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[「外出は朝のうち」は間違い 起床後1~2時間は魔の時間]

(NEWSポストセブン  2017年7月31日)


<起床後すぐの運動は危険?>
35℃の猛暑日が予想される日には、テレビ画面の端に「高温注意情報」が
テロップ表示される。
『長生きするのはどっち?』(あさ出版刊)の著者で、秋津医院院長の秋津
壽男医師は、猛暑日の外出は危険だと指摘する。
「大前提としてそう注意喚起された日は不要不急の外出は控えるべきです。
35℃以下でも運動や激しい作業を屋外でする際には必ず定期的に休息をとって
ほしい」


日中の外出が危険なら、所用は気温の低い朝のうちに済ませておきたい──
そう考えるのが当然だろう。
たとえば適度な運動を心がけている人は「早朝にウォーキングやラジオ
体操を」と考えるかもしれない。

しかし早朝の運動は医学的にはリスクが高い。
『いまさら聞けない健康の常識・非常識』(主婦の友社刊)の著者で、池谷
医院院長の池谷敏郎医師がいう。
「起床後すぐは睡眠時の寝汗によって水分が不足していることが多く、
そのまま運動すると脱水症状や熱中症を引き起こしやすい。また、起床後
1~2時間は交感神経が緊張しており、血圧や脈拍が上がりやすくなって
いる。医療関係者の間では脳梗塞や心筋梗塞の危険が高まる“魔の時間”と
呼ばれているのです。ウォーキングに限らず運動は夕方以降の涼しい時間帯に
するほうがいいでしょう」


運動の中でもゴルフについてはさらなる条件がある。
夏は「張り切らない」くらいでちょうどいい。

実はゴルフは命を落とすスポーツの第2位(60歳以上の場合)でもある。
全ラウンドを回るとかなりの運動量となり、発汗で失われる水分も多くなる。
ましてや歩きとなれば直射日光を浴びて熱中症、日射病の危険も高まる。

適度な水分を取った上で、日除けになるカート利用が望ましい。




(週刊ポスト2017年8月11日号)





http://news.livedoor.com/article/detail/13408774/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[カフェインの摂りすぎに注意]

(HealthDay News  2013年4月1日)


長くて忙しい一日を乗り切るために、カフェインに頼りたくなるときもある。

しかし、米国の非営利団体ヌムール財団は、カフェインを過剰に摂りすぎない
ように警告している。カフェインの過剰摂取の有害作用には次のようなものが
ある。



・カルシウムが減少する
・排尿が多くなり、脱水を引き起こす
・一部の治療薬やサプリメントの作用に影響を及ぼす
・不安やストレスを感じたり、神経質になったりする
・頭痛やめまい
・睡眠障害




http://www.healthdayjapan.com/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

[夢をみて身体が動くのは認知症のサイン]

(HealthDay News  2013年3月21日)


睡眠中に夢をみて身体を動かす人はレビー小体型認知症の発症リスクが有意に
高いことが、米メイヨー・クリニック(フロリダ)のMelissa Murray氏らの
研究でわかり、米サンディエゴで開催された米国神経学会(AAN)年次総会で
発表された。


レビー小体型認知症であると診断された患者75人の医療記録を検討した
ところ、幻覚など、現在、診断に使用されているリスク因子を1つ持つ被験者
よりも急速眼球運動(レム)睡眠行動障害の被験者のほうが、この認知症を
発現する可能性が5倍高かった。

通常、人はレム睡眠時には動かないが、レム睡眠行動障害患者は夢につられて
通常の話し声で話したり、身体を動かしたりする。

レム睡眠行動障害とレビー小体型認知症の関係は女性より男性のほうが強く、
男性ではレビー小体型認知症と診断される30年以上前にレム睡眠行動障害が
出現している可能性があるという。

Murray氏は、「レム睡眠行動障害患者が全員、この認知症になるわけでは
ないが、メイヨーのデータベースではレビー小体型認知症を有する男性の
75~80%にこの睡眠障害がみられた。つまり、これは同疾患の非常に強力な
マーカーだ」と述べている。

