結核って、昔の病気じゃないの?
皆さま、こんにちはリップデザイナーnaomiです先日、患者さんから予約変更の連絡がありました「母が入所している施設で結核が出たみたいで...」結核と聞いて、「結核って、昔の病気じゃないんですか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。結核は「不治の病」だった私が結核と聞いて思い出すのは、堀辰雄さんの小説「風立ちぬ」「風立ちぬ」は主人公が結核を患う婚約者とともに、療養所で過ごす物語切ないお話なんですよねーかつて結核は「不治の病」と恐れられ、多くの人が命を落としました今では治療法も確立され、結核というと、どこか「昔の病気」という印象を持っている方も多いかもしれませんでも、実は、結核は今もなくなっていません今も年間約1万人厚生労働省によると、2025年に新たに結核患者として登録された人は9,899人日本の結核患者は長期的には減少し、現在は「結核低まん延国」の水準になっています。それでも、今も年間約1万人が新たに結核患者として登録されています結核菌によって主に肺に炎症が起こり、咳や痰、発熱、体のだるさなどの症状がみられることがありますそして結核は、空気を介して感染する「空気感染」をする感染症です9月24日〜30日は「結核・呼吸器感染症予防週間」厚生労働省では、毎年9月24日から30日までを「結核・呼吸器感染症予防週間及び非結核性抗酸菌症(NTM症)啓発週間」としています。結核だけでなく、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など、呼吸器感染症について改めて考える一週間です手洗いや咳エチケット、換気など。どれも特別なことではありませんが、日頃から続けることが感染症予防に繋がります「感染している」と分かっているとは限らない今回、「結核」と聞いて、もう一つ思い出したことがあります感染症は、必ずしも最初から「感染している」と分かっているわけではありません。実際にアメリカでは、肺結核を発症した歯科衛生士さんが、感染に気づかないまま数ヶ月勤務し、同じ医院のスタッフへの感染が疑われた事例が報告されています私たち歯科医療従事者も毎年結核の健康診断を受けています日本では、病院や診療所などで働く人は、毎年度、結核の定期健康診断を受けることが定められていますもちろん、私たち歯科医療従事者も対象です。医療機関には、健康診断を実施し、その実施状況などを管轄する保健所へ報告することが求められています毎年きちんと確認する仕組みがあること自体、結核が決して「昔の病気」ではないということなのかもしれません標準予防策ってご存知ですか?感染症は「感染している」と分かっている人だけが持っているものではありません。医療現場には「標準予防策(スタンダードプリコーション)」という感染対策の基本的な考え方があります感染症があると分かっている人に対策をするのではなく、すべての患者さんに対して、感染の可能性を考えて必要な感染対策を行う分らないことを前提に備えておく。それが、私たち医療従事者にとっての感染対策の基本です。患者さんからいただいた一本の電話。そして「結核・呼吸器感染症予防週間」。改めて感染症について考える機会になりました皆さんもぜひこれを機会に結核や呼吸器感染症について興味を持っていただけたら嬉しいです私たちが日頃から行なっている感染対策については、こちらで紹介しています▶︎ 感染予防・衛生管理について