含めた数百人の作者が登録しており、自信作をアップしています。
ほとんどがプロではなく、アマチュア作家です。
作品数は実に3000本以上にものぼります。
駄作も多いですが、中にはプロ以上の感性を持つ優れた人もいるようです。
一人で100本以上も書いているツワモノもいて、びっくりですよ。
面白い作品には、年間数十回もの上演依頼が来るそうです。
書くことが得意な人には、手ごろな小遣い銭稼ぎになりますよ。
プロでなければ仕事が来ないような古い封建的な構造が崩れつつありますね。
コンクールで賞を取らないとプロになれないとか、仕事をくれないとか。
実績がないと仕事をくれないとか。
放送局や制作会社にコネがなければ仕事をくれないとか。
いいモノを書いても、アマチュアだから仕事をくれないとか。
そんな環境では新人がたまにいい作品を書いてもデビューすることができません。
このシステムは、そんな馬鹿げた体質に風穴を開けようとしています。
映画もTVドラマも、そういった自由競争の時代が来ると、もっともっと面白い斬新な作品が見られるかも知れませんね。
実力のないプロは干上がって消えていきますよ。
でもね、
ホンネを言うと、そういうコトは私のアマ時代からやってほしかった。
今されると、チョットね・・・。
だけど、今までチャンスの無かった人が、
チャンスを掴みかけるきっかけにはなりそうですね。
サイトは以下です。
「はりこの虎の穴 」 ←クリックしてみて下さい。
では、
私もペンネームで登録しちゃおうかな。
ちょうど、お蔵入り作品が1本できたことだし。(笑)