Murray氏は、この結果はこの種の認知症の診断や治療を改善する可能性が
あるという。

今回の研究はレム睡眠行動障害と認知症の関連性を示したが、因果関係は証明
していない。

研究のデータおよび結論はピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまでは
予備的なものとみなす必要がある。




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[禿頭症の男性は心疾患リスクが高い]

(HealthDay News  2013年4月3日)


男性の禿頭(とくとう)症(薄毛)が冠動脈疾患に関連する可能性を日本の
研究グループが示した。
研究論文は、オンライン医学誌「BMJ Open」に4月3日掲載された。

ただし、該当するのは頭頂部の禿頭症のみで、生え際後退の場合ではリスクは
ないという。


今回の知見は、約3万7,000人の男性を対象とした6件の発表済み研究の
分析に基づいたもの。

東京大学大学院医学系研究科の山田朋英氏らの研究グループは、今回の研究が
小規模であることを認めつつも、頭頂部禿頭症の男性は、非禿頭症や生え際
後退に比べ、心疾患を発症するリスクが32~84%高いとしている。

なお、今回のレビューでは禿頭症と心疾患リスクの関連が認められたが、
因果関係は明らかにされていない。


男性型禿頭症(アンドロゲン性脱毛症)は成人男性に最もよくみられる
タイプの脱毛症で、男性の40%を占め、80歳までに男性の約5人に4人が
禿頭症になるという。


今回の研究では、1950年~2012年のデータベースを分析した。
関連する850件の研究から、米国、デンマーク、クロアチアで1993年~2008
年に発表された6件を選択した。

被験者を11年以上追跡した3件の試験では、禿頭症男性の心疾患リスクが
他の男性よりも33%高く、55~60歳ではさらにリスクが高い(44%)ことが
示された。

禿頭症の男性とそうでない男性の心臓リスクを比較した別の3件の研究では、禿頭症男性の心疾患リスクが70%高く、若年の禿頭症男性では84%高かった。
さらに、脱毛が重症であるほどリスクも高いことがわかった。


このような関連がみられる理由は不明だが、禿頭症がインスリン抵抗性、
慢性炎症、テストステロンの感受性の高さ(いずれも心疾患発症の因子)の
マーカーとなる可能性があると研究チームは理論付けている。

いずれにせよ、禿頭症の男性がすべきことは、あらゆる男性についていえる
ことだが、「年齢、高血圧、血中脂質の異常、喫煙歴などのリスクファクター
(危険因子)を緩和するため、低脂肪食、運動、ストレスの軽減など、心臓に
よい生活習慣を取り入れることだ」と、山田氏は述べている。


米国の専門家らもこれに同意し、禿頭症かどうかにかかわらず、心臓によい
生活習慣が重要であるとしている。
米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のChristopher Cannon
氏は、「残念ながら私も該当するようだが、心疾患リスクの高い人は従来
有効とされる方法でリスク低減に努める必要がある」と述べている。



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[睡眠障害が前立腺癌リスクに関連]

(HealthDay News  2013年5月7日)


睡眠障害が男性の前立腺癌リスクを増大させる可能性が、新たな研究で示唆
された。
研究著者であるアイスランド大学のLara Sigurdardottir氏によると、「前立腺
癌は男性にとって公衆衛生の主な懸念事項の1つで、睡眠障害は非常によく
みられる障害。さらに詳しい研究によって今回の結果が裏付けられれば、
前立腺癌リスク低減のための介入措置として、睡眠が標的となる可能性が
ある」と、述べている。


「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」5月号に掲載された
今回の研究は、アイスランドの67~96歳の男性約2,100人を対象に実施された
もので、眠るために薬を飲んでいるか、なかなか寝つくことができないか、
夜中や早朝に目が覚めた後に眠れなくなるなどの状態があるか質問した。
その結果、14.4%に重症または極めて重症の睡眠障害が認められた。
研究開始時点で前立腺癌のある男性はいなかったが、5年の追跡期間中に
6.4%が前立腺癌と診断された。

