[マグネシウム豊富な食事で子どもの骨を強化]
(HealthDay News 2013年5月7日)
小児の骨の健康にとってマグネシウムはカルシウムと同様、重要である
可能性があることが、米ベイラー大学医学部(ヒューストン)小児科教授の
Steven Abrams氏らの研究でわかり、米ワシントンDCで開催された米国
小児科学会(PAS)年次集会で発表された。
今回の研究の結果、マグネシウムの摂取・吸収と小児の骨密度が有意に関連
していることが判明した。
被験者は、マルチビタミンやミネラルを摂取していない4~8歳の健常小児
63人。
被験者の食習慣に関する情報を収集し、カルシウムとマグネシウムの摂取を
調べ、カルシウムとマグネシウムの血中濃度を2回測定した。
その結果、摂取・吸収したマグネシウムの量は小児の骨量の重要な予測因子
だったが、カルシウム摂取と骨ミネラル含有量または骨密度の有意な関連は
みられなかった。
Abrams氏は、「小児の健康な骨のためには多くの栄養素が必要で、
マグネシウムはその1つ。カルシウムは重要だが、摂取量がかなり少ない
小児や青少年を除き、マグネシウムほど重要ではない。小児は、カルシウムと
マグネシウムの両方を含む、ミネラルの多い、バランスのとれた健康的な
食事を摂ることが重要だと思われる」としている。
今回の研究は小児におけるマグネシウムレベルと骨密度の関連性を明らかに
したが、因果関係を証明するものではない。
データおよび結論は、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで、
予備的なものとみなす必要がある。
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