[ココアのフラバノール、健康な中高年のリスクを減らす]
(Medエッジ 2015年11月9日)
<心臓や血管の病気を回避、ドイツからの報告>
ココアのフラバノールの摂取が健康な男性に与える影響を調査したところ、
血管の健康を保つ効果があると報告されている。
<ココアのフラバノールに効果?>
ドイツのデュッセルドルフ大学の研究グループが、加齢に関わる国際誌である
エイジ誌2015年6月号で報告した。
研究グループによると、動脈硬化や高血圧をはじめとした血管の健康に
おいて、ココアのフラバノールには改善効果があると見られている。
35歳未満の人22人と、50歳~80歳の人20人の健康な男性で、ココアの
フラバノールの影響を調査した。
1日おきに14日間、ココアのフラバノール450mgを含む飲料を飲む
グループと、含まない飲料を飲むグループを比較した。
<動脈硬化を防ぐ>
ココアのフラバノールを摂取したグループでは、血管の機能の状態を示す
「FMD(流量依存血管拡張)」と呼ばれる指標が向上していた。
動脈硬化を防ぐ可能性があるという意味となる。
若い人で顕著だった。
血管の硬さを反映する「脈波伝播速度」も減少していた。
血管がしなやかになったと意味している。
体の末梢に血液を送り出すときの抵抗が下がって、細動脈および微小血管性の
血管拡張能、赤血球変形能、拡張期血圧が向上したが、心拍出量は影響を
受けなかった。
中高年でも、上の血圧である最大血圧が下がった。
ココアのフラバノールの摂取は、血管病のリスクを減らし、心臓や血管の
健康維持に役立つ可能性が示されたと研究グループは説明している。
https://www.mededge.jp/b/heal/20214
[筋けいれんのよくある原因]
(HealthDay News 2015年10月28日)
筋けいれんが起こると、運動を続けることはとてもできない。
しかし、その原因が何かを考えたことはあるだろうか。
米メイヨー・クリニックは、よくある要因として以下のものを挙げている。
・筋肉の緊張や酷使
・脱水状態
・筋肉を長時間同じ姿勢のまま維持している
・その筋肉への血流が不足している
・脊椎の神経が圧迫されている
・カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルの摂取が
必要量に達していない
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6342:2015119&catid=52&Itemid=106
(HealthDay News 2015年10月28日)
筋けいれんが起こると、運動を続けることはとてもできない。
しかし、その原因が何かを考えたことはあるだろうか。
米メイヨー・クリニックは、よくある要因として以下のものを挙げている。
・筋肉の緊張や酷使
・脱水状態
・筋肉を長時間同じ姿勢のまま維持している
・その筋肉への血流が不足している
・脊椎の神経が圧迫されている
・カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルの摂取が
必要量に達していない
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6342:2015119&catid=52&Itemid=106
[胸焼けの治療薬が腎疾患リスクに関連]
(HealthDay News 2015年10月27日)
胸焼けの治療によく用いられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)と慢性腎臓病
(CKD)の関連が、新たな2件の研究で示唆された。
PPIは胃酸を減少させることで、胸焼けや胃酸の逆流を治療する薬である。
今回の研究では因果関係は裏付けられていないが、研究著者の1人である
米ニューヨーク州立大学バッファロー校准教授Pradeep Arora氏は、PPIは
承認された適応症にのみ使用すべきであり、単なる胸焼けに用いるべきでは
ないと述べている。
慢性腎臓病は、腎臓が損傷して血液を適正に濾過できなくなる病態で、
糖尿病や高血圧が一般的な危険因子とされる。
Arora氏の1件目の研究では、2001~2008年に慢性腎臓病を発症した
2万4,000人を超える患者を対象とした。
患者の4人に1人が過去にPPIを用いた治療を受けており、PPIを使用した
患者は早期死亡リスクがほぼ2倍であることがわかった。
2件目の研究は、オーストラリア、ロイヤル・ブリスベン・アンド・
ウイメンズ病院のBenjamin Lazarus氏が率いたもので、腎機能の正常な成人
1万人以上を1996年から2011年まで追跡。