年齢調整後、睡眠障害のある男性が前立腺癌を発症する確率は、睡眠障害の
ない男性の1.6~2.1倍だったと、研究グループは結論付けている。
睡眠障害が重症であるほどリスクも高かった。
この関連は、前立腺癌全体よりも進行前立腺癌で強く認められ、極めて重症の
睡眠障害のある男性は、進行前立腺癌リスクが3倍であることが示された。


「睡眠障害は現代社会では実によくみられるものであり、健康に有害な影響を
及ぼしうる。睡眠障害のある女性は乳癌リスクが高いという一貫した報告が
あるが、前立腺癌に睡眠障害が関与する可能性についてはわかっていることが
少ない」と、Sigurdardottir 氏は述べている。

今回の知見をさらに大規模かつ長期の研究で裏付ける必要があると、同氏は
付け加えている。



なお、今回の研究では睡眠障害と前立腺癌の間に関連がある可能性が認め
られたが、因果関係は明らかにされていない。




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[マグネシウム豊富な食事で子どもの骨を強化]

(HealthDay News  2013年5月7日)


小児の骨の健康にとってマグネシウムはカルシウムと同様、重要である
可能性があることが、米ベイラー大学医学部(ヒューストン)小児科教授の
Steven Abrams氏らの研究でわかり、米ワシントンDCで開催された米国
小児科学会(PAS)年次集会で発表された。


今回の研究の結果、マグネシウムの摂取・吸収と小児の骨密度が有意に関連
していることが判明した。

被験者は、マルチビタミンやミネラルを摂取していない4~8歳の健常小児
63人。
被験者の食習慣に関する情報を収集し、カルシウムとマグネシウムの摂取を
調べ、カルシウムとマグネシウムの血中濃度を2回測定した。
その結果、摂取・吸収したマグネシウムの量は小児の骨量の重要な予測因子
だったが、カルシウム摂取と骨ミネラル含有量または骨密度の有意な関連は
みられなかった。


Abrams氏は、「小児の健康な骨のためには多くの栄養素が必要で、
マグネシウムはその1つ。カルシウムは重要だが、摂取量がかなり少ない
小児や青少年を除き、マグネシウムほど重要ではない。小児は、カルシウムと
マグネシウムの両方を含む、ミネラルの多い、バランスのとれた健康的な
食事を摂ることが重要だと思われる」としている。



今回の研究は小児におけるマグネシウムレベルと骨密度の関連性を明らかに
したが、因果関係を証明するものではない。
データおよび結論は、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで、
予備的なものとみなす必要がある。




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[エストロゲン高値が心臓突然死リスクに関連]

(HealthDay News  2103年5月10日)


肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症といった疾患が心疾患リスクに関わる
ことは知られているが、性ホルモンであるエストロゲンの高値も、男性および
女性における心臓突然死リスクの上昇に関連していることが、米シーダーズ・
サイナイ心臓研究所(ロサンゼルス)不整脈センター長兼ゲノム心臓学准所長
のSumeet Chugh氏らから報告された。


心臓突然死は心臓が突然、不用意に拍動を止めることによって起こる。
米国では毎年35万人以上が心臓突然死を起こしていると推計される。


Chugh 氏らが検討したのは、オレゴン州ポートランド市の市民を対象に
行われている大規模研究Oregon Sudden Unexpected Death Studyの
データ。
心臓突然死に至った群と、冠動脈疾患があるが突然死は起こしていない群
(非心臓突然死群)のデータを比較し、突然死を起こすリスク因子について
検討した。
血液などの生化学データは死亡時、あるいは医師の診察時に取得した。

その結果、心臓突然死群と非心臓突然死群で、一般的な心疾患のリスク因子
――糖尿病、肥満、高血圧、脂質異常症の保有率には差がない一方、心臓
突然死群では非心臓突然死群に比べてテストステロン濃度が男性で有意に低く
なっていることがわかった。
女性の心臓突然死群ではテストステロン濃度のわずかな上昇が認められた。

