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篳篥:中村仁美  オーボエ:林 憲秀  バスーン:塚原里江

 


 

 2013年に「eX.(エクスドット)」で開催した個展で今回のメンバーにより初演。それから10年ぶりの再演となる。

 

 題名は、「三位一体」ではなく、「三巳一体」である。つまり、3匹の「へび」。ダブルリード属、つまり二枚舌の楽器3名ということで、このようなアイデアとなった。

 それぞれ3種類の「蛇行」音型と、1種類の「へびを思わせる」奏法をもち、出合い頭に争ったりする。ジャンケンのような明確な勝敗のルールはない。あくまでも演奏の音楽的な内容によって主従関係が生じる。この日最も「アクション」要素が強いが、一方で「音による遊び」であるという点で、これは純然たる音楽作品だと考えている。

 

 以下に、本作を上演するためのスコア全文を掲載する。

 


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曲目表

中村仁美⇄川島素晴 相互評

1)アウロスイッチ(2014)

2)ASPL 〜正倉院復元楽器による「遊び」(2011)

3)ASPL II(2021)

4)ポリプロソポス III(1995)

→5)三巳一体(2013)*本投稿

6)ひひきちり ちちきりひりり ききちりひ(2023/初演)

7)ギュムノパイディア / 裸の若者たちによる祭典(2016)