その結果、PPIを使用した群では慢性腎臓病を発症するリスクが50%高い
ことが判明した。
胃酸を抑制する別クラスの薬剤であるH2ブロッカーを使用した場合は、
リスクの上昇はみられなかったと研究グループは指摘している。
この知見は、米サンディエゴで開催された米国腎臓学会(ASN)年次集会で
発表された。
学会発表されたデータおよび結論は通常、査読を受けて医学誌に掲載される
までは予備的なものとみなされる。
Arora氏によると、短期的なPPI使用との関連が認められている急性間質性
腎炎の発作を繰り返し起こすと、徐々に腎臓が損傷される可能性があると
いう。
また、PPIが血液中のマグネシウム濃度を低下させることにより腎損傷を
引き起こすとも考えられる。
しかし、別の専門家は、PPIを使用する患者には肥満などの健康問題がある
傾向がみられると指摘するほか、同じく慢性腎臓病との関連が認められている
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用についても考慮する必要があると
指摘している。
今回の研究ではNSAIDの使用については考慮していないが、他の健康問題に
ついては調整を行ったとArora氏は話す。
「米国のデータによると、PPIの処方の90%は米国食品医薬品局(FDA)が
認可する適応症とは無関係である。むやみにこの薬剤を用いることが、多くの
患者にとって逆効果となる可能性がある」と同氏は述べている。
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6346:2015119&catid=49&Itemid=98
(HealthDay News 2015年10月27日)
胸焼けの治療によく用いられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)と慢性腎臓病
(CKD)の関連が、新たな2件の研究で示唆された。
PPIは胃酸を減少させることで、胸焼けや胃酸の逆流を治療する薬である。
今回の研究では因果関係は裏付けられていないが、研究著者の1人である
米ニューヨーク州立大学バッファロー校准教授Pradeep Arora氏は、PPIは
承認された適応症にのみ使用すべきであり、単なる胸焼けに用いるべきでは
ないと述べている。
慢性腎臓病は、腎臓が損傷して血液を適正に濾過できなくなる病態で、
糖尿病や高血圧が一般的な危険因子とされる。
Arora氏の1件目の研究では、2001~2008年に慢性腎臓病を発症した
2万4,000人を超える患者を対象とした。
患者の4人に1人が過去にPPIを用いた治療を受けており、PPIを使用した
患者は早期死亡リスクがほぼ2倍であることがわかった。
2件目の研究は、オーストラリア、ロイヤル・ブリスベン・アンド・
ウイメンズ病院のBenjamin Lazarus氏が率いたもので、腎機能の正常な成人
1万人以上を1996年から2011年まで追跡。
その結果、PPIを使用した群では慢性腎臓病を発症するリスクが50%高い
ことが判明した。
胃酸を抑制する別クラスの薬剤であるH2ブロッカーを使用した場合は、
リスクの上昇はみられなかったと研究グループは指摘している。
この知見は、米サンディエゴで開催された米国腎臓学会(ASN)年次集会で
発表された。
学会発表されたデータおよび結論は通常、査読を受けて医学誌に掲載される
までは予備的なものとみなされる。
Arora氏によると、短期的なPPI使用との関連が認められている急性間質性
腎炎の発作を繰り返し起こすと、徐々に腎臓が損傷される可能性があると
いう。
また、PPIが血液中のマグネシウム濃度を低下させることにより腎損傷を
引き起こすとも考えられる。
しかし、別の専門家は、PPIを使用する患者には肥満などの健康問題がある
傾向がみられると指摘するほか、同じく慢性腎臓病との関連が認められている
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用についても考慮する必要があると
指摘している。
今回の研究ではNSAIDの使用については考慮していないが、他の健康問題に
ついては調整を行ったとArora氏は話す。
「米国のデータによると、PPIの処方の90%は米国食品医薬品局(FDA)が
認可する適応症とは無関係である。むやみにこの薬剤を用いることが、多くの
患者にとって逆効果となる可能性がある」と同氏は述べている。
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6346:2015119&catid=49&Itemid=98
[スポーツドリンクやレモンで歯が溶ける?