また、心臓突然死群では男女とも、非心臓突然死群に比べエストロゲン濃度が
有意に高く、テストステロン/エストロゲン(T/E)比が低くなっていることも
わかった。

この結果は心臓突然死とエストロゲン高値の関連を確認したものであり、因果
関係を認めたものではないが、Chugh氏は、この知見は急性心筋梗塞および
心臓突然死を起こすリスクの高い患者の識別に役立つと説明している。


本結果は5月8日~11日にコロラド州デンバーで開かれた米国不整脈学会
2013年次集会で発表された。
同データは学会発表時点のものであり、ピアレビューのある医学誌に掲載
されるまでは予備的なものとみなされる。




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[痛みを感じにくい? 大人のむし歯の特徴は]

(家庭の医学  2017年6月9日)


<年に一回は歯科検診を>
大人が歯を失う原因といえば、歯周病が真っ先に思い浮かびます。
しかし、むし歯も大きな原因のひとつであることをご存じでしょうか。
大人のむし歯は、進行がゆっくりで痛みを感じにくいという特徴があります。


むし歯とは、細菌(ミュータンス菌など)が歯垢となり、そこで作り出される
酸によって、歯がとける病気です。
むし歯になると外側のエナメル質が削られ、内側の象牙質がむき出しになり
ます。
象牙質には細い管が並んでいますが、食べ物がその中に入り神経を刺激すると
歯が痛み出します。

子どもはエナメル質がまだ弱いので、むし歯になったときは急激に痛みます。
しかし、大人はすでにエナメル質がしっかりしているので、むし歯はゆっくり
進行します。
そのため、大人のむし歯は痛みを感じにくいのです。

できる場所も子どもとは異なります。
子どもは、上下の歯がかみ合う場所(咬合面)にできやすいのですが、大人は
前に治療したことのある歯にできやすいのが特徴です。
詰め物やかぶせ物がしてある歯でも、治療から年数がたつと劣化します。
そのため、詰め物やかぶせ物と歯の間にすき間が生じ、そこに細菌が侵入して
しまうのです。


また、加齢とともに歯ぐきが下がると、歯と歯の間にすき間ができてきます。
このすき間は汚れが溜まりやすくケアがしにくいので、むし歯ができやすく
なります。
さらに歯ぐきが大きく下がると、歯の根元の部分にもむし歯ができてきます。
それまで歯ぐきに隠れていた象牙質がむき出しになるので、むし歯になり
やすいのです。


さらに、治療によって神経を抜いている歯は、むし歯になっても痛みを感じ
ません。
そのため、気づいたときには、抜歯が必要なほど悪化していることも少なく
ありません。


では、大人のむし歯はどのようにして防げばいいのでしょうか。
やはり歯みがきは一番の予防法です。
できれば朝・昼・晩、食事のあとはしっかり歯みがきをしましょう。
ただし、力を入れすぎると、歯や歯ぐきがすり減ったり傷ついたりする原因に
なるので注意してください。

しかし、どんなに丁寧にみがいても、歯ブラシだけでは、しっかり汚れは
落とせません。
デンタルフロスや歯間ブラシで、歯と歯の間に食べかすが残らないように
します。



加齢とともに唾液の分泌量が減ることも、大人のむし歯を増やす要因になり
ます。
唾液は食べかすなどを洗い流すほか、殺菌作用もあるので、唾液が減ると
むし歯の元となる細菌が増殖しやすくなります。

唾液の分泌を促すために、歯ごたえのある食材を取り入れて、日ごろから
よくかむ習慣をつけましょう。
舌や口の周りの筋肉を動かす体操をする、シュガーレスやキシリトール入りの
ガムをかむこともよいでしょう。



大人の場合、痛みを感じたときには抜歯が必要というように重症化している
ことも少なくありません。
歯に異常を感じなくても、少なくとも年に一回は歯科医を受診するようにして
ください。




(監修:松下歯科医院院長 松下和夫)




http://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/124473/




 

 

 

 

 

 

 

 

[電子版お薬手帳が共通フォーマットへ]

