[妊娠中のてんかん薬で子どもに自閉症リスク、
オタマジャクシで「バルプロ酸」の影響を再現]
(Medエッジ 2015年3月2日)
<薬剤による神経障害、片頭痛にも使う薬>
「バルプロ酸(VPA)」というてんかん薬を妊娠中に服用した母親から
生まれた赤ちゃんは、自閉症発症リスクが高まるとの研究報告がある。
このたびオタマジャクシで問題を再現する研究報告があった。
<シナプス連結に異常>
米国ブラウン大学を含む研究グループが、神経科学分野の国際誌ニューロ
サイエンス誌2015年2月号で報告した。
化学薬品や薬には神経障害を引き起こすリスクがあると考えられる。
研究グループは、バルプロ酸が神経障害を引き起こすメカニズムについて、
オタマジャクシを使って検証した。
<ハイパーコネクティビティ>
実験の結果、バルプロ酸を与えたオタマジャクシでは、脳の中心に近い部分に
ある中脳に異常が生じると分かった。
視覚情報を処理している「視蓋」という場所の神経回路が変化していた。
興奮、抑制に関わる神経の活性度がいずれも増していた。
人の脳では通常、神経細胞が「間引き」されて一定の数に抑えられる。
自閉症では、神経細胞のつながりが異常に増えると分かっている。
この現象は「ハイパーコネクティビティ」と呼ばれ、オタマジャクシの変化と
一致していた。
<自閉症のような行動の変化>
さらに、オタマジャクシの行動にも異常が見られている。
正常な場合には群れを作ったり、衝突を避けたり、大きな音に耐えたりする
行動はなくなり、捕獲される割合が高まった。
自閉症で見られる行動パターンと似ていた。
バルプロ酸はもともと妊娠の可能性があるときの使用に注意は促されている。
片頭痛にも使われている一般的な薬。使うときには気をつけたい。
http://www.mededge.jp/a/psyc/9587
[てんかんの発作を止めるアミノ酸を確認、新しい治療に?]
(Medエッジ 2015年6月27日)
<Dロイシンが効果あり>
てんかんの発作を強力に押さえ込むために、ある種のアミノ酸が有効である
可能性が浮上している。
新しい治療になるかもしれない。
米国ジョンズ・ホプキンス大学を中心とした研究グループが、神経分野の
専門誌であるニューロバイオロジー・オブ・ディズィーズ誌で2015年
6月4日に報告した。
<アミノ酸の謎>
体の中でアミノ酸がどのように働いているかは謎も多いようだ。
アミノ酸が集まったものがタンパク質でさまざまな機能を果たしている。
さらに、エネルギー源にもなる。
体の中の多くの生化学反応にとって必須になる。
一方で、研究グループによると、てんかんの治療法は過去50年にわたって
ほとんど進歩していないという。
てんかんの薬に耐性を持つ数百万人もの人が良い治療がないまま過ごして
いるという。
<てんかん発作を止める?>
研究グループはこれまでの研究から、ある種のアミノ酸はてんかんの発作を
防ぐかもしれないと推定していた。
てんかんのネズミを電気で刺激しててんかん発作を起こす実験をしたところ、
「Dロイシン」というアミノ酸を投与したときに、なかなかてんかん発作が
起きなくなった。
Dロイシンとは特殊なアミノ酸で、通常、体内に存在するL-ロイシンとは
異なり、ちょうど鏡に映した対称な形になっている。
てんかんの人では、脂肪の多い食事である「高脂肪ケトン食」が有効と
分かっている。
同じように、体の中で処理されて効果を示していると見られている。
<薬よりも効果が速やか>
研究グループが注目したのはDロイシンは発作を低用量でも停止させた
ところ。
さらに、研究グループはてんかんを起こすネズミを対象として、Dロイシン
と、同じようにてんかんを止める効果を持つ鎮静用のダイアゼパムを比べた。
結果として、両方の治療が発作を止めた中で、Dロイシンはダイアゼパム
よりも約15分早く発作を止めていた。
しかもDロイシンで治療されたマウスは通常の動作をより早く再開させた。
Dロイシンで治療されたネズミはダイアゼパムで治療したときに出てくる
眠さと不活発さのいずれもが見られなかった。
Dロイシンが、細胞間の信号伝達にどのように関与するかを調べると、
Dロイシンの神経の信号とのやり取りの関係はなかった。
Dロイシンはこれまで知られている仕組みとは異なる形で神経に効いていると
見られるようだ。
てんかんに対する新たな治療が登場するのかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/psyc/15055
(Medエッジ 2015年6月27日)
<Dロイシンが効果あり>
てんかんの発作を強力に押さえ込むために、ある種のアミノ酸が有効である
可能性が浮上している。
新しい治療になるかもしれない。
米国ジョンズ・ホプキンス大学を中心とした研究グループが、神経分野の
専門誌であるニューロバイオロジー・オブ・ディズィーズ誌で2015年
6月4日に報告した。
<アミノ酸の謎>
体の中でアミノ酸がどのように働いているかは謎も多いようだ。
アミノ酸が集まったものがタンパク質でさまざまな機能を果たしている。
さらに、エネルギー源にもなる。
体の中の多くの生化学反応にとって必須になる。
一方で、研究グループによると、てんかんの治療法は過去50年にわたって
ほとんど進歩していないという。