だらだら食べは「酸蝕歯」のもと]
(産経新聞 2015年11月11日)
虫歯の原因は口内の虫歯菌が原因だが、最近はスポーツドリンクやレモンなど
飲食物に含まれる酸で歯が溶けてしまう酸蝕歯になる人が増えているという。
歯が黄ばんだり、欠けたりするだけでなく、知覚過敏も引き起こす。
専門家は「酸性度の強い飲食物の摂取に注意して」と話している。
(油原聡子)
<広範囲に溶ける>
「酸蝕歯は虫歯や歯周病に次ぐ、第3の口内の疾患として最近、注目されて
います」
こう話すのは歯科医院「キャビネ・ダンテール御茶ノ水」の安田登院長だ。
虫歯は虫歯菌の出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患だ。
歯の溝や歯と歯の間など汚れのたまりやすい場所で局所的に起こりやすい。
一方、飲食物の酸が原因で歯が溶けるのが酸蝕歯。
酸性度の高い飲食物を食べたり、飲んだりすると口の中全体に広がるため、
広範囲で起こるのが特徴だ。
歯の表面はエナメル質でできており、その内側に象牙質がある。
酸の影響でエナメル質が溶けると、歯が欠けてしまうこともある。
さらに象牙質が露出すると歯が黄ばんでみえ、冷たいものなどがしみる
知覚過敏につながる。
<4人に1人が・・・>
酸蝕歯の原因になる酸性度の高い飲食物は、酸っぱいものに限らないので
注意が必要だ。
酸性・アルカリ性を示すpH(ペーハー)値は、数値が低いほど酸性度が
強い。
虫歯の場合は、口腔内のpHが5.5以下になると歯が溶けはじめる。
酸蝕歯で歯が溶けはじめる値はまだ詳しく分かっていないが、虫歯の値を
参照し、pH5.5以下の飲食物は酸蝕歯になるリスクを高める傾向がある。
東京医科歯科大の北迫勇一助教らの調査では、コーラやミカン、スポーツ
ドリンクなどの酸性度が高かった。
「ドレッシングや栄養ドリンクなども酸性度が強い傾向にある」と北迫助教は
指摘する。
健康ブームでお酢を飲む人が増えているが、酸蝕歯の原因になるリスクが
ある。
北迫助教によると、ダイエットのために毎日コップ2杯の黒酢を原液で飲んで
いた女性は、酸が原因で前歯の象牙質が露出してしまった。
ミカンを毎日、食べていた人が酸蝕歯になった例もあったという。
和食に比べ、酸性度の比較的高い欧米の食文化が普及したり、スポーツ
ドリンクなどのペットボトルを持ち歩く人が増えたりしたことに伴い、近年、
酸蝕歯は増加傾向にある。
北迫助教が平成25年、10~80代の男女1108人を対象に実施した調査では、
4人に1人が酸蝕歯だった。
<唾液や水、お茶で>
酸蝕歯を予防するには、歯を長時間、酸にさらさないことが大切だ。
酸性度の高い飲食物をだらだら飲んだり食べたりするのはやめた方がいい。
飲み物を飲む際、ストローを使うと歯への接触を少なくすることができ、
予防につながる。
また、唾液は酸を洗い流したり、中和する作用があるほか、含まれるミネラル
成分がエナメル質を補修する。
「食後にガムをかんで、唾液を出すようにするのも予防策になります」と
北迫助教。
酸性の飲食物をとった後に、水やお茶などを飲むのも有効だ。
虫歯の予防には歯磨きが有効だが、酸蝕歯と診断されたり、疑いがあったり
する場合は、酸性度の高いものを摂取してから30分~1時間空けて磨くように
する。
食後は食品などに含まれる酸の影響でエナメル質が軟らかくなっているため、
歯磨きをすると歯が削れてしまうからだ。
北迫助教は「酸蝕歯は虫歯のない、きれいな口の中でも発症する。原因となる
飲食物を把握し、しっかりと予防してほしい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151110-00000528-san-hlth
だらだら食べは「酸蝕歯」のもと]
(産経新聞 2015年11月11日)
虫歯の原因は口内の虫歯菌が原因だが、最近はスポーツドリンクやレモンなど
飲食物に含まれる酸で歯が溶けてしまう酸蝕歯になる人が増えているという。
歯が黄ばんだり、欠けたりするだけでなく、知覚過敏も引き起こす。