(家庭の医学  2016年12月14日)


<スマホで薬の履歴も自動記録>
2016年4月から、調剤薬局が発行する電子お薬手帳が紙のお薬手帳と同じ
ように使えることになり、急速にお薬手帳の電子化が進んでいます。
ところが、手帳同士の互換性がないことで、かえって不便になっている場合が
あるようです。


厚生労働省は、薬局で受け取った薬の名称や飲み方をスマートフォンに記録
する、電子版お薬手帳を、どの薬局でも使えるようフォーマットの標準化に
向けて検討を開始しました。


調剤薬局でもらえる紙のお薬手帳は、持参するのを忘れたり紛失したりする
人が多いため、電子化への動きが進んでいます。
スマートフォンを普段から持ち歩く人が増えてきたため、電子化に移行した
ほうが普及する可能性が高いからです。


調剤薬局が独自に開発したアプリをダウンロードすると、薬局の明細書などに
あるQRコードを読み取るだけで、薬の情報が自動的に記録できるしくみに
なっています。


ところが、調剤薬局の系列ごとにサービス内容が異なるため、違う形式の
ものと互換性がなく、お薬手帳本来の目的である服薬歴の一元化ができないと
いう問題が生じています。


そこで厚生労働省が、異なる電子版お薬手帳でもQRコードが読み取れる
よう、標準フォーマットの構築を始めたのです。

お薬手帳が生まれた背景には、複数の医療機関で処方された薬の相互作用や
重複投与による健康被害を防ぐという目的がありました。
それを薬局ごとに別のアプリで管理したのでは、お薬手帳を使う意味が
なくなってしまいます。

共通フォーマットのお薬手帳が実現すれば、利用する側も簡単に自分の薬の
情報がスマホで管理でき、複数の医療機関を受診するときも医師に自分の薬の
情報を正確に伝えることができるようになります。


また、災害時や転居でかかりつけ以外の医師の診察を受ける場合にも、スマホ
さえあれば自分が飲んできた薬の情報がすぐに引き出せるのは、とても心強い
ものです。


現在、調剤薬局チェーンが提供している電子お薬手帳には、医療機関で
受け取った処方箋を調剤薬局に送信する機能や、カレンダーとアラームで
通院日や服薬時間を管理できるような機能がプラスされているものもあり
ます。
電子お薬手帳の普及が進めば、日々の健康管理にもスマホが欠かせない時代に
なっていくかもしれません。

もちろん、従来通りの紙のお薬手帳が使えなくなるわけではありません。
スマホを使用していない人も多く、特に複数の薬を処方されることの多い
高齢者は、お薬手帳が重要な役割を果たしているためです。



共通フォーマットの完成までには、まだ数年かかる見込みですが、2016年
4月から、お薬手帳を持参すると薬局で支払う薬剤服用歴管理指導料が、
自己負担3割の人で40円ほど安くなるよう改訂されています。
お薬手帳の普及を促進するのが狙いです。

「いつもお薬手帳を忘れてしまう」という人は、紙でも電子版でもどちらでも
いいので、通院や薬局に行く際には必ず持参するよう、習慣づけましょう。




(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)




http://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/124086/




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ニキビの薬で9%の子どもに先天異常が? イソトレチノインの危険性]

(MEDLEY  2017年2月3日)


<カナダ5万9千人の統計から>
イソトレチノイン(日本未承認)はニキビ治療薬です。
重大な副作用として、胎児に悪影響があります。
カナダの調査で、妊娠中の服用を避ける厳しいルールにもかかわらず、服用
した女性から先天異常を持って生まれた子ども11人がいたことが報告され
ました。



<イソトレチノイン使用中の妊娠の調査>
カナダの研究班が、1996年から2011年の間にイソトレチノインを処方された
女性の統計データを解析し、イソトレチノイン使用中の妊娠・出産、また
そのうち先天異常を持って生まれた子どもの数などを調べました。

 