てんかんの薬に耐性を持つ数百万人もの人が良い治療がないまま過ごして
いるという。
<てんかん発作を止める?>
研究グループはこれまでの研究から、ある種のアミノ酸はてんかんの発作を
防ぐかもしれないと推定していた。
てんかんのネズミを電気で刺激しててんかん発作を起こす実験をしたところ、
「Dロイシン」というアミノ酸を投与したときに、なかなかてんかん発作が
起きなくなった。
Dロイシンとは特殊なアミノ酸で、通常、体内に存在するL-ロイシンとは
異なり、ちょうど鏡に映した対称な形になっている。
てんかんの人では、脂肪の多い食事である「高脂肪ケトン食」が有効と
分かっている。
同じように、体の中で処理されて効果を示していると見られている。
<薬よりも効果が速やか>
研究グループが注目したのはDロイシンは発作を低用量でも停止させた
ところ。
さらに、研究グループはてんかんを起こすネズミを対象として、Dロイシン
と、同じようにてんかんを止める効果を持つ鎮静用のダイアゼパムを比べた。
結果として、両方の治療が発作を止めた中で、Dロイシンはダイアゼパム
よりも約15分早く発作を止めていた。
しかもDロイシンで治療されたマウスは通常の動作をより早く再開させた。
Dロイシンで治療されたネズミはダイアゼパムで治療したときに出てくる
眠さと不活発さのいずれもが見られなかった。
Dロイシンが、細胞間の信号伝達にどのように関与するかを調べると、
Dロイシンの神経の信号とのやり取りの関係はなかった。
Dロイシンはこれまで知られている仕組みとは異なる形で神経に効いていると
見られるようだ。
てんかんに対する新たな治療が登場するのかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/psyc/15055
[てんかんのある人は寝方に注意、うつ伏せで突然死が増える可能性、
米国グループが報告]
(Medエッジ 2015年2月2日)
<40歳未満の人では特に危険度高い、40歳以上の4倍に>
てんかんを持つ人が突然死した事例を調べたところ、40歳未満の患者は40歳
以上の患者よりもうつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
米国シカゴ大学を中心とした研究グループが、米国神経学会の機関誌である
オンラインのニューロロジー誌で2015年1月21日に報告している。
<うつ伏せ寝が7割以上>
てんかんは、反復性の発作が起こる脳の病気だ。
世界中で5000万人の人が罹患していると推定される。
てんかんのある人では睡眠中に突然死が起こる場合があると分かっている。
研究グループは、合計253人の突然死を報告した25件の研究について、
突然死と身体の向きとの関連性を調べた。
その結果、うつ伏せ寝で死亡していた人が73%であったのに対して、その他の
体の向きで寝ていて死亡した人が27%と分かった。
<乳幼児突然死症候群と類似>
88人について詳しく調べたところ、40歳未満の患者は40歳以上の患者よりも
うつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
てんかんでの突然死は赤ちゃんが突然する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と
似ていて、大人では発作後に起き上がる能力が障害されていることが多い。
独身者では発作の際には誰もそばにいなかったものと研究グループは推定
する。
日本でもてんかんの突然死について注目する動きがあるようだ。
寝方について注意を払うとよいだろう。
https://www.mededge.jp/a/psyc/7903
米国グループが報告]
(Medエッジ 2015年2月2日)
<40歳未満の人では特に危険度高い、40歳以上の4倍に>
てんかんを持つ人が突然死した事例を調べたところ、40歳未満の患者は40歳
以上の患者よりもうつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
米国シカゴ大学を中心とした研究グループが、米国神経学会の機関誌である
オンラインのニューロロジー誌で2015年1月21日に報告している。
<うつ伏せ寝が7割以上>
てんかんは、反復性の発作が起こる脳の病気だ。
世界中で5000万人の人が罹患していると推定される。
てんかんのある人では睡眠中に突然死が起こる場合があると分かっている。
研究グループは、合計253人の突然死を報告した25件の研究について、
突然死と身体の向きとの関連性を調べた。
その結果、うつ伏せ寝で死亡していた人が73%であったのに対して、その他の
体の向きで寝ていて死亡した人が27%と分かった。
<乳幼児突然死症候群と類似>
88人について詳しく調べたところ、40歳未満の患者は40歳以上の患者よりも
うつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
てんかんでの突然死は赤ちゃんが突然する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と
似ていて、大人では発作後に起き上がる能力が障害されていることが多い。
