休演日前と王子動物園の動物たち②
過酷な公演スケジュールのドリームボーイズもやっと休演日にさしかかりました
1日だけの休演日なのでゆっくり体を休めて後半戦に挑みたいと思います
そして今日も王子動物園レポート
上野動物園での展示で大騒ぎですが、日本では上野以外にも2園で展示されていて、ここ王子動物園もその1つです
大行列の中、満足に観察できない上野とは違い、ここではじっくりと観察もできるので、エサの時間を狙えばこんな写真も撮ることができます
パンダ好きの方にはおすすめの展示施設です
ジャイアントパンダの生態に関しては、以前ブログで紹介したのでよかったら見てやってください
余談ですがパンダの尾の色をご存知でしょうか
正解は「白」
昔パンダが日本に来たときは情報が不足していて、汚れたお尻を見て尾は黒だと思われていたことがあり、当時のぬいぐるみやキャラクターグッズは尾が黒い物があるそうです
現在はそのような誤解がないように動物園での解説パネルやイラストでは尾は白だと強調されています
パンダを観察する際は自分の目で確認するのも楽しいです
カリフォルニアアシカは全国の水族館や動物園で最もポピュラーに展示されているアシカで知能や身体能力が高く、よくパフォーマンスショーも行われます
王子動物園ではショーは行われていないもののとても広い展示スペースで、優雅に泳ぐアシカを地上はもちろん水中からも観察できます
この日はずっと雄たけびをあげるアシカがいたので、迫力のあるいい写真が撮れました
今年7月にリニューアルオープンした「クマ舎」のエゾヒグマです
北海道に生息する、日本最大の陸棲動物です
動物園で見るたびに、その大きさに圧倒され、もし山で出会ったらどう対処しようかなどと考えてしまいます(笑)
ここの新しいクマ舎は岩場や滝の配置が絶妙でとても立体的にいろんな角度からクマたちを観察できます
他にもニッポンツキノワグマやヒグマの一種で珍しいウマグマが展示されています
ただ今回は時間の関係で満足に施設を堪能して観察できなかったのが心残りです
次に行ったらじっくり観察したい施設の1つです
本日最後に紹介するのは「太陽の動物舎」です
ここはワニやヘビ、カメなどの爬虫類や、コウモリ、ヨザル、ショウガラゴといった夜行性の動物が展示されていて、少し異質な空気が漂う施設です
暗い通路では怖がる子供もいますが、自分は子供の頃からこの施設が大好きで、大型の爬虫類を見てはとても興奮した記憶があります
他の動物園でもこういった施設があるとわくわくします
この迫力のある大きさと太さは見てて飽きません
しかもこの日はとても運がいいことに、糞をする様子を観察できました
外温動物のヘビは普段そこまで活発ではないのですが、糞をするために体をねじって動き回り、普段なかなか見ることのできない総排泄孔(糞や卵を排出する穴)や後ろ足の名残の爪まで確認することができて、1人で盛り上がってました
2枚目の顔のアップ写真では口のすぐ上に並ぶピット器官が確認できます
横に並ぶ穴がピット器官で、ニシキヘビ科、ボア科、クサリヘビ科の一部が持っていて、簡単に言うと「温度を感知する器官」です
この器官のおかげで、視力の弱いヘビは夜間であろうが獲物の位置を感知して捕食することができるんです
王子動物園で展示されているこの個体、平成8年に民家のベランダにとぐろを巻いていたところを地元の警察に保護され王子動物園へやってきたという驚きの経緯があります
こんな大蛇がベランダにいるのも驚きですが、個人で飼育していたのを世話しきれず捨てた 可能性があるようです
生き物を飼育するときは責任を持って飼育しなければいけませんね
王子動物園 動物とこどもの国編
2回公演3日連続の過酷な日々を終え、明日は夜1回公演なので王子動物園レポートアップします
まぁ明後日からまた2回公演が3日続くんですが・・・
今日は動物とこどもの国エリアの動物たちを紹介します
動物とこどもの国エリアは、1991年の完成と同時にコアラの展示を始めた施設です
「コアラ舎」は全面ガラス張りで館内も明るく観察もしやすく、「リスと小鳥の森」では放し飼いになっているリスや小鳥を見ながら自然の森を再現した施設内を通り抜けできます
「ふれあい広場」ではヤギやヒツジなどの動物が放し飼いになっていて、ウサギやモルモットとも触れ合えます
このエリアは自分が小学生の時に完成したので、当時とても賑わった記憶があります
まずはコアラ
王子動物園のコアラは、コアラ種の中で一番小柄な北方系コアラです
1日の大半を眠って過ごすため、動物園では残念がられることが多いですが、昼のエサの時間に行くと活発な姿を見ることができるので来園の際は要チェックです
コアラについての生態は以前、金沢動物園オセアニア編で紹介したので興味があったら見てみてください
次はコツメカワウソです
カワウソの中で最小の種で大きくても60cmほど
手先が器用で前足を使って獲物を捕らえます
王子動物園では生きたドジョウを捕まえて食べるイベントが行われていて、水中での活発な姿を見ることができます
器用に手で捕まえて陸上に上がり、食べてからまた捕まえに行きます
1枚目の写真は捕まえたドジョウを食べているところです