専門家は「酸性度の強い飲食物の摂取に注意して」と話している。
(油原聡子)
<広範囲に溶ける>
「酸蝕歯は虫歯や歯周病に次ぐ、第3の口内の疾患として最近、注目されて
います」
こう話すのは歯科医院「キャビネ・ダンテール御茶ノ水」の安田登院長だ。
虫歯は虫歯菌の出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患だ。
歯の溝や歯と歯の間など汚れのたまりやすい場所で局所的に起こりやすい。
一方、飲食物の酸が原因で歯が溶けるのが酸蝕歯。
酸性度の高い飲食物を食べたり、飲んだりすると口の中全体に広がるため、
広範囲で起こるのが特徴だ。
歯の表面はエナメル質でできており、その内側に象牙質がある。
酸の影響でエナメル質が溶けると、歯が欠けてしまうこともある。
さらに象牙質が露出すると歯が黄ばんでみえ、冷たいものなどがしみる
知覚過敏につながる。
<4人に1人が・・・>
酸蝕歯の原因になる酸性度の高い飲食物は、酸っぱいものに限らないので
注意が必要だ。
酸性・アルカリ性を示すpH(ペーハー)値は、数値が低いほど酸性度が
強い。
虫歯の場合は、口腔内のpHが5.5以下になると歯が溶けはじめる。
酸蝕歯で歯が溶けはじめる値はまだ詳しく分かっていないが、虫歯の値を
参照し、pH5.5以下の飲食物は酸蝕歯になるリスクを高める傾向がある。
東京医科歯科大の北迫勇一助教らの調査では、コーラやミカン、スポーツ
ドリンクなどの酸性度が高かった。
「ドレッシングや栄養ドリンクなども酸性度が強い傾向にある」と北迫助教は
指摘する。
健康ブームでお酢を飲む人が増えているが、酸蝕歯の原因になるリスクが
ある。
北迫助教によると、ダイエットのために毎日コップ2杯の黒酢を原液で飲んで
いた女性は、酸が原因で前歯の象牙質が露出してしまった。
ミカンを毎日、食べていた人が酸蝕歯になった例もあったという。
和食に比べ、酸性度の比較的高い欧米の食文化が普及したり、スポーツ
ドリンクなどのペットボトルを持ち歩く人が増えたりしたことに伴い、近年、
酸蝕歯は増加傾向にある。
北迫助教が平成25年、10~80代の男女1108人を対象に実施した調査では、
4人に1人が酸蝕歯だった。
<唾液や水、お茶で>
酸蝕歯を予防するには、歯を長時間、酸にさらさないことが大切だ。
酸性度の高い飲食物をだらだら飲んだり食べたりするのはやめた方がいい。
飲み物を飲む際、ストローを使うと歯への接触を少なくすることができ、
予防につながる。
また、唾液は酸を洗い流したり、中和する作用があるほか、含まれるミネラル
成分がエナメル質を補修する。
「食後にガムをかんで、唾液を出すようにするのも予防策になります」と
北迫助教。
酸性の飲食物をとった後に、水やお茶などを飲むのも有効だ。
虫歯の予防には歯磨きが有効だが、酸蝕歯と診断されたり、疑いがあったり
する場合は、酸性度の高いものを摂取してから30分~1時間空けて磨くように
する。
食後は食品などに含まれる酸の影響でエナメル質が軟らかくなっているため、
歯磨きをすると歯が削れてしまうからだ。
北迫助教は「酸蝕歯は虫歯のない、きれいな口の中でも発症する。原因となる
飲食物を把握し、しっかりと予防してほしい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151110-00000528-san-hlth
[余分な睡眠、アルツハイマー病の記憶障害を回復させる可能性]
(Medエッジ 2015年5月7日)
<初期の実験の結果から>
ごく初期の研究ながら、アルツハイマー病に似た症状を起こしたショウジョウ
バエに人工的に余分な睡眠を取らせたところ、記憶障害の回復を確認できたと
報告された。
米国のワシントン大学の研究者を中心とする研究グループが、生物学領域の
専門誌カレント・バイオロジーのオンライン版で、2015年4月21日に報告
したもの。
<睡眠の増加と記憶の回復>
多くの研究が睡眠を多く取ると記憶力が向上すると示している。
研究グループは、特に病変がなければ、睡眠を増やすと記憶を回復させる