独身者では発作の際には誰もそばにいなかったものと研究グループは推定
する。
日本でもてんかんの突然死について注目する動きがあるようだ。
寝方について注意を払うとよいだろう。
https://www.mededge.jp/a/psyc/7903
[脂肪の多い食事、成人のてんかんの発作を減らす]
(Medエッジ 2014年11月10日)
<ケトン誘発食などで発作9割減少も>
全身がけいれんして不自由になるような、成人のてんかん発作。
脂肪の多い食事で減らせる可能性があるようだ。
米国メリーランド州のミッド・アトランティック・てんかん睡眠センター
の研究グループは、成人における難治性てんかんの食事療法についての概説を
ニューロロジー誌オンライン版で、10月29日に報告した。
<継続できるかが課題>
研究グループによると、子どものてんかんのけいれん発作を食事療法で減少
させる可能性は分かっていたが、成人についてはよく分かっていなかった。
研究グループは、今回、複数の成人でてんかんのある人を対象とした研究を
検証。
脂肪の多い「ケトン食」を行った場合、糖質を制限した「改良版アトキンス・
ダイエット」を行った場合、てんかん発作が50%以上減少した。
ケトン食のほぼ1割、アトキンス・ダイエットの5%では、9割を超える
発作の減少が確認できた。
この効果は、食事療法を始めて数日から数週間以内に表れ始めて持続的なもの
だった。
研究グループによると、子どもでの結果と異なり、食事療法を止めると効果も
失われた。
研究グループは、食生活に制約が多いため長期的な継続には難点があるとも
指摘している。
食事療法を受け入れる人の割合は低く、また食事療法を中断する割合も高い
からだ。
日本でも同じような課題はあるかもしれないが、参考となるかもしれない。
https://www.mededge.jp/a/psyc/4082
(Medエッジ 2014年11月10日)
<ケトン誘発食などで発作9割減少も>
全身がけいれんして不自由になるような、成人のてんかん発作。
脂肪の多い食事で減らせる可能性があるようだ。
米国メリーランド州のミッド・アトランティック・てんかん睡眠センター
の研究グループは、成人における難治性てんかんの食事療法についての概説を
ニューロロジー誌オンライン版で、10月29日に報告した。
<継続できるかが課題>
研究グループによると、子どものてんかんのけいれん発作を食事療法で減少
させる可能性は分かっていたが、成人についてはよく分かっていなかった。
研究グループは、今回、複数の成人でてんかんのある人を対象とした研究を
検証。
脂肪の多い「ケトン食」を行った場合、糖質を制限した「改良版アトキンス・
ダイエット」を行った場合、てんかん発作が50%以上減少した。
ケトン食のほぼ1割、アトキンス・ダイエットの5%では、9割を超える
発作の減少が確認できた。
この効果は、食事療法を始めて数日から数週間以内に表れ始めて持続的なもの
だった。
研究グループによると、子どもでの結果と異なり、食事療法を止めると効果も
失われた。
研究グループは、食生活に制約が多いため長期的な継続には難点があるとも
指摘している。
食事療法を受け入れる人の割合は低く、また食事療法を中断する割合も高い
からだ。
日本でも同じような課題はあるかもしれないが、参考となるかもしれない。
https://www.mededge.jp/a/psyc/4082
[骨粗しょう症があると突発性難聴リスクが約1.8倍に!]
(MEDLEY 2015年5月13日)
<台湾での大規模解析から>
骨粗しょう症は骨が脆くなる病気で、女性ホルモン(エストロゲン)が低下
する閉経後の女性に多く見られます。
骨折リスクが増加するため高齢化が進んだ現在では大きな問題のひとつ
ですが、今回、台湾の研究グループが、骨粗しょう症があると、突発性感音性
難聴のリスクが1.76倍にまで高くなると報告しました。
<全民健保のデータベースを利用>
著者らは、台湾の患者についての大規模なデータベースから情報を取得して
解析しました。
台湾では1995年3月から全民健保という強制社会保険プログラムが、
全台湾民を対象に組まれています。
これは日本の健康保険制度と似ていますが、単一支払者制度であり衛生福利部
中央健康保健署によって一元管理されています。
このプログラムによって作られたデータベースが、この研究で参照され
ました。
<台湾で約42,000人を追跡調査>
著者らは、以下の解析を行いました。
全民健保加入者から100万人を無作為抽出し、そのうち1998年~2008年の
間に骨粗しょう症と診断された10,660人の患者と、この期間に骨粗しょう症と
診断されなかった31,980人データを比較した。
全患者は突発性感音性難聴と診断されるか死亡するか、どちらも無い場合は
2011年末まで追跡された。
<骨粗しょう症患者では1.76倍突発性難聴を発症しやすい>
解析の結果、次のことがわかりました。
骨粗しょう症患者は骨粗しょう症がない人と比べて1.76倍SSNHLになる
リスクがあった。
また50~64歳では1.5倍、65歳以上では2.33倍、女性は1.87倍、高血圧の
患者は1.59倍、対照群に比べて発生率が大きかった。
この結果はどのように解釈できるでしょうか。