ちなみに他の種のカワウソは手で捕まえず直接口でかぶりつきます
かわいらしい姿がお客さんに人気の動物です
ジャイアントパンダと同じくタケをよく食べ、手首の骨が発達していて指のように使うことができるので器用にものをつかむことができます
動物とこどもの国エリアの外ですが、すぐ近くに展示されていて、時間帯によっては柵の外で散歩している・・・
ケヅメリクガメです
アフリカで最大のリクガメで王子動物園で飼育されている個体は甲羅の長さが60cmもあり、重さも40kgはあるそうです
散歩の時間になると大人気でお客さんに囲まれています
甲羅や足に触れることもできて、足は以外に柔らかいことが分かって面白いです
そして動物とこどもの国エリア内で発見した・・・
多数のセミ(笑)
1つの木に大量に生息していてみんなで不思議がっていたのですが、自分はずっと何のセミか気になってしまって、後日国立科学博物館の昆虫ボランティアガイドの方に聞きに行きました
その結果クマゼミということが判明し、資料室で生態を調べていると、その特徴に
「1本の木に多数の個体が群がるようにとまる傾向があり、しかも 地上すれすれの幹にとまることも多い」
まさに王子動物園で見た光景に当てはまります
一見異常に見えた光景もクマゼミの普通の生態であることに驚きました
こうやって展示動物以外でも少し気にかければ思いがけない発見があるのも醍醐味です
気になったことがあれば飼育員さんやボランティアガイドの方に聞いてみるのも楽しいですよ
憂鬱と王子動物園の動物たち
いろいろあってちょっと落ちてしまってますが、ドリームボーイズも2回公演の連続だしへこたれてる場合ではありません
気分転換に王子動物園レポート書きますが、最近時間もないので少しずつ更新することにしました
いつも長すぎますしね
インドゾウです
自分は幼少の頃に一番好きな動物がインドゾウだったのでとても思い入れのある場所です
大好きだった日本最高齢のインドゾウ諏訪子は2008年に65歳で死んでしまいましたが、2枚目の写真のように仲のいい2頭が元気に展示されています
ちなみにゾウはアフリカゾウとアジアゾウの2種が存在して、インドゾウはアジアゾウの亜種です
繁殖期は春から初夏にかけてなので、それ以外はオスの綺麗な羽は見られないと思っていたのですが、8月半ばでも見ることができました
ネズミの仲間で世界最大の大きさのカピバラ
水場での生活が主なため水かきを持っていて泳ぎも潜水も得意
顔のつくりも水場の生活に適していて、体を水につかりながらも耳と目と鼻が水面に出るつくりになっています
これはワニやカエルも同じつくりになっていて、全く違う種類の動物でも、生息する環境が同じならば、体の構造が似たつくりになることを収斂(しゅうれん)といいます
海の生き物で例えると、哺乳類のクジラや魚類の魚、過去に絶滅した海生の爬虫類など、種は違っても流線型の体にヒレを持つといった共通の特徴を持っています
以前なにかの動物紹介でも収斂について触れた気がしますが、専門的なことなのでいつか詳しく紹介したいと思います
話がずれましたが今日はこんなとこで
まだしばらく王子動物園の動物たちを紹介していく予定です
王子動物園 円形猛獣舎編
明日は18:00の1回公演で昼まで寝れるので王子動物園レポートをアップします
まずは円形猛獣舎で展示されている5種の大型猛獣の中から2種をピックアップします
この施設は文字通り円形の展示施設で1周回る間に5種の猛獣達の姿を見ることができ、外側と内側、上段と下段と様々な角度で観察できるのが特徴です
展示されている猛獣も希少な種がいます
ヒョウの中で一番北に生息していて毛が長く密集しています
野生化ではなんと40頭以下しか生息していないという報告もあるぐらい絶滅の心配がとても大きい希少な動物です
そして国内で4園しか展示されていないジャガーの黒変種です
真っ黒に見えますが1枚目の写真をよくみると、体の模様がうっすらと見えます
ジャガーはネコ科ではトラ、ライオンに次いでの大きさで、南米においては人間を除けば最強の動物です
ちなみにジャガーという名は「一突きで獲物を殺す獣」という意味があるそうです
カッコいいですね
ここで動物園のお客さんがよくおっしゃる疑問の1つを紹介します
ヒョウとジャガーの見分け方です
慣れると、小柄で小さな頭と長い足のヒョウ、がっしりとした体格と大きめの頭、短い足がジャガーと見分けられるのですが、もっと簡単に見分けられる方法を紹介します
それは体の模様です
1枚目のヒョウは輪っか模様だけですが、2枚目のジャガーは輪っかの中に点模様があります
ジャガーは名前に濁点を含むので、輪っか模様の中に点があればジャガー、輪っか模様だけだとヒョウと覚えていれば簡単に見分けることができます
生息地の違いとしてはアフリカやアジア大陸に生息するのがヒョウ、アメリカ大陸に生息するのがジャガーです
ちなみに上の2枚の写真は2010年2月に行った時の写真で、2枚目の写真のジャガーは死亡してしまい、現在王子動物園で見られるジャガーは黒変種のみです
では円形猛獣舎の残りの3種を一気に紹介します
ユキヒョウに・・・
まだまだしばらくは王子動物園レポート続けていきます