ことができると仮説を立て、3種類のハエを使って睡眠と記憶の関係を実験で
検証している。
3種類のハエとは、一つは遺伝子操作によりアルツハイマー病に似た症状を
起こさせたグループ、さらにもう一つは記憶を定着させる仕組みを弱めた
グループ、記憶を定着させる仕組みを過剰にしたグループ。
<睡眠で柔軟な行動可能に>
これらの3つのグループのいずれにおいても、余分な睡眠が記憶の回復を
助けた。
アルツハイマー病に似た症状を起こさせたショウジョウバエのグループで、
人工的に睡眠を増加させると、記憶障害が回復した。
研究グループは、睡眠は、これまでの研究から想定された以上に、柔軟な
行動のために重要な役割を果たしていると分かった。
睡眠が増えるとある種の神経学的不全を是正するような利益につながる
可能性があるようだ。
あくまでごく初期の動物実験ではあるが、睡眠が深いと脳の委縮を防ぐと
いった報告はある。
認知症をはじめ神経の病気との関係はさらに注目されるかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/psyc/12666
(Medエッジ 2015年5月7日)
<初期の実験の結果から>
ごく初期の研究ながら、アルツハイマー病に似た症状を起こしたショウジョウ
バエに人工的に余分な睡眠を取らせたところ、記憶障害の回復を確認できたと
報告された。
米国のワシントン大学の研究者を中心とする研究グループが、生物学領域の
専門誌カレント・バイオロジーのオンライン版で、2015年4月21日に報告
したもの。
<睡眠の増加と記憶の回復>
多くの研究が睡眠を多く取ると記憶力が向上すると示している。
研究グループは、特に病変がなければ、睡眠を増やすと記憶を回復させる
ことができると仮説を立て、3種類のハエを使って睡眠と記憶の関係を実験で
検証している。
3種類のハエとは、一つは遺伝子操作によりアルツハイマー病に似た症状を
起こさせたグループ、さらにもう一つは記憶を定着させる仕組みを弱めた
グループ、記憶を定着させる仕組みを過剰にしたグループ。
<睡眠で柔軟な行動可能に>
これらの3つのグループのいずれにおいても、余分な睡眠が記憶の回復を
助けた。
アルツハイマー病に似た症状を起こさせたショウジョウバエのグループで、
人工的に睡眠を増加させると、記憶障害が回復した。
研究グループは、睡眠は、これまでの研究から想定された以上に、柔軟な
行動のために重要な役割を果たしていると分かった。
睡眠が増えるとある種の神経学的不全を是正するような利益につながる
可能性があるようだ。
あくまでごく初期の動物実験ではあるが、睡眠が深いと脳の委縮を防ぐと
いった報告はある。
認知症をはじめ神経の病気との関係はさらに注目されるかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/psyc/12666
[骨粗しょう症で突発性難聴になりやすく、リスクは1.76倍]
(Medエッジ 2015年5月2日)
<原因不明ながら関連を突き止める>
台湾、奇美医学センターのカイジェン・ティエン氏らの研究グループが、
ホルモン分野の国際誌であるジャーナル・オブ・クリニカル・
エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム誌で2015年4月16日に
報告している。
<台湾での検証>
骨粗しょう症は骨の構造が弱くなり、骨折しやすくなる病気である。
世界中で4千万人以上が既に骨粗しょう症を発症しているか、骨密度が低く
なり発症のリスクがあるとされる。
突発性難聴は原因不明で突然片耳だけが聞こえなくなる症状である。
数日間に何度か起こることもある。
突発性難聴になる人のおよそ半数は自然と耳が聞こえるようになるのだが、
治療法を早く見つけることが重要である。
研究グループは、1999年から2008年に骨粗しょう症と診断された台湾人
1万660人の医療記録を調べ、診断を受けていない比較対照の3万1980人と
比べた。
<生物学的メカニズムは不明だが>