耳の構造として耳小骨と呼ばれる骨が音の増幅器の働きを担い、鼓膜の振動を
約3倍にして内耳に伝えます。
この仕組みと骨粗しょう症が関係しているのかもしれません。
また、骨粗しょう症は女性ホルモン(エストロゲン)の低下と関連するので、
もしかしたら女性ホルモンの減少と関連があるのかも知れません。
突発性難聴は原因不明で確立した治療法もなく、多くの患者さんを悩ませて
いる病気です。
この報告が病気の治療や予防に繋がることを期待したいですね。
http://medley.life/news/item/5550cf4be7880cfb00703034
(MEDLEY 2015年5月13日)
<台湾での大規模解析から>
骨粗しょう症は骨が脆くなる病気で、女性ホルモン(エストロゲン)が低下
する閉経後の女性に多く見られます。
骨折リスクが増加するため高齢化が進んだ現在では大きな問題のひとつ
ですが、今回、台湾の研究グループが、骨粗しょう症があると、突発性感音性
難聴のリスクが1.76倍にまで高くなると報告しました。
<全民健保のデータベースを利用>
著者らは、台湾の患者についての大規模なデータベースから情報を取得して
解析しました。
台湾では1995年3月から全民健保という強制社会保険プログラムが、
全台湾民を対象に組まれています。
これは日本の健康保険制度と似ていますが、単一支払者制度であり衛生福利部
中央健康保健署によって一元管理されています。
このプログラムによって作られたデータベースが、この研究で参照され
ました。
<台湾で約42,000人を追跡調査>
著者らは、以下の解析を行いました。
全民健保加入者から100万人を無作為抽出し、そのうち1998年~2008年の
間に骨粗しょう症と診断された10,660人の患者と、この期間に骨粗しょう症と
診断されなかった31,980人データを比較した。
全患者は突発性感音性難聴と診断されるか死亡するか、どちらも無い場合は
2011年末まで追跡された。
<骨粗しょう症患者では1.76倍突発性難聴を発症しやすい>
解析の結果、次のことがわかりました。
骨粗しょう症患者は骨粗しょう症がない人と比べて1.76倍SSNHLになる
リスクがあった。
また50~64歳では1.5倍、65歳以上では2.33倍、女性は1.87倍、高血圧の
患者は1.59倍、対照群に比べて発生率が大きかった。
この結果はどのように解釈できるでしょうか。
耳の構造として耳小骨と呼ばれる骨が音の増幅器の働きを担い、鼓膜の振動を
約3倍にして内耳に伝えます。
この仕組みと骨粗しょう症が関係しているのかもしれません。
また、骨粗しょう症は女性ホルモン(エストロゲン)の低下と関連するので、
もしかしたら女性ホルモンの減少と関連があるのかも知れません。
突発性難聴は原因不明で確立した治療法もなく、多くの患者さんを悩ませて
いる病気です。
この報告が病気の治療や予防に繋がることを期待したいですね。
http://medley.life/news/item/5550cf4be7880cfb00703034
[脂肪の多い食事、成人のてんかんの発作を減らす]
(Medエッジ 2014年11月10日)
<ケトン誘発食などで発作9割減少も>
全身がけいれんして不自由になるような、成人のてんかん発作。
脂肪の多い食事で減らせる可能性があるようだ。
米国メリーランド州のミッド・アトランティック・てんかん睡眠センター
の研究グループは、成人における難治性てんかんの食事療法についての概説を
ニューロロジー誌オンライン版で、10月29日に報告した。
<継続できるかが課題>
研究グループによると、子どものてんかんのけいれん発作を食事療法で減少
させる可能性は分かっていたが、成人についてはよく分かっていなかった。
研究グループは、今回、複数の成人でてんかんのある人を対象とした研究を
検証。
脂肪の多い「ケトン食」を行った場合、糖質を制限した「改良版アトキンス・
ダイエット」を行った場合、てんかん発作が50%以上減少した。
ケトン食のほぼ1割、アトキンス・ダイエットの5%では、9割を超える
発作の減少が確認できた。
この効果は、食事療法を始めて数日から数週間以内に表れ始めて持続的なもの
だった。
研究グループによると、子どもでの結果と異なり、食事療法を止めると効果も
失われた。
研究グループは、食生活に制約が多いため長期的な継続には難点があるとも
指摘している。
食事療法を受け入れる人の割合は低く、また食事療法を中断する割合も高い
からだ。
日本でも同じような課題はあるかもしれないが、参考となるかもしれない。
https://www.mededge.jp/a/psyc/4082
(Medエッジ 2014年11月10日)
<ケトン誘発食などで発作9割減少も>
全身がけいれんして不自由になるような、成人のてんかん発作。
脂肪の多い食事で減らせる可能性があるようだ。
米国メリーランド州のミッド・アトランティック・てんかん睡眠センター
の研究グループは、成人における難治性てんかんの食事療法についての概説を
ニューロロジー誌オンライン版で、10月29日に報告した。
<継続できるかが課題>
研究グループによると、子どものてんかんのけいれん発作を食事療法で減少
させる可能性は分かっていたが、成人についてはよく分かっていなかった。
