令和の浦島太郎『トップガン マーヴェリック』づくし
この記事(IMAX事情アップデート2022-6)の続き。
2022/6/12の日曜日。
地元の草加からかなり近場の新松戸に、
テラスモール松戸という複合商業施設が、
2019年(令和元年)10月25日(金)オープン。
当日は大雨のため屋外で行われる予定のオープンセレモニーは屋内に変更して行われた。
1969年に開業し、2017年(平成29年)3月31日 をもって終了した松戸市公設地方卸売市場北部市場(略称 北部市場)の跡地にオープンした商業施設。
フロアは各階ごとに個別のコンセプトを持つ。
- 4階 - エリア唯一の大型シネマコンプレックス
2013年にシネマサンシャイン松戸が閉館して以来、松戸市には映画館がなかったが、
約7年ぶりの映画館ユナイテッド・シネマがオープンした。
IMAXは千葉県初の4Kレーザー投影システム・12chサウンドシステムを導入。
———との情報を、オープンから4年が経過した今頃になってようやく入手。
そこでなにしろ、とりあえず行ってみることにした。
IMAX作品を池袋グランドシネマサンシャイン(GCS)で観るなら、
数日前のスマホ事前予約なしでは、現地に直接行っても無駄足に終わることが目に見えているが、
既存/既知(※後述)で自宅から最短距離にある体験済みのIMAX、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200607/15/addicto/b8/71/p/o0500026414770544323.png?caw=800)
2020/6/19より(※テラスモールより8ヶ月遅く)IMAXレーザー導入
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200627/19/addicto/95/46/j/o1200090014780593049.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200627/19/addicto/1e/5a/j/o1200090014780583203.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200627/18/addicto/11/d1/j/o1200090014780582531.jpg?caw=800)
TOHOシネマズ流山おおたかの森の空席状況を参考に、
見くびって足を運んだ。
自宅からチャリでも通える距離とはいえ、
梅雨時で雨に見舞われる可能性もあるため、
武蔵野線の新松戸駅から、バスでテラスモール松戸へ。
ただし交通費は片道525円、往復1050円と、
池袋なら1000円で収まるので割高になってしまう。
念願のユナイテッド・シネマ
![ゆな](https://stat.ameba.jp/user_images/20110121/16/addicto/ee/6d/j/o0392005910996519275.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190516/20/addicto/d3/3b/j/o0960072014411010836.jpg?caw=800)
テラスモール松戸は、
IMAXレーザー以外にも、
4DX、
SCREEN Xの
劇場特別3仕様を取り揃えており、
だったら行ったついでに、IMAX以外も試しておくかと。
さて、午前11時頃に着いたはいいが、
IMAXメイン上映作は『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
私は『ドラゴンボール』は完全な門外漢。
原作マンガもテレビアニメも映画も完全スルー。
むしろ「ドラゴンボールを見るほど落ちぶれたくない」と意地を張ってさえいた。
しかも今回の上映作のIMAX予告編で、
さすがに野沢雅子の声にも衰えを感じ、
よほどアイデンティティの田島 直弥に交代時ではと感じたし、
ガッカリしたくないから観る気も失せ、
そうなると、16:00からの『トップガン マーヴェリック』IMAXしかないと判明。
予想どおり現場で座席も苦もなく取れたが、
まずはその前に何か1本観ておくかと。
『シン・ウルトラマン』の4DX上映も6/10から開始されてはいるが時間がビミョーに合わず、
結局『トップガン マーヴェリック』のSCREEN X版を観ることに。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211206/00/addicto/00/37/j/o1476031415042208875.jpg?caw=800)
………。
すでに2022/6/1 に、
池袋グランドシネマサンシャインIMAXで観た『トップガン マーヴェリック』を、
わずか11日後に、同じIMAX方式(レーザーGTテクノロジーとレーザー式とビミョーな違いはあれど)と、
SCREEN X版で、都合3回見することになろうとは!
