トロン:レガシー IMAX 3D | アディクトリポート

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「2Dだか3Dだかわからん」
「観て損した」
「金返せ」


惨憺たる不評ばかりを聞き、上映も終わっちゃったから、スルーでいいかと思ってた『トロン:レガシー』だったけど、
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昨日書いた通り、浦和にIMAX上映館ができ、昼間は「グリーン・ホーネット」を上映してるが、
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夜10時からの1回だけ続映してるので、ようやく観た。

※以後の評価は、IMAX 3D版についてです。
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で、感想は?

ええっと……良かったですけど?

不評の人たちと私は、はたして同じ映画を観たのでしょうか?
と思わされるぐらい。

IMAX版だけのシーンもあるらしいけど、それだけで全体の印象が変わるわけでもないだろうし。

ディズニーの実写映画ってことで、くしくも第4弾の予告が今回(3Dで)観られた、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズだとか、
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借金苦のニコラス・ケイジに、ギャラをあてがうためだけに乱造されるブラッカイマー作品とか、
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あるいは(これはディズニーじゃないけど)、第6弾までは延々とつきあい続けたが、
現在上映中の第7弾前編をまだ観られなくても、一向に気がかりにならない、
『ハリー・ポッター』シリーズとか、
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個人的には、
*どこが面白いのか、
*なんで人気があるのか、
*どうしてヒットするのか、
さっぱりわからない映画群より、よほど映画として、立派に見事に成立してましたけど?

そもそも、予告編を夏に見て、


↑こちらは2009年に発表されたもので、映画本編とは大きく異なる。


↑夏に『トイ・ストーリー3』を観た時に、かかった予告編


その画面構成の確かさに、
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「これはどう転んでも、駄作にはなりようがないだろう」と判断したが、実際に鑑賞して、出来の良さに溜飲が下がり、クライマックスではドラマの中身以上に、
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完成度の高さに感激して、涙が出ました!

一部に熱狂的ファンを有しながら、
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実際にはCG映像は少なく、手作業のアニメによる「なんちゃってCG」が大半だった、
あのオリジナル作『トロン』(1982)の続編が、
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こんなに立派な作品に昇格したのか、という感慨を抜きにしても、納得、満足いく出来でした。

この映画を叩く観客って、いったいどこを見てるんだろうか?

と言うより、根本的に映画の見方が間違ってるんだけど、そういう意見が大勢を占めてるってことは、一般大衆が「これこそ映画」っていう基準がズレまくっていながら、
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それがもはや「正しい基準」にすり替わってしまっているのだろう。

『トロン:レガシー』の成功要因に話を戻すと、
単純化を突き詰めたデザインも秀逸だが、
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それがいかにもCGチックではない、説得力のある質感とスケール感で、
つまり、
「実際に、そこにある感じ」
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「大きいものは、たしかに大きく」
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「広い空間は、より広大に」
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という映像化が、きちんと実現されている。

スターを起用せず、しかし紅一点のクオラ役に、正統派の美女オリヴィア・ワイルドを配したのもポイント高し。
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『トロン:レガシー』はまた、他の作品も、こうあるべきだったという手本でもある。
光輪や光の帯に囲まれたコクピットの雰囲気は、
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この手の表現の本家・元祖であるべき、
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などより、
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よほど「零士メーター」しているし、
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CGで俳優を若返らせる手法も、
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『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)や、
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『ターミネーター4』(2009)のように、
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1シーン、数カットにとどまらず、
ほぼ全編にちりばめられながら、
この手法の第1弾だった、『X-MEN ファイナルディシジョン』(2006・該当画像に行き当たらず)の頃から比べると、格段の進歩。

さて、最後に、この『トロン:レガシー』って、過去の同ジャンルへの再提案、つまり絵づくりに満足できなかった作品に対して、「こうやればよかったのに」を実行しているように感じた。

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オリジナル『トロン』の頃は、「こういう絵が欲しい」と映像作家が思っても、全てが実現可能なほどには、CG技術が追いついていなかった。

で、現代はCGで何でもできる代わりに、具体的に「こういう絵が欲しい」が浮かぶ映像作家が、ほとんどいない。

そんな中、『トロン:レガシー』の監督、ジョセフ・コジンスキーには、それが確かにあり、恐らくはジョージ・ルーカスがSW新三部作で目指していたことを、もっときちんとやり遂げた。

というわけで、2012年からの3D版SWにも、たぶんIMAX版があるんだろうけど、それが本作よりも納得の行く映像になるとは思えない。

そんなこんなで、私は映画が視覚芸術だという大原則をしっかりわきまえているコジンスキー監督の『トロン:レガシー』IMAX 3D版には、2200円払っても、何の不満もありませんでした。

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