研究グループは、今回、複数の成人でてんかんのある人を対象とした研究を
検証。
脂肪の多い「ケトン食」を行った場合、糖質を制限した「改良版アトキンス・
ダイエット」を行った場合、てんかん発作が50%以上減少した。
ケトン食のほぼ1割、アトキンス・ダイエットの5%では、9割を超える
発作の減少が確認できた。
この効果は、食事療法を始めて数日から数週間以内に表れ始めて持続的なもの
だった。
研究グループによると、子どもでの結果と異なり、食事療法を止めると効果も
失われた。
研究グループは、食生活に制約が多いため長期的な継続には難点があるとも
指摘している。
食事療法を受け入れる人の割合は低く、また食事療法を中断する割合も高い
からだ。
日本でも同じような課題はあるかもしれないが、参考となるかもしれない。
https://www.mededge.jp/a/psyc/4082
[蓄膿症と逆流性食道炎の意外な関係]
(MEDLEY 2015年5月27日)
<デンマークの患者データを解析>
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は細菌・真菌などの感染によって、子どもを含む
多くの人に起こります。
この病気に、一見関係なさそうな胃と食道の病気である逆流性食道炎が関係
しているのではないか、という指摘があります。
デンマークで慢性副鼻腔炎と逆流性食道炎の関連を調べる研究が行われ、
確かに逆流性食道炎がある人には慢性副鼻腔炎が多かったことが報告され
ました。
<デンマークの逆流性食道炎患者と、ランダムに選んだ対照グループを比較>
研究班は逆流性食道炎の患者82人について、慢性副鼻腔炎がある人の割合を
調べました。
比較のため、デンマークの一般人口からランダムに選んだグループ(対照
グループ)の中で、慢性副鼻腔炎がある人の割合を調べました。
<逆流性食道炎があると慢性副鼻腔炎が多い>
調査の結果は次のとおりでした。
逆流性食道炎患者の間で、慢性副鼻腔炎の有病率は20.7%であり、全人口
おける慢性副鼻腔炎の有病率8.5%よりも有意に高かった。
逆流性食道炎患者のグループのうち、20.7%の人に慢性副鼻腔炎があり
ました。
対照グループの中では8.5%の人に慢性副鼻腔炎があり、逆流性食道炎がある
人のほうが慢性副鼻腔炎が多いという結果になりました。
この関連から、研究班は「逆流性食道炎は慢性副鼻腔炎の発症に関与している
かもしれない」と述べています。
一見まったく違った2つの病気に、意外な関連があるらしい、という結果
ですが、この結果では時間の関係がはっきりしないので、逆流性食道炎が
原因で慢性副鼻腔炎が増えるとも、慢性副鼻腔炎が原因で逆流性食道炎が
増えるとも、あるいは何か別の原因が両方の病気を増やしているとも解釈
できそうです。
とはいえもし因果関係があるなら、それぞれの病気が起こるメカニズムの
解明や、それに対する治療の研究につながるかもしれません。
実際にこれらの病気を診られている医師の方は、どんな仮説を立てられるで
しょうか?
http://medley.life/news/item/556400eb6a03a708017d14d7
(MEDLEY 2015年5月27日)
<デンマークの患者データを解析>
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は細菌・真菌などの感染によって、子どもを含む
多くの人に起こります。
この病気に、一見関係なさそうな胃と食道の病気である逆流性食道炎が関係
しているのではないか、という指摘があります。
デンマークで慢性副鼻腔炎と逆流性食道炎の関連を調べる研究が行われ、
確かに逆流性食道炎がある人には慢性副鼻腔炎が多かったことが報告され
ました。
<デンマークの逆流性食道炎患者と、ランダムに選んだ対照グループを比較>
研究班は逆流性食道炎の患者82人について、慢性副鼻腔炎がある人の割合を
調べました。
比較のため、デンマークの一般人口からランダムに選んだグループ(対照
グループ)の中で、慢性副鼻腔炎がある人の割合を調べました。
<逆流性食道炎があると慢性副鼻腔炎が多い>
調査の結果は次のとおりでした。
逆流性食道炎患者の間で、慢性副鼻腔炎の有病率は20.7%であり、全人口
おける慢性副鼻腔炎の有病率8.5%よりも有意に高かった。
逆流性食道炎患者のグループのうち、20.7%の人に慢性副鼻腔炎があり
ました。
対照グループの中では8.5%の人に慢性副鼻腔炎があり、逆流性食道炎がある
人のほうが慢性副鼻腔炎が多いという結果になりました。
この関連から、研究班は「逆流性食道炎は慢性副鼻腔炎の発症に関与している
かもしれない」と述べています。
一見まったく違った2つの病気に、意外な関連があるらしい、という結果
ですが、この結果では時間の関係がはっきりしないので、逆流性食道炎が
原因で慢性副鼻腔炎が増えるとも、慢性副鼻腔炎が原因で逆流性食道炎が
増えるとも、あるいは何か別の原因が両方の病気を増やしているとも解釈
できそうです。
とはいえもし因果関係があるなら、それぞれの病気が起こるメカニズムの
解明や、それに対する治療の研究につながるかもしれません。
実際にこれらの病気を診られている医師の方は、どんな仮説を立てられるで
しょうか?