では順番にレビューしておこう。
『トップガン マーヴェリック』SCREEN X
2022/05/31
2022/6/12 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 5スクリーン M-05
SCREEN Xとは、通常映画を一般的なスクリーンに映写しながら、横幅効果が必要な場面になると、
劇場の左右両壁もスクリーンになっていて、そこにも追加映像が映写される方式。
私のスクリーンX初体験は、半年前の2021年12月3日
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170511/15/addicto/6f/d1/j/o0728047913934849866.jpg?caw=800)
ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場の13スクリーンで観た、
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211206/20/addicto/4a/0a/p/o0767042615042597155.png?caw=800)
なにせこの映写方式に不慣れだったため、E-16という、かなり前寄りの席を選んでしまい、
左右両脇の追加映像がほとんど視野に入らず、
「SCREEN Xの鑑賞は、全体が見渡せる最後方の座席に限る」と学習したばかり。
しかしその後もIMAXの大画面、
グランドシネマサンシャインの天地(上下)方向の純正比率スタンダード(1.43:1)表示の追加映像ばかりを追い求め、
SCREEN Xのことはすっかり忘れていた。
ところが先日の6月1日、
IMAXで『トップガン マーヴェリック』を観たときに、
この航空/ヒコーキ映画に必要な追加映像は、急上昇や急降下の時だけ効果を発揮する(IMAX純正表示の)上下縦方向ではなく、むしろ水平方向の左右画像の付け足しだろうと気がつき、であればSCREEN Xは最適ではないかと思い至った。
実際にかなり後方の席でSCREEN X版を観てみると、
なるほど予想どおり、広大な空間の広がりが実感でき、
左右画像はCG等による付け足し疑似映像ではなく、
撮影現場で主画面とは別に、左右両脇の映像も同時撮影したことがわかる。
なのでIMAX版と同等か、場面によってはそれ以上に映画を堪能。
あとは4DX/MX4D(TOHOシネマズの独自規格)版を鑑賞すればカンペキだが、
なんと池袋グランドシネマでは、
SCREEN Xと4DX合体版(4DX with Screen X)まであるらしい。
(※『トップガン マーヴェリック』の4DX with Screen X上映が実施されているかは知りません=実施されてると行きたくなるから調べません!)
これに続いて、
『トップガン マーヴェリック』IMAX
2022/6/12 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン F-18
Screen X版は、座席が最後方だったためメインスクリーンからの距離が遠く、
役者の表情のアップは読み取りづらかったが、
IMAX版はかなり前方寄りだったため、役者の顔に浮かぶ玉の汗まで読み取れた。
でもって池袋との比較だが、
正直言って、松戸の方に軍配が上がる!
それはグランドシネマサンシャインのオープン以来ずっと感じている、
他のIMAX館に比して音響が迫力不足な点を、松戸ユナイテッドはしっかり取り戻していたからだ。
スクリーンサイズもこのように、
2022/01/10
初めて館内に足を踏み入れての感想は、
さすがに池袋(縦18.9m×横25.8m)には負けるものの、
TOHOシネマズ新宿(縦10.5m×横19〜m)クラスかなと。
この動画の記述によれば、縦10〜10.5m×横18.5〜19.5mだから、
池袋GCS>新宿TOHO≒松戸UNITEDとなる。
ユナイテッド松戸IMAXの音響は、池袋を越えて新宿クラスのド迫力!
同じIMAXを観たつもりが、松戸の方が池袋より好印象に終わった。
とにかく東京iMAX激戦区では、池袋も3日前の深夜から予約開始たちまち完売が公開初日のネット状況。
TOHOシネマズ新宿も、池袋を知らずか、IMAXと言えばここと決めている人が多く、完売状況続出だから、
スタンダード比率(1.43:1)天地フル表示のないIMAX作品ならば、
わざわざ大変な思いをして東京で席の争奪戦を繰り広げなくても、
日曜の午後でも満席にならない松戸を選ぶに限るという結論に達した。
もっとも天地フル表示のIMAX作品かどうかは、
池袋GCSに行かないと確かめられないという矛盾はあるが…。
ところで、『トップガン マーヴェリック』といえば、
3回観たのに一度も寝落ちしなかった点も高く評価したい。
この点で殊勲者を2人挙げておけば、1人目は監督のジョセフ・コシンスキーで、
オリジナル『トップガン』(1986)のトニー・スコット監督が、
恐ろしいまでに危険な単純思考で、
戦闘機のパイロットに誰もが憧れるようなテンプレートを無秩序に並べただけだった、
いかにも頭の悪い構成だったのに対し、
さすがは出世作が、世評も興行も奮わなかったが、どっこい私は大いに評価していた、
『トロン:レガシー』(2010)だっただけのことはある。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぽすたー](https://stat.ameba.jp/user_images/20110127/18/addicto/a1/f0/j/t02200326_0800118511009122528.jpg?caw=800)
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-oriposu](https://stat.ameba.jp/user_images/20110127/19/addicto/d8/52/j/t02200290_0800105511009267790.jpg?caw=800)
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-れがれが](https://stat.ameba.jp/user_images/20110127/20/addicto/68/a1/j/t02200315_0528075511009326903.jpg?caw=800)
殊勲者の二人目は、ハンス・ジマーの音楽で、
日本の『海猿』シリーズに通じる、
「主人公死ぬ死ぬ詐欺」の延延たる展開をしっかり支え、
観客を不安な気持ちにさせる、
情感あふれる劇伴音楽を、終始奏(かな)でていたからだ。
と言うわけで今日はここまで!