[てんかんのある人は寝方に注意、うつ伏せで突然死が増える可能性、
米国グループが報告]
(Medエッジ 2015年2月2日)
<40歳未満の人では特に危険度高い、40歳以上の4倍に>
てんかんを持つ人が突然死した事例を調べたところ、40歳未満の患者は40歳
以上の患者よりもうつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
米国シカゴ大学を中心とした研究グループが、米国神経学会の機関誌である
オンラインのニューロロジー誌で2015年1月21日に報告している。
<うつ伏せ寝が7割以上>
てんかんは、反復性の発作が起こる脳の病気だ。
世界中で5000万人の人が罹患していると推定される。
てんかんのある人では睡眠中に突然死が起こる場合があると分かっている。
研究グループは、合計253人の突然死を報告した25件の研究について、
突然死と身体の向きとの関連性を調べた。
その結果、うつ伏せ寝で死亡していた人が73%であったのに対して、その他の
体の向きで寝ていて死亡した人が27%と分かった。
<乳幼児突然死症候群と類似>
88人について詳しく調べたところ、40歳未満の患者は40歳以上の患者よりも
うつ伏せ状態で突然死する傾向が4倍多いことが分かった。
てんかんでの突然死は赤ちゃんが突然する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と
似ていて、大人では発作後に起き上がる能力が障害されていることが多い。
独身者では発作の際には誰もそばにいなかったものと研究グループは推定
する。
日本でもてんかんの突然死について注目する動きがあるようだ。
寝方について注意を払うとよいだろう。
https://www.mededge.jp/a/psyc/7903