その結果、骨粗しょう症と診断を受けていた人は、比較対照の人と比べて、
突発性難聴になるリスクが1.76倍と高かった。
骨粗しょう症の人は、難聴の症状があればすぐに受診すべきだと研究
グループは説明する。
日本でも突発性難聴の人は珍しくはない、病気を考えるヒントになりそうだ。
http://www.mededge.jp/a/bojm/12475
(Medエッジ 2015年5月2日)
<原因不明ながら関連を突き止める>
台湾、奇美医学センターのカイジェン・ティエン氏らの研究グループが、
ホルモン分野の国際誌であるジャーナル・オブ・クリニカル・
エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム誌で2015年4月16日に
報告している。
<台湾での検証>
骨粗しょう症は骨の構造が弱くなり、骨折しやすくなる病気である。
世界中で4千万人以上が既に骨粗しょう症を発症しているか、骨密度が低く
なり発症のリスクがあるとされる。
突発性難聴は原因不明で突然片耳だけが聞こえなくなる症状である。
数日間に何度か起こることもある。
突発性難聴になる人のおよそ半数は自然と耳が聞こえるようになるのだが、
治療法を早く見つけることが重要である。
研究グループは、1999年から2008年に骨粗しょう症と診断された台湾人
1万660人の医療記録を調べ、診断を受けていない比較対照の3万1980人と
比べた。
<生物学的メカニズムは不明だが>
その結果、骨粗しょう症と診断を受けていた人は、比較対照の人と比べて、
突発性難聴になるリスクが1.76倍と高かった。
骨粗しょう症の人は、難聴の症状があればすぐに受診すべきだと研究
グループは説明する。
日本でも突発性難聴の人は珍しくはない、病気を考えるヒントになりそうだ。
http://www.mededge.jp/a/bojm/12475
[お酒に弱い人ほど肝臓に注意! 飲酒グセなくても脂肪肝になりやすい]
(エイジングスタイル 2016年06月15日)
お酒に弱い人は、飲酒習慣がなくても脂肪肝を発症しやすい――
ショッキングな研究結果が、熊本大学大学院生命科学研究部の鬼木健太郎
助教、守田和憲氏、猿渡淳二准教授らと、日本赤十字社熊本健康管理
センターの共同研究チームによって発表された。
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が蓄積している状態で、「フォアグラ」も一種の
脂肪肝。
大量のアルコール摂取が原因として知られているが、近年は過食や運動不足に
起因する「非アルコール性脂肪性肝疾患」が増加しているという。
自覚症状がなく、肝硬変まで進行してしまう場合が多く、早期発見や予防が
重要となる。
従来の考えでは、アルコールを分解する酵素の働きが遺伝的に高い(お酒に
強い)人は、多量に飲酒するため脂肪肝リスクが高く、低い(お酒に弱い)
人は、リスクが低いとされていた。
しかし、近年発表されたマウスによる実験では、アルコールの摂取量に関係
なく、アルコール分解酵素の働きが高いと、肝臓への脂肪蓄積が抑えられて
いることがわかり、飲酒が関係しない非アルコール性脂肪性肝疾患の発症
リスクが低下している可能性も示唆されている。
研究チームは、日本赤十字社熊本健康管理センターで人間ドックを受診した
341人を対象に、遺伝子型を解析。
お酒に対する強さと、非アルコール性脂肪性肝疾患の罹患率を比較した
ところ、お酒に弱い人は、強い人の約2倍罹患率が高くなっていた。
また、肝機能障害の指標に用いられる「γ-GTP」の値を比較したところ、
「お酒に弱く、γ-GTP値が25.5IU/リットル以上」の人は、「お酒に強く、
γ-GTP値が25.5IU/リットル未満」の人に比べ、脂肪肝発症リスクが
約4倍にまで上がっていた。
研究チームは、「お酒に弱く、飲酒習慣がない人でも脂肪肝リスクは高いと
考え、γ-GTPの継続的なチェックや生活改善を常に意識することが
望ましい」としている。
発表は、2016年5月23日、英国のオープンアクセス誌「Nutrition &
Diabetes」に掲載された。