http://medley.life/news/item/556400eb6a03a708017d14d7
[甲状腺ホルモンが多い人には加齢黄斑変性の発症が多かった]
(MEDLEY 2015年5月31日)
<ロッテルダム研究のデータから>
加齢黄斑変性は、網膜に変化が起こって目が見えにくくなる難病で、高齢者に
多く、原因は明らかになっていません。
オランダで行われた大規模追跡調査のデータから、甲状腺ホルモンが多い人は
その後加齢黄斑変性を発症する率が高かったことが報告されました。
<ロッテルダム研究のデータを利用して解析>
研究班は、オランダで行われたロッテルダム研究という大規模追跡調査の
データから、次のように対象者を選んで統計解析しました。
ロッテルダム研究で甲状腺刺激ホルモンおよび/または遊離チロキシンを計測
され、加齢黄斑変性についても評価された55歳以上の参加者を対象とした。
甲状腺ホルモンの量を測られていて、かつ加齢黄斑変性が発症したか
しなかったかもわかる55歳以上の人を対象としました。
<甲状腺ホルモンが高いと加齢黄斑変性が増える>
解析の結果、以下の関連が見つかりました。
5.573人の参加者について、中央値6.9年(四分位間範囲4.4年~10.8年)の
フォロー期間の情報が得られた。
フォロー期間中、805人が加齢黄斑変性を発症した。
甲状腺刺激ホルモンのレベルは加齢黄斑変性のリスクと関連がなかった。
遊離チロキシンの正常範囲においては、そのうち遊離チロキシンが上位1/5の
群で加齢黄斑変性を発症するリスクが中央値を含む群に対して1.34倍になって
いた。
遊離チロキシンのすべての範囲を含む解析では、遊離チロキシンが1pmol/L
増加するごとに加齢黄斑変性のリスクはハザード比1.04倍に増加していた。
5,573人の参加者を追跡したデータのうちで、805人に加齢黄斑変性が発症
していました。
甲状腺ホルモンの量が正常範囲にある人のうちでは、正常範囲の中で上位
1/5の人数にあたる人に加齢黄斑変性が起こる率は、上位2/5から
3/5の人の1.34倍になっていました。
甲状腺ホルモンの異常値を含むすべての範囲について解析すると、甲状腺
ホルモンが多い人ほど、加齢黄斑変性の発症も多いという関連がありました。
研究班は「このデータは加齢黄斑変性に至る経路の中で甲状腺ホルモンが
重要な役割を持つことを示唆する」と述べています。
この関連がどのようなしくみで引き起こされていたのかについてはさらに
研究が必要ですが、加齢黄斑変性の原因解明に向けたヒントになるかも\しれません。
http://medley.life/news/item/55670c97fa48dc03019c4cb0
--------------------------------------------------
[コメント]
甲状腺機能亢進症は甲状腺機能低下症の前駆段階とする考え方もあります。
甲状腺機能亢進症にしても甲状腺機能低下症にしても、原因の1つとして
鉄欠乏があります。
(横山歯科医院)
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(MEDLEY 2015年5月31日)
<ロッテルダム研究のデータから>
加齢黄斑変性は、網膜に変化が起こって目が見えにくくなる難病で、高齢者に
多く、原因は明らかになっていません。
オランダで行われた大規模追跡調査のデータから、甲状腺ホルモンが多い人は
その後加齢黄斑変性を発症する率が高かったことが報告されました。
<ロッテルダム研究のデータを利用して解析>
研究班は、オランダで行われたロッテルダム研究という大規模追跡調査の
データから、次のように対象者を選んで統計解析しました。
ロッテルダム研究で甲状腺刺激ホルモンおよび/または遊離チロキシンを計測
され、加齢黄斑変性についても評価された55歳以上の参加者を対象とした。
甲状腺ホルモンの量を測られていて、かつ加齢黄斑変性が発症したか
しなかったかもわかる55歳以上の人を対象としました。
<甲状腺ホルモンが高いと加齢黄斑変性が増える>
解析の結果、以下の関連が見つかりました。
5.573人の参加者について、中央値6.9年(四分位間範囲4.4年~10.8年)の
フォロー期間の情報が得られた。
フォロー期間中、805人が加齢黄斑変性を発症した。
甲状腺刺激ホルモンのレベルは加齢黄斑変性のリスクと関連がなかった。
遊離チロキシンの正常範囲においては、そのうち遊離チロキシンが上位1/5の
群で加齢黄斑変性を発症するリスクが中央値を含む群に対して1.34倍になって
いた。
遊離チロキシンのすべての範囲を含む解析では、遊離チロキシンが1pmol/L
増加するごとに加齢黄斑変性のリスクはハザード比1.04倍に増加していた。
5,573人の参加者を追跡したデータのうちで、805人に加齢黄斑変性が発症
していました。
甲状腺ホルモンの量が正常範囲にある人のうちでは、正常範囲の中で上位
1/5の人数にあたる人に加齢黄斑変性が起こる率は、上位2/5から
3/5の人の1.34倍になっていました。
甲状腺ホルモンの異常値を含むすべての範囲について解析すると、甲状腺
ホルモンが多い人ほど、加齢黄斑変性の発症も多いという関連がありました。
研究班は「このデータは加齢黄斑変性に至る経路の中で甲状腺ホルモンが
重要な役割を持つことを示唆する」と述べています。
この関連がどのようなしくみで引き起こされていたのかについてはさらに
研究が必要ですが、加齢黄斑変性の原因解明に向けたヒントになるかも\しれません。
http://medley.life/news/item/55670c97fa48dc03019c4cb0
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[コメント]
甲状腺機能亢進症は甲状腺機能低下症の前駆段階とする考え方もあります。
甲状腺機能亢進症にしても甲状腺機能低下症にしても、原因の1つとして
鉄欠乏があります。
(横山歯科医院)