<イソトレチノインの使用条件>
イソトレチノインは胎児に悪影響があります。
妊娠中にイソトレチノインを飲むことで、頭蓋・顔面の異常、心臓の異常、
中枢神経系(脳・脊髄)の異常などが引き起こされる可能性があります
(催奇形性)。
妊娠中のイソトレチノイン使用を防ぐため、1988年以降のカナダでは以下の
注意がなされています。
 ・イソトレチノインを処方される女性には胎児への影響を説明すること
 ・妊娠中の使用を避ける以下の注意について文書で同意を取ること
   ・2種類の方法を同時に使って避妊すること
   ・毎月妊娠の検査をすること
   ・そのほか注意事項に従うこと
厳しい注意にもかかわらず、イソトレチノイン使用中に妊娠した人の例は
最近も報告されています。

 

<2%が妊娠し、9%に先天異常あり>
統計データから次の結果が得られました。

合計59,271人の女性患者が、イソトレチノイン治療102,308コースを受けて
いた。

高特異度の妊娠診断基準によると、治療開始から42週後までに、1,473件の
妊娠があった(イソトレチノイン使用者1,000人あたり24.9件)。
うち1,331件(90.4%)が自然胎児喪失または医療介入による中絶に至った。
118人の生産のうち、先天形態異常の症例が11例(9.3%)あった。


イソトレチノインを処方された59,271人の女性のデータがありました。
そのうち2.49%にあたる、のべ1,473人で、処方期間中に妊娠が確実な診断名
(出産、中絶など)が下されていました。
妊娠した場合の90%以上が、中絶または胎児死亡に至っていました。
生きて産まれた子どもが118人いましたが、そのうち9.3%にあたる11人は
先天形態異常を持っていました。

 

<日本でも問題視されるイソトレチノインの危険>
イソトレチノインによる悪影響の統計データを紹介しました。

イソトレチノインは日本では未承認です。
すなわち、通常の保険診療の中でイソトレチノインが処方されることは
ありません。
さらに、厚生労働省は個別の注意として、「米国等で難治性ニキビの治療に
使用されている「アキュテイン」(一般名:イソトレチノイン)については、
妊娠中の女性が服用した場合に、胎児への催奇形性のおそれがあるため、
米国食品医薬品局(FDA)では、インターネットや個人輸入により入手する
ことのないよう、注意喚起を行っています。」という事実を紹介しています
(「アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について」)。

厚生労働省の注意の中で、イソトレチノインを成分とする以下の商品名が挙げられています。
 ・アキュテイン(ACCUTANE)
 ・ロアキュテイン(ROACCUTANE)
 ・ソトレット(SOTRET)
 ・アムネスティーム(AMNESTEEM)
 ・クララビス(CLARAVIS)
 ・イソトロイン(ISOTROIN)
 ・アクノティン(ACNOTIN)



<ほかにもあるイソトレチノインの危険>
FDAは、イソトレチノインの催奇形性のほかにも、自殺のリスクに対する
管理として、以下の症状や変化に注意を促しています。
 ・うつ症状
 ・自殺念慮
 ・悲しみの気分
 ・イライラ
 ・危険な衝動による行動
 ・怒り
 ・社会活動やスポーツ活動に対する喜び・関心の喪失
 ・睡眠が長すぎる・短すぎる
 ・体重・食欲の変化
 ・学校・仕事の成績低下
 ・集中できない
 ・気分障害
 ・精神病
 ・攻撃性

 

<薬のリスクを把握する>
あらゆる薬に副作用があります。
中でもイソトレチノインは特に妊娠・出産に対する注意が必要な薬です。

ニキビで困っている女性は妊娠可能な年齢の場合もあります。
イソトレチノインを使う状況にある女性は、避妊についても正しい知識が
必要になります。
たとえば月経から日数を数えて「今日は安全日だから妊娠しない」と判断する
ことはできません。

薬はリスクを考えに入れて正しく使わなければ深刻な結果を招いてしまう
ことがあります。
危険性を最小限に抑えるための知識が大切です。




(大脇 幸志郎)



https://medley.life/news/item/586f0fb886446168078b457f