http://news.goo.ne.jp/article/agingstyle/life/agingstyle-1195.html
(エイジングスタイル 2016年06月15日)
お酒に弱い人は、飲酒習慣がなくても脂肪肝を発症しやすい――
ショッキングな研究結果が、熊本大学大学院生命科学研究部の鬼木健太郎
助教、守田和憲氏、猿渡淳二准教授らと、日本赤十字社熊本健康管理
センターの共同研究チームによって発表された。
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が蓄積している状態で、「フォアグラ」も一種の
脂肪肝。
大量のアルコール摂取が原因として知られているが、近年は過食や運動不足に
起因する「非アルコール性脂肪性肝疾患」が増加しているという。
自覚症状がなく、肝硬変まで進行してしまう場合が多く、早期発見や予防が
重要となる。
従来の考えでは、アルコールを分解する酵素の働きが遺伝的に高い(お酒に
強い)人は、多量に飲酒するため脂肪肝リスクが高く、低い(お酒に弱い)
人は、リスクが低いとされていた。
しかし、近年発表されたマウスによる実験では、アルコールの摂取量に関係
なく、アルコール分解酵素の働きが高いと、肝臓への脂肪蓄積が抑えられて
いることがわかり、飲酒が関係しない非アルコール性脂肪性肝疾患の発症
リスクが低下している可能性も示唆されている。
研究チームは、日本赤十字社熊本健康管理センターで人間ドックを受診した
341人を対象に、遺伝子型を解析。
お酒に対する強さと、非アルコール性脂肪性肝疾患の罹患率を比較した
ところ、お酒に弱い人は、強い人の約2倍罹患率が高くなっていた。
また、肝機能障害の指標に用いられる「γ-GTP」の値を比較したところ、
「お酒に弱く、γ-GTP値が25.5IU/リットル以上」の人は、「お酒に強く、
γ-GTP値が25.5IU/リットル未満」の人に比べ、脂肪肝発症リスクが
約4倍にまで上がっていた。
研究チームは、「お酒に弱く、飲酒習慣がない人でも脂肪肝リスクは高いと
考え、γ-GTPの継続的なチェックや生活改善を常に意識することが
望ましい」としている。
発表は、2016年5月23日、英国のオープンアクセス誌「Nutrition &
Diabetes」に掲載された。
http://news.goo.ne.jp/article/agingstyle/life/agingstyle-1195.html
[舌がんの放射線治療、副作用減らすマウスピース開発]
(朝日新聞 2016年6月17日)(後藤一也)
舌がんの放射線治療で、患部以外の被曝を減らす器具を、大阪大のグループが
開発した。
副作用を抑えられるため、放射線治療を選びやすくなるという。
舌がんは年間約1万人が発症し、現在は約9割が手術で治療している。
放射線による治療は患部を切り取らないため、味覚障害を避けられるが、
患部以外にも放射線があたって、歯肉がただれたり、あごの骨が壊死したり
する副作用がある。
村上秀明准教授(歯科放射線学)らは、患者の歯型に合わせて作ったマウス
ピースの中に厚さ5ミリの鉛を埋め込んで放射線を遮る器具を作製。
患部以外の被曝を約9割減らすことに成功した。
これまでに20人の患者に使い、患部の周辺に副作用は生じていないという。
村上准教授は「放射線の副作用を気にすることがなくなれば、手術で舌を
切らずに済むケースが増えるのではないか」と話している。
研究グループは5月29日に、成果を米科学誌プロスワンに発表した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6K21J1J6KUBQU002.html
(朝日新聞 2016年6月17日)(後藤一也)
舌がんの放射線治療で、患部以外の被曝を減らす器具を、大阪大のグループが
開発した。
副作用を抑えられるため、放射線治療を選びやすくなるという。
舌がんは年間約1万人が発症し、現在は約9割が手術で治療している。
放射線による治療は患部を切り取らないため、味覚障害を避けられるが、