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[玉ねぎとにんにくを食べる人で少ない、喉頭がんと頭頸部のがん]
(MEDLEY 2015年6月29日)
<1万人の解析から>
喉頭がん、口腔がんなどの頭頚部がんは、声を出す器官や食べ物を飲み込む
器官に関わるため、これらの機能をできるだけ温存する治療が検討されます。
発症は50歳以上の男性に多く、喫煙、飲酒などによって増えると考えられて
います。
新しく食べ物との関連に注目した研究が行われ、ニンニクの消費量が多い人
では頭頚部がんが全体として少なく、タマネギの消費量が多い人では喉頭
がんが少なかったことが報告されました。
<がん患者のデータをがんがない人と比較>
研究班は次のように、先行する研究で得られたデータを使って調査を行い
ました。
8件の症例対照研究で対象とされた、計4,590人の頭頚部がん患者と
7,082人の対照の個人レベルのデータをプールして解析した。
約5000人の頭頚部がん患者と、頭頚部がんがない約7000人のデータから、
ニンニクとタマネギの消費量について統計解析を行いました。
<ニンニク、タマネギでがんが少なく>
解析から次の結果が得られました。
ニンニクの消費がまったくないか少量の場合に比べて、頭頚部がんのオッズ
比は中等量の消費で0.95、多量の消費で0.74だった。
タマネギの摂取量が多いカテゴリーに対する頭頚部がんのオッズ比は、
週あたり1片の摂取に比べて、週当たり1片より多く3片以下の摂取で0.91、
週3片を超える摂取で0.83だった。
ニンニクの消費が多い場合、タマネギの消費が多い場合のそれぞれで、頭頚部
がんが少なくなっていました。
タマネギの消費量が多い場合、頭頚部がんの中でも喉頭がんが少なくなって
いました。
この研究の方法では必ずしもニンニクとタマネギにがんを防ぐ作用があるとは
断定できず、ニンニクやタマネギを食べる人に多いほかの生活習慣や健康上の
背景が違いの原因だった可能性も否定できません。
ただ食習慣が関係すると言われている病気はほかにもありますので、これを
きっかけに健康的な生活習慣を考えてみるのもよいかもしれません。
http://medley.life/news/item/5590169870bc217801e77f03
(MEDLEY 2015年6月29日)
<1万人の解析から>
喉頭がん、口腔がんなどの頭頚部がんは、声を出す器官や食べ物を飲み込む
器官に関わるため、これらの機能をできるだけ温存する治療が検討されます。
発症は50歳以上の男性に多く、喫煙、飲酒などによって増えると考えられて
います。
新しく食べ物との関連に注目した研究が行われ、ニンニクの消費量が多い人
では頭頚部がんが全体として少なく、タマネギの消費量が多い人では喉頭
がんが少なかったことが報告されました。
<がん患者のデータをがんがない人と比較>
研究班は次のように、先行する研究で得られたデータを使って調査を行い
ました。
8件の症例対照研究で対象とされた、計4,590人の頭頚部がん患者と
7,082人の対照の個人レベルのデータをプールして解析した。
約5000人の頭頚部がん患者と、頭頚部がんがない約7000人のデータから、
ニンニクとタマネギの消費量について統計解析を行いました。
<ニンニク、タマネギでがんが少なく>
解析から次の結果が得られました。
ニンニクの消費がまったくないか少量の場合に比べて、頭頚部がんのオッズ
比は中等量の消費で0.95、多量の消費で0.74だった。
タマネギの摂取量が多いカテゴリーに対する頭頚部がんのオッズ比は、
週あたり1片の摂取に比べて、週当たり1片より多く3片以下の摂取で0.91、
週3片を超える摂取で0.83だった。
ニンニクの消費が多い場合、タマネギの消費が多い場合のそれぞれで、頭頚部
がんが少なくなっていました。
タマネギの消費量が多い場合、頭頚部がんの中でも喉頭がんが少なくなって
いました。
この研究の方法では必ずしもニンニクとタマネギにがんを防ぐ作用があるとは
断定できず、ニンニクやタマネギを食べる人に多いほかの生活習慣や健康上の
背景が違いの原因だった可能性も否定できません。
ただ食習慣が関係すると言われている病気はほかにもありますので、これを
きっかけに健康的な生活習慣を考えてみるのもよいかもしれません。
http://medley.life/news/item/5590169870bc217801e77f03
[下痢止めで緑内障が悪化!?]
(MEDLEY 2015年7月5日)
<下痢止めの意外な作用とは?>
色々なストレスがあふれている現代社会。
胃腸の病気はある意味時代を象徴する病気といえるのかもしれません。
特に「急なお腹のくだり」は世代を問わず身近な症状といえ、そんな時に
速効性の「下痢止め」は強い味方になってくれるのですが・・・。
<お腹の急降下に使っているのはどんな薬?>
「急なおなかのくだりにこの1錠」・・・
こんなフレーズがコマーシャルなどでも宣伝されていて、"お腹の急降下"
には心強い味方になっている、いわゆる「下痢止め」。
ひとえに「下痢止め」といっても様々な薬があるのですが、市販薬で販売
されている薬の成分で多く使われているのが「ロートエキス」という薬です。
"お腹がくだる"という体の作用は副交感神経の働きが主に関与しています。
この神経が過剰に反応している状況に消化管の動きが過剰になり過ぎて
"お腹の急降下"がおこることがあります。
この過剰な働きを抑えるには抗コリン作用という副交感神経を遮断させる
作用を用いることが1つの方法で、この「抗コリン作用」を持つ薬の1つが
「ロートエキス」なのです。
「ロートエキス」にはいわゆる下痢止めの他、消化剤や整腸剤と一緒に配合
されている薬もあります。
広く知られている整腸剤のビオフェルミンにも一部にロートエキスを含んだ
商品(「ビオフェルミン止瀉薬」など)が存在します。
このように多くの市販薬にも使用されている「ロートエキス」ですが、その
主な効果である「抗コリン作用」には思わぬ副産物があることをご存知で
しょうか?
