不肖、私アラフォー女性。生きている年数が長くなるとともに、クレジットカード、ポイントカード、銀行口座、証券口座等々、お金にかかわる身の回りの荷物もどんどん増えてきました。
2017年になってから、リサイクルショップを活用して書籍、食器、ブランド品などの断捨離を行っています。
転勤族で5年に一度引っ越しをしてきたこともあり、一般的な家庭と比べると荷物は少ないほうだとは思うのですが、客用布団や、結婚のお祝いに頂いたブランド物の食器など、使わないまま10数年しまい込んだものを手放すと、押し入れの中もすっきり、気持ちもすっきりしました。
さて、そんな勢いがついたところでお金の分野でも断捨離を行おうと、野村證券の口座を解約することにしました。もともとは社会人になる際に、母のアドバイスにより開設した口座だったのですが、何をするにも手数料が高額なこと、SBI証券をメインの証券会社として持っていて管理が面倒になったことなどが口座解約の理由になります。
野村証券では、顧客として下記の二種類の属性を取り扱っています。
① 本・支店口座のお客様
② 野村ネット&コール口座のお客様
まあ、ざっくりというと①は窓口&電話で取引する中高年~シニアの富裕層向け、②はネットで取引する富裕層予備軍の若者向けといった感じでしょうか。
私は属性は完全に②ですが、母に連れられて地元の野村証券の支店にて口座を開設しました。その時が投資を始めた年齢だとすると、かれこれ15年以上投資には触れていることになります。とはいえ、20代の私には株と、国債の違いさえよくわかっていませんでしたが、若いうちに投資に触れる機会を与えてくれた母に感謝です。
さて、①の本・支店に口座がある顧客が口座を閉鎖する場合には、取引のある支店に電話する必要があるとのことなので、まずは支店に電話をかけてみます。銀行や役所と同様に、窓口が開いているのは平日の日中のみというのが、若干ハードルが高いです。
電話で対応してくださったのは、声の感じからして30代の男性社員。受け答えもきっちりしているし、一貫して誠意のある対応で信頼が持てます。口座を閉鎖したい旨を伝えると、個人情報を確認し口座の状態を見たうえで、必要な流れを説明してくださいました。
その時に口座に入っていたのは、個別株が1つ、数万円のMRFだけという、『おいおい、野村証券に口座を持つ必要あるのか??』という、証券会社にしてみれば最下カーストの顧客だったのも関係したのでしょうか。
『どうして口座を閉鎖されようと思ったのですか?』的な、若干脅し気味の尋問もなく、いたって事務的かつスムーズに事は進みます。
個別株はSBI証券に移管したいこと、MRFは現金化して銀行に振り込んでほしいことをお伝えして次の作業について伺うと、必要な書類をお送りしますと言われて待つことにしました。
電話連絡をした二日後に必要書類が届きました。はやい!口座閉鎖に関する書類は必要なく、返信が必要だったのは『特定口座内保管上場株式等移管依頼書』のみでした。長い名前ですが、要は特定口座に持っている個別株を野村證券→SBI証券に移管するのにあたって必要な書類を提出してくださいということです。
楽天証券バージョンのPDFですが、これが一番参考になりました。
『機構加入者コード』、『加入者口座コード』など、耳慣れない言葉が出てきますが、移管先の証券会社に確認すると教えていただけるそうです。私はSBI証券HPの中でこれらの番号を探して記入しました。
野村証券に書類を送付して数日後に、担当の方から電話をいただきました。伝えられたのは下記の3点でした。株式移管には最低二週間がかかり、それが完了した後、残額を振り込み、口座の閉鎖を行うとの事でした。
① 個別株を移管する作業に入る
② 株式移管には1800円の手数料がかかる
③ 株式移管後、手数料を除いた残高を銀行に振り込む
野村証券に電話をしてから約1か月後に、株式移管が完了したとの連絡がありました。早速、SBI証券のHPを確認したところ、無事に個別株として登録されていてほっとしました。
今回は、野村證券の特定口座→SBI証券の特定口座間で株式の移動を行いました。その際に移管されるデータは下記の3点です。取得日を引き継げるので、結局損してるの?得してるの?を示す損益額もすぐわかるのがありがたかったです。
① 株数
② 取得日
③ 取得価額
株式移管が終了して、ようやく口座閉鎖の手続きに入ってもらいます。残額を銀行口座に振り込んでもらい、口座の残高をゼロにした後、口座を閉鎖しました。ふ~、結婚よりも離婚のほうが大変といいますが、証券会社も同じく開設よりも閉鎖のほうが大変でした。
ただし、さすが大手証券会社だけあって専任の担当者がついてくれ、同じ方からいつも連絡をいただいて安心感はありました。私が60代以上のシニア層だったら、ネット証券を解約して野村証券に一本化してもいいかなあなんて考えそうな気もします。それぐらいの信頼感のある対応でした。
ともあれ、また一つ肩の荷が下りたような気がします。
当然ですが、お金の断捨離は、物の断捨離よりも大変でした(笑)そろそろ、ほったらかしにしてある投資信託のリバランスもしなきゃなあ・・。