患部以外にも放射線があたって、歯肉がただれたり、あごの骨が壊死したり
する副作用がある。
村上秀明准教授(歯科放射線学)らは、患者の歯型に合わせて作ったマウス
ピースの中に厚さ5ミリの鉛を埋め込んで放射線を遮る器具を作製。
患部以外の被曝を約9割減らすことに成功した。
これまでに20人の患者に使い、患部の周辺に副作用は生じていないという。
村上准教授は「放射線の副作用を気にすることがなくなれば、手術で舌を
切らずに済むケースが増えるのではないか」と話している。
研究グループは5月29日に、成果を米科学誌プロスワンに発表した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6K21J1J6KUBQU002.html
[【東京五輪】救急搬送2400件…破綻も 負荷3%増予測]
(産経新聞 2016年6月15日)
2020年の東京五輪では高温多湿の気象に伴い救急搬送される観客が激増、
消防の負荷が約3%増加するとの推計を、杏林大医学部の山口芳裕教授
(救急医学)がまとめた。
過去の五輪を大きく上回っており、山口氏は「現在の救急搬送のシステムでは
破綻する恐れがある」と警鐘を鳴らす。
山口氏によると、一般的なイベントでは、観客1万人につき10人程度の
傷病者が発生。
イベントの内容により傷病者の重症度は異なるが、五輪は参加者の興奮度が
高く、開催時期の東京は高温多湿であることから特に重症度が高まる。
2000年のシドニー五輪や2012年のロンドン五輪では、五輪に関連した
救急出動は1000~1300件程度。
しかし2020年の東京は、1800~2400件になると推計した。
東京消防庁によると、五輪が開催される8月は、インフルエンザや急性
アルコール中毒などが多発する12~1月に次いで救急搬送が増える時期で、
都内では月約6万5000件に上る。
これに五輪開催に伴う救急搬送が加わると、消防の負荷はシドニー五輪
(1.9%増)やロンドン五輪(1.4%増)を大きく上回る2.8~3.6%増になる。
近隣の消防署の救急車が出払っていて到着が遅れたり、近隣に受け入れ
医療機関が見つからず遠方に運ばれたりする恐れがある。
山口氏は「仮設救護所を設け、軽症者はそこで処置するなど全件を救急搬送
システムにのせないことが重要」と指摘している。
http://www.sankei.com/life/news/160615/lif1606150012-n1.html
(産経新聞 2016年6月15日)
2020年の東京五輪では高温多湿の気象に伴い救急搬送される観客が激増、
消防の負荷が約3%増加するとの推計を、杏林大医学部の山口芳裕教授
(救急医学)がまとめた。
過去の五輪を大きく上回っており、山口氏は「現在の救急搬送のシステムでは
破綻する恐れがある」と警鐘を鳴らす。
山口氏によると、一般的なイベントでは、観客1万人につき10人程度の
傷病者が発生。
イベントの内容により傷病者の重症度は異なるが、五輪は参加者の興奮度が
高く、開催時期の東京は高温多湿であることから特に重症度が高まる。
2000年のシドニー五輪や2012年のロンドン五輪では、五輪に関連した
救急出動は1000~1300件程度。
しかし2020年の東京は、1800~2400件になると推計した。
東京消防庁によると、五輪が開催される8月は、インフルエンザや急性
アルコール中毒などが多発する12~1月に次いで救急搬送が増える時期で、
都内では月約6万5000件に上る。
これに五輪開催に伴う救急搬送が加わると、消防の負荷はシドニー五輪
(1.9%増)やロンドン五輪(1.4%増)を大きく上回る2.8~3.6%増になる。
近隣の消防署の救急車が出払っていて到着が遅れたり、近隣に受け入れ
医療機関が見つからず遠方に運ばれたりする恐れがある。
山口氏は「仮設救護所を設け、軽症者はそこで処置するなど全件を救急搬送
システムにのせないことが重要」と指摘している。
http://www.sankei.com/life/news/160615/lif1606150012-n1.html