<お腹の薬が眼に影響する??>
「ロートエキス」などの「抗コリン作用」をもつ薬は消化管の過剰な動きを
抑える反面で、逆に便秘になったり、口が渇くなどの副作用が出る場合があり
ます。
そして忘れてはならないのが眼圧への影響です。
詳しい機序は割愛しますが、抗コリン作用によって眼が散瞳(瞳孔が過度に
拡大)する場合があり、これが眼圧上昇につながり、果ては緑内障の悪化
(眼圧の上昇により視野が狭くなる等)につながる可能性があるとされて
います。
もちろんロートエキスを飲んで眼圧が上がる可能性がある緑内障の方は非常に
少ないとされていますが、一方で可能性がゼロというわけでもないのは事実
です。
緑内障で治療されていて、体質的にお腹がくだりやすい方などはロートエキス
などの「下痢止め」を飲んで大丈夫かを、事前に医師や薬剤師に確認して
おくとよいでしょう。
また緑内障などの持病をもっていない方でも、細菌などが原因の下痢の場合
などでむやみに「下痢止め」を飲むとかえって症状が長引く可能性もあり
ます。
これは下痢を止めることで、細菌や細菌が作り出す毒素などを体の外へ排泄する働きを妨げてしまう可能性があるからです。
困った時の頼りになる「下痢止め」ですが、自分の体質と症状に合わせて
有効に使用していきましょう。
http://medley.life/news/item/5574f29591e5993d017681e1
(MEDLEY 2015年7月5日)
<下痢止めの意外な作用とは?>
色々なストレスがあふれている現代社会。
胃腸の病気はある意味時代を象徴する病気といえるのかもしれません。
特に「急なお腹のくだり」は世代を問わず身近な症状といえ、そんな時に
速効性の「下痢止め」は強い味方になってくれるのですが・・・。
<お腹の急降下に使っているのはどんな薬?>
「急なおなかのくだりにこの1錠」・・・
こんなフレーズがコマーシャルなどでも宣伝されていて、"お腹の急降下"
には心強い味方になっている、いわゆる「下痢止め」。
ひとえに「下痢止め」といっても様々な薬があるのですが、市販薬で販売
されている薬の成分で多く使われているのが「ロートエキス」という薬です。
"お腹がくだる"という体の作用は副交感神経の働きが主に関与しています。
この神経が過剰に反応している状況に消化管の動きが過剰になり過ぎて
"お腹の急降下"がおこることがあります。
この過剰な働きを抑えるには抗コリン作用という副交感神経を遮断させる
作用を用いることが1つの方法で、この「抗コリン作用」を持つ薬の1つが
「ロートエキス」なのです。
「ロートエキス」にはいわゆる下痢止めの他、消化剤や整腸剤と一緒に配合
されている薬もあります。
広く知られている整腸剤のビオフェルミンにも一部にロートエキスを含んだ
商品(「ビオフェルミン止瀉薬」など)が存在します。
このように多くの市販薬にも使用されている「ロートエキス」ですが、その
主な効果である「抗コリン作用」には思わぬ副産物があることをご存知で
しょうか?
<お腹の薬が眼に影響する??>
「ロートエキス」などの「抗コリン作用」をもつ薬は消化管の過剰な動きを
抑える反面で、逆に便秘になったり、口が渇くなどの副作用が出る場合があり
ます。
そして忘れてはならないのが眼圧への影響です。
詳しい機序は割愛しますが、抗コリン作用によって眼が散瞳(瞳孔が過度に
拡大)する場合があり、これが眼圧上昇につながり、果ては緑内障の悪化
(眼圧の上昇により視野が狭くなる等)につながる可能性があるとされて
います。
もちろんロートエキスを飲んで眼圧が上がる可能性がある緑内障の方は非常に
少ないとされていますが、一方で可能性がゼロというわけでもないのは事実
です。
緑内障で治療されていて、体質的にお腹がくだりやすい方などはロートエキス
などの「下痢止め」を飲んで大丈夫かを、事前に医師や薬剤師に確認して
おくとよいでしょう。
また緑内障などの持病をもっていない方でも、細菌などが原因の下痢の場合
などでむやみに「下痢止め」を飲むとかえって症状が長引く可能性もあり
ます。
これは下痢を止めることで、細菌や細菌が作り出す毒素などを体の外へ排泄する働きを妨げてしまう可能性があるからです。
困った時の頼りになる「下痢止め」ですが、自分の体質と症状に合わせて
有効に使用していきましょう。
http://medley.life/news/item/5574f29591e5993d017681e1