流し見していたテレビのニュースで見た、驚きの映像。
うろ覚えのナレーションを頼りに、
「3歳児」(3 years old)
「自閉症」(autism)
「絵」(painting)で検索して、
大元の動画にたどりついた。
まずはニュース。
アイリスの母の名目で制作されたビデオ。
アイリスが絵を描く様子
静止画こみの記事はあちこちにあり、大元をたどりきれないので、
一応、以下の記事(2013年7月4日付)を抄訳。
※画像のみ、このサイトより。
「アイリス・ホームショー」
絵の才能を開花させた、3歳の自閉症児
現在3歳の、ライセスターシャー (Leicestershire)に住むアイリス・ホームショー( Iris Halmshaw)は、2011年に自閉症と診断された。神経の発達障害があって、口をきくことができないのだが、なみはずれた絵を描く才能で、自分の気持ちを表現することができる。
アイリス・グレイス・ホームショーは、よちよち歩きが出来るようになった頃から、左手に必ず何かしらを握りしめ、つま先立ちで踊りながら、木々や水、風などに強い興味を示した。
だがアイリスは今でも自分以外の人と関わることを拒み、目を合わせようともしない。
アイリスの母、アラベラ・カーター=ジョンソン(Arabella Carter-Johnson)は、娘のアイリスは絵の才能を開花させるまで、怒りやすい性格だったことを打ち明ける。
「自閉症と診断された時、何か娘が夢中になって取り組むことを見つけるべきだと考えたんです。それで児童劇団に行かせましたが、結果はさんざんでした」
「そしたら私の母、つまりアイリスの祖母がイーゼル(画架)を買ってきたので、絵の具を揃えて、アイリスに与えてみました。アイリスが一筆紙に置くと、絵の具は垂れて、絵の下の方に流れて行ってしまいました。彼女は目に涙をためて、かんしゃくを起こしました」
「でも私はこう考えたんです。アイリスは絵を描くのがイヤなんじゃなくて、絵の具を思い通りに扱えないのがイヤなんじゃないかって」
「そこで紙をイーゼルから外して平たいテーブルに置き直したところ、アイリスはまるではじめからどうやるのかを心得ていたみたいに、苦もなく絵を描き始めたんです」
両親にどんどんやりなさいと励まされたアイリスは、その後もずっと絵を描き続け、今ではそれが自閉症の療法の一つとしても役立っている。ひとたび絵を描き出せばじっくり2時間ていどは取り組み続け、その間は感情を激することが全くない心穏やかな様子で、最後には傑作ができあがる。
「木の絵」"Painting on Wood"
「自閉症という彼女に特有の状態が、同年齢の子供にはとうてい成し得ない絵のスキルとして開花したんです。色の概念も、一つの色が他の色と、どう作用し合うかという関係性も、完璧にわきまえていますよ。絵を描く楽しみに無我夢中で、それは熱心に取り組みます。気分が高揚するのをおさえられない感じですね」
「色の爆発」"Explosions of Colour"
アラベラはフェイスブックでアイリスの絵を紹介したところ、ぜひこの絵を買いたいと申し出る人が現れた。
ネットでたちまち評判が広がって、これに呼応する形で、アイリスの作品を展示するサイトを立ち上げることになった。両親は、アイリスの作品への世間の好意的な反応に、ひたすら驚かされている。
「絵を描くという療法に取り組み始めた当初は、夫婦ともども、もちろん娘の描いた絵を素晴らしいとは思いましたが、いわゆる、“親のひいき目”だろうと思ってたんです。親は子供のやることなすこと、素晴らしいと思い込むものですからね。ですけど見る人見る人、これはスゴイと口を揃え、今では当初は思いもよらない反響に行き着きました」と、アイリスの父、ピーター=ジョン・ホームショー(Peter-Jon Halmshaw)は、地元紙ライセスター・マーキュリー(Leicester Mercury)の記者に語った。
「安らかな心」"Equilibrium"
現在までに、アイリスの作品のうち、8点が売却され、そのうちの2点は2400ドルを超える高値がついた。作品閲覧サイトでは(※原画ではなく複製版画の方が)、58ドルから450ドルの価格帯で売り出されている。
アイリスの両親は、11月に開催予定のアイリスの個展のスポンサーを募集中で、その個展では作品の原画がオークションにかけられ、収益はすべて、アイリスの1週に3日の心理療法の費用にあてられることになる。
明日は、今日取り上げた素晴らしい傑作とは比べものにならない駄作の、週1の